FC版『グラディウス』が発売された日。通称“コナミコマンド”が初登場したことでも有名な移植作品。オプションは2個まで。【今日は何の日?】

byウワーマン

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FC版『グラディウス』が発売された日。通称“コナミコマンド”が初登場したことでも有名な移植作品。オプションは2個まで。【今日は何の日?】
※本記事は、2022年4月25日にアップした記事を再編集したものです。

いまでも余裕で諳んじられるコナミコマンド


 いまから38年前の1986年(昭和61年)4月25日は、ファミコン版『グラディウス』が発売された日。

 『グラディウス』は、KONAMI(当時)から発売された横スクロールシューティング。もともとは1985年5月29日から稼働を開始したアーケードゲームで、当時相当な人気を誇っていたタイトルだ。グラフィックの美しさがグンを抜いていて多くの人が足を止めて見ていたのを思い出す。そんな人気タイトルがファミコンに移植されるとあって、多くのゲームファンたちが歓喜しただろう。

 当時のハードパワーでは完全再現は到底無理なのだが、それでもしっかりとプレイ感覚を再現してくれていたのがうれしかった。ただ、筆者的にはアーケード版の長く伸びるレーザービームに憧れていたので、ファミコン版のレーザーが短くなってしまったのだけは残念無念だった覚えがある。オプション(自機同様に攻撃を行える分身みたいなもの)の数が4個から2個に減っていたので、そっちのほうがショックだった人もいるかもしれない。

 本作がおもしろかったのは、やはり自機である“ビックバイパー”のパワーアップ。赤いパワーカプセルを取得した個数に応じて、プレイヤーが任意に選んで自機を強化できるのが斬新だった。スピード、ミサイル、ダブル、レーザー、オプション、?(バリア)といったパワーアップが可能で、プレイヤー独自の順番で取得していったものだった。

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 ファミコン版はパワーアップに関してちょっとしたズルができたのもユニークなポイント。当時は空前の裏技ブームといった状況で、たいていのゲームには隠しキャラクターみたいな要素が用意されていたのだが
、『グラディウス』の場合はそれが隠しコマンドだったというワケ。ゲームファンのあいだでは通称"コナミコマンド"と呼ばれる"↑↑↓↓←→←→BA"の入力パターンが初めて登場したのが本作で、ポーズをかけてコマンドを入れるといきなりフル強化状態になったのだから超便利。筆者も大いに活用した覚えがある。

 以降、このコマンドは定番となり、さまざまな作品で採用されている。なかには少しコマンドを変えているタイトルもあり面食らったという人も少なくないのではなかろうか。スーパーファミコン版『グラディウスIII』では、コマンド"↑↑↓↓←→←→BA"の入力を行うと自機が爆発するという意地悪な仕掛けがあり、筆者は理解できずに何度も入力して爆死した覚えがある(笑)。正解のコマンドは"↑↑↓↓LRLRBA"で、スーパーファミコンで新たに追加されたLRボタンをうまく使っていて、してやられたという感じだった。

 他社作品にパロディーとしてこのコマンドが登場することも多々ある。最近では大流行したばかりの『VAMPIRE SURVIVORS(ヴァンパイアサバイバーズ)』に似たようなコマンドが登場したので、「あったあった」と思い出した人も多かったのではないだろうか。

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 火山やストーンヘンジ、そしてモアイなど、ステージ数は全部で7つ用意されていて変化に富んだ美しい景色を楽しめた。とくにモアイはKONAMI作品と非常に関わり深く、
『グラディウス』シリーズにはほぼ全作品に登場しているかもしれない。

 ゲームミュージック作曲家の東野美紀氏が手掛けたステージ楽曲も名曲揃いで、いま聴いても非常に素晴らしい。筆者は当時カセットテープのゲームサントラを集めていて
『グラディウス』も当然購入したので思い出深い。『沙羅曼蛇』の楽曲も最高だった。

 『グラディウス』の移植版は凄まじいほどの数があるが、ファミコン版であればNintendo Switch Onlineの特典で遊ぶのが手っ取り早くておすすめだ。アーケード版ならNintendo Switchの『アーケードアーカイブス グラディウス』がいいかも。アケアカつながりで、ファミコン版をベースにアーケードに移植した作品の復刻版(ややこしい)『アーケードアーカイブス VS. グラディウス』もプレイして比べてみては?

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『アーケードアーカイブス グラディウス』(Switch)の購入はこちら(マイニンテンドーストア)『アーケードアーカイブス VS. グラディウス』(Switch)の購入はこちら(マイニンテンドーストア)これまでの今日は何の日?※画面は“ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online”のものです。
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