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【RJL2021】 第14節(最終節)試合結果(9月25日・26日)

 NTTドコモが新たに設立したeスポーツリーグブランド“X-MOMENT”において、PC版『レインボーシックス シージ』の国内eスポーツ大会“Rainbow Six Japan League 2021(以下、RJL2021)”。2021年3月13日より開催され、約半年をかけて行われた国内最高峰のリーグが、9月26日に閉幕した。本稿では9月25日、26日に行われた第14節(最終節)の模様をお届けする。

■順位表(第14節終了時点)

■個人賞

MVP:Ayagator選手(CYCLOPS athlete gaming)
最優秀KPR賞:Ramu選手(Sengoku Gaming)
最優秀HS率賞:Kohk1選手(Northeption)
最優秀プラント賞:wh1skey選手(Crest Gaming Lst)
視聴者投票MVP:No2選手(FAV gaming)
最優秀ファン獲得選手賞:Ayagator選手(CYCLOPS athlete gaming)

第1試合

Crest Gaming Lst 2-0 EVA:e

1マップ目:オレゴン 7-2 (CGLピック)
2マップ目:ヴィラ7-4 (EVA:eピック)

 今試合ではCGLの勢いにEVAは飲まれてしまっていた。CGLはオフライン大会での雰囲気作りもうまくできており、CGLはオフラインを楽しむことができているように見えた。また、試合内容としてもCGLによるEVA:eのやりたいことをさせない動きによって試合の流れを持っていった。

 1ラウンド目はCGLがファーストブラッドを奪うものの、 EVA:eの撃ち合いを軸にした強引な攻め方にひとりずつやられてしまい、EVA:eが獲得。しかし、2ラウンド目以降のCGLはラウンド序盤から積極的にキルを仕掛ける動きや、中盤に単独で動いている選手を倒すことで、EVAの狙い通りの動きができない形を作ることに成功した。また、1マップ目のラウンド5では、Éclair選手による1vs4クラッチもあり、個人のすばらしいプレーも光った。1マップ目のオレゴンでは7-2、2マップ目のクラブハウスでは7-4という結果でCGLが勝利。

 Crest Gaming Lstは今回のRJL参加チームの中ではいちばん無名のチームだったと言える。昨年の12月に開催されたSix Invitational 2021のアジアオープン予選では1位通過し、同大会のプレイオフでは敗れてしまったもののXavier(現Elevate)から1マップを勝ち取る接戦を繰り広げたことで一躍有名になったチームだった。ただ、国内大会ではあまり目立った戦績がなかったため、RJLからCrest Gaming Lstを知ったファンも多くいるだろう。今回のRJLでは5勝9敗と降格圏から逃れることはできなかったものの、開幕戦ではCAGに対して1マップ目から延長戦にもつれこむ接戦をくり広げた。後半戦では強豪チームであるFAV Gamingに勝利するなど、強豪チームに対しても恐れず挑戦の姿勢が見られる魅力的な試合が多かったように感じた。

 一方で、昨年のJapan Championship 2020では4位と好成績を残したEVA:eであったが、RJLでは勝ち星をなかなかとることができない苦しいリーグになった。国内でも撃ち合いが強いことで有名なMaavi選手やReira選手を中心とした、撃ち合いに軸を置くチームであったが、RJLでは対応されてしまう場面が多かった。

 両チームともにRJL昇格戦へと落ちてしまったが、昇格戦で勝利することで来年開催されるRJL2022に出場することができるため、まだ来シーズン出場の可能性は残している。

第2試合

FAV Gaming 2-0 NORTHPTION

1マップ目:カフェ7-0(FAVピック)
2マップ目:ヴィラ7-1(Nthピック)

 1マップ目のクラブハウスでは7-0でFAV Gamingが勝利。NORTHEPTIONはFAVの防衛を崩すことができなかった。FAVの地下祭壇/地下武器保管室防衛に対してNORTHEPTIONは主導隊とは別に単独で動くSpeakEasy選手によるキルを起点にした攻めを狙った。作戦通りファーストキルを獲得し人数有利をとることに成功したものの、そこから有利な状況を作ることをFAVは許さなかった。FAVは冷静にSpeakEasy選手を囲い込んでキルを取ってイーブン状態へと持ち込み、どこから攻めてくるのかといった情報をブラックアイで把握して、NORTHEPTIONの狙いに対して防衛を固めることに成功した。このような敵の位置などの情報を得てからどのように戦うのかといった判断力がFAVのほうが終始上手であった。

 2マップ目のヴィラでもNORTHEPTIONは人数有利こそ得られたものの、FAVがどこを主とした攻めをしてくるのか把握できず、裏を突かれてラウンドを落としてしまうことが多かった。今試合のFAVの攻撃ではラウンド序盤に攻めていたエリアを使わず、別のエリアを主要とした攻め方など、揺さぶりをかけた戦いかたを徹底しており、NORTHEPTIONはこれに対応することができず、2マップ目も7-1でFAVの勝利となった。

 今節の勝利によってFAV Gamingは3位という結果を確定させた。2位の戦国とは2ポイント差となっており、あと一歩及ばず。戦国とは今シーズンでは1勝1敗と痛み分けの結果となっている。来シーズンより順位を高めるためにはCAGに勝利できるかどうかがカギになるだろう。

 大きくメンバーチェンジをしてRJLに参戦したNORTHEPTION。第1節目では強豪チームのGuts Gamingに対して昨年のJapan Championshipのリベンジを果たすことに成功した。また、ほかのチームではなかなか見られないラッシュを起点とした攻めも話題に上り、RJLを盛り上げたチームのひとつだったと言える。ラッシュ対策を取られてしまい、なかなか攻撃でラウンド獲得ができず苦しいシーズンとはなってしまったが、視聴者にとって魅力的なラウンドを残したチームであった。

第3試合

Guts Gaming 2-0 REJECT

1マップ目:山荘 7-5 (REJECTピック)
2マップ目:カフェ 7-2(Gutsピック)

 4位のGuts Gamingと5位のREJECTによる試合は、勝敗で順位が変動するため重要な一番となった。とくに4位に入賞すれば10月末に開催されるJapan ChampionShip 2021のプレイオフ進出が決定するが、5位の場合は予選を勝ち上がらなければオフライン大会への出場ができないため、大きな差がある。

 1マップ目の山荘では接戦となった。先にリードを奪ったのは攻撃陣営スタートのGutsであり、4-2で折り返すことに成功。しかし、攻守交代後はREJECTもラウンドを重ねる。REJECTの攻撃はラウンド中盤までの試合運びがうまく、人数有利な状況へと持っていくことに成功していた。しかし、要所となるエリアをとることができず、一方向からの攻めとなってしまうことが多かった。人数有利を持ちながらも一方向からの素直な攻めかたとなってしまっていたREJECTに対して、現地守りの上手なJJ選手やLily選手のいるGutsの防衛は堅かった。11ラウンド目以降、Gutsは人数不利を背負いながらも、防衛拠点で耐えきることに連続で成功し勝利した。

 2マップ目のカフェは2ラウンド連続でREJECTの勝利で試合が始まった。しかし、3ラウンド目以降はGutsが連続でラウンドを獲得し7-2でGutsの勝利となった。

 REJECTはシーズンの前半では2勝5敗となっており、あと一歩でラウンドを落としてしまう、といったクラッチを許すことも多く勝ち星をあまり重ねられなかった。しかし、後半戦では4勝3敗と勝率を伸ばした。上位4チームとの対戦も接戦が多く、来シーズンでは順位を伸ばす可能性を秘めたチームといえるだろう。また、REJECTはAPAC North Division入れ替え戦を控えている。

 4位となったGuts Gamingは9月から開催されているAPAC North Division Stage3では調子を上げており、1年間国内チームに対して無敗であったCAGにも勝利した、いま国内で注目すべきチームである。Gutsは国内チームではAPAC North Divisionに出場し、一歩先に進んではいるが、1位や2位といった上位に入り込むことができず、世界大会へは出場できていない。現在行われているAPAC North Division Stage3では現在2位につけており、念願のSix Majorへ出場する可能性が残っている。また、RJLでのGutsは前半戦で3勝4敗と不調で始まってしまい、優勝争いに食い込むことができなかった。後半戦では戦国とCAGに敗北してしまったものの、APAC Northでの活躍や直近の試合の仕上がりを見る限り、来シーズンでは優勝争いに食い込むチームと考えられる。

第4試合

CYCLOPS athlete gaming 2-1 Sengoku Gaming

1マップ目:カフェ 7-4(CAGピック)
2マップ目:銀行7-8(戦国ピック)
3マップ目:海岸線 7-34

 1位CAGと2位戦国の試合。今試合の勝敗で順位は動かないものの、CAGが無敗で優勝となるのかという点と、RJLのMVP候補であるAyagator選手とRamu選手の直接対決という、大きな注目ポイントがあった。

 1マップ目のカフェでは前半は3-3で折り返す拮抗した展開に。7ラウンド目にはBlackRay選手による1vs4クラッチがあったものの、8ラウンド目では戦国がひとりずつ確実に倒していく盤石な攻めを展開した。CAGはPulseを用いて戦国による防衛拠点への強襲への警戒から単独で動いているプレイヤーや主導隊がどこを狙っているのかといった情報を活用しラウンドを重ね、1マップ目はCAGが勝利した。

 2マップ目の銀行は終始CAGがリードしていたものの戦国が食らいついていき、延長戦へともつれ込む接戦に。延長戦でも先にマッチポイントをとったのはCAGであった。そんな14ラウンド目のCAGマッチポイントのラウンドでは、CAGが残りひとりまで追いつめたうえでディフューザー設置も成功させたものの、ReyCyil選手による1vs3クラッチを成功させて戦国が獲得。勢いに乗った戦国は逆転勝利し勝負は3マップ目まで突入した。

 その戦国に対して3マップ目の海岸線ではCAGは冷静であった。1ラウンド目ではファーストキルを防衛拠点とは逆の方向で取得した攻撃陣営のCAGに対して、戦国はファーストキルを軸にエリアを広げさせまいと遊撃の人数を増やして迎撃を狙った。しかし、ファーストキルをとったCAGは防衛拠点が手薄になったのを見逃さなかった。競技シーンではファーストキルをとったエリアを軸に攻めていくことが多いため、そのエリアを警戒する人数を増やした戦国の対応も見事であったが、それを逆手に取ったCAGが一枚上手であった。マッチポイントではAyagator選手がイーヴィルアイで取得した情報をもとに1vs3クラッチを見事成功させてCAGは無敗優勝を決めた。

MVPはCAGのAyagator選手が獲得。

 CAGはRJLにおいては危なげなく優勝を勝ち取ったといえるだろう。直近で開催されたAPAC North Division Stage3ではGuts、FAVに敗れてしまい、めずらしく不調の目立つCAGではあるが、Bo3のRJLでは1マップ目を取られてもそこから逆転できる精神面の強さや、そもそも撃ち合いの強さで他チームとは圧倒的な差があったように感じた。今年のCAGは世界大会に2度目の出場を果たし、Six Invitationalでは世界大会での初勝利を飾った。結果としては2勝5敗ではあったものの、数々の強豪チームに対してあと一歩まで追い込んだ。 8月に開催されたSix Mexico Majorでは念願のプレイオフ出場まで手が届きそうであったが、Six Mexico Majorを優勝したTeam One eSportsによって退けられてしまった。ただ、確実に世界との差を埋めていっていた1年だったと言える。

 戦国は世界大会元Best4のメンバーであるReyCyil選手やRamu選手を中心としたチームであり、昨年時点でAPAC North Divisionにもっとも近いチームと言われていた。しかし、不運なことに昨年のJapan Championship 2020では初戦のCAGとの対戦で惜しくも敗れてしまい、入れ替え戦の権利を手にすることができなかった。今年はRJLで2位という好成績を残し、入れ替え戦の権利を獲得。入れ替え戦でAPAC North Division7位のチームへの勝利が必須条件となっている。きびしい戦いが予想されるが、RJLで見せてきた柔軟な対応力や、ピンチの状況を何度も覆してきた個人技の強さを誇る戦国の入れ替え戦に期待したい。

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