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“APACファイナル”リポート Cloud9が2020シーズンのAPAC North Division チャンピオンに

 2021年1月10日に『レインボーシックスシージ(以下、シージ)』のAPAC North Divisionの王者を決めるAPACファイナルが開催された。本大会は2020年に行われた地域ごとのプロリーグにてStage1、Stage2での合算ポイントが上位であるチームが招待され、地域チャンピオンを決める大会となっている。

 今回のAPACファイナルにはAPAC North Divisionにて総合順位1位のGiants Gamingと総合順位2位のCloud9が招待された。この2チームによる試合はAPAC North地域において恒例のマッチアップとなりつつあり、8月に行われたSix August MajorではCloud9が3-1で勝利し、直近のSix November MajorではGiants Gamingが3-0で勝利している。

 Six November Majorでは3-0とストレートでGiants Gamingは勝利しているものの、すべてのマップで延長戦に突入するなど、Giants GamingとCloud9は拮抗した実力を持ち合わせていることがうかがえるだろう。

 そんな両チームは2月に開催予定のSix Invitationalという『シージ』eスポーツにおいてもっとも権威のある世界大会への出場を控えている。本稿ではSix Invitationalに向けて準備中でもあるGiants GamingとCloud9による2021年最初の試合をリポートする。

APACファイナルエキシビション結果

1位 Cloud9 $17,500
2位 Giants Gaming $7,500

Cloud9 2-0 Giants Gaming
1st map 海岸線(Giants Gamingピック)8-7
2nd map オレゴン(Cloud9ピック)7-4

1st map 海岸線

1マップ目の海岸線では両チームともに5本ずつ攻撃を獲得し、6-6で延長戦に突入。一般的に海岸線はマップの構造上、防衛が難しいと言われている。海岸線では、攻撃側は防衛拠点に対して多くの射線を使うことができる。

 とくにこのマップでは、建物外からの射線も多く、防衛としては攻撃側が建物内に入らないと倒されない“耐えられるポジション”の維持を求められる。しかし、このような“耐えられるポジション”は『シージ』特有の“突き上げ”と呼ばれる床の破壊や投てき物によって排除を狙われる。攻撃側としては、このような“耐えられるポジション”に対して的確な囲い込みを狙っていきたい。

 逆に防衛側としては、複数の射線を使わせないためのアクションが必要となる。そのため、使われる射線を減らすために攻撃側の人数を序盤に削りにいく“高いラインでの戦闘”といった積極的なアクションを起こすことが多い。

 今回のCloud9 vs Giants Gamingにおいては、防衛側が積極的にファーストキルを狙った高いラインでの戦闘シーンが多く見られた。しかし、多くのラウンドでは防衛側のファーストキルとはならず、攻撃側が順当にラウンドを重ねる展開となった。

 両チームの攻撃は準備フェイズ段階で遊撃に出ているプレイヤーを捕捉できる位置にドローンを配置し、安全に遊撃を撃退していた。

 防衛でのラウンド獲得は厳しく、延長戦においても攻撃側がラウンドを重ねていくように思える試合展開であったが、最終ラウンドとなった15ラウンド目ではCloud9は防衛を成功させた。

 このラウンドでのCloud9の防衛はこれまでGiants Gamingが遊撃に対して時間をかけてきたことを逆手に取った立ち回りを見せた。Cloud9は準備フェイズが終わった段階ではこれまでにも見せていた高いラインでの遊撃の配置を行っていたが、ラウンドが始まると安全な位置まで遊撃を引いていた。Giants Gamingとしては準備フェイズ時点ではこれまで通り遊撃が出ていたため、遊撃に対して丁寧に囲い込むような攻めかたをしてしまう。

 対応に遅れたGiants Gamingは、人数を削れぬまま時間を使わせられてしまった。Cloud9の作戦が見事に的中し、残り時間わずかな状態で無理やり攻めてくるGiants Gamingのプラントを止め、1マップ目は8-7でCloud9が獲得した。

2nd map オレゴン

 2マップ目のオレゴンは、昨年11月に行われたSix November Majorでは延長戦の末にGiants Gamingが勝利したマップであり、そのときCloud9はGiants GamingによるYINGを使った地下防衛への強引な攻めに対抗できていなかった。

 しかし、本大会ではCloud9のCRASHを軸にした防衛がさらに磨きがかかり、対応ができるようになっていた。Cloud9は終盤のフラッシュバンなど、ガジェットを使用した相手の攻めたいタイミングには付き合わずに引き目の守りをし、ガジェットの効果が切れるタイミングでCRASHを軸に逆ラッシュを仕掛けてラウンド獲得につなげていた。

 Cloud9はCRASHを使った時間稼ぎも機能しており、Giants Gamingとしてはうまく対応できず課題の残る試合となった。

 最終ラウンドでCloud9はWARDENを利用した逆ラッシュも見せており、チームとして相手の強みに対する対応や、どのタイミングで戦うのかが明確になっていた。2マップ目も7-4でCloud9が勝利し、APAC North王者の座をつかみ取った。

最後に

 本大会は前回の大会から新たにシーズンが変わり、新オペレーターであるZEROの追加や投てき物を防ぐ手段として使われていたJagerのアクティブディフェンスシステム(以下、ADS)の仕様変更など、新たな環境となっていた。

 ZEROはCloud9のNova選手が海岸線で使用していたが、アーガスランチャーを途中上がり対策として、ドローンでは配置できない位置へつけて利用していたことが印象的だった。

 また、以前と比べると投てき物が通りやすくなっていることからか、WARDENの使用も増えているようだった。

 いよいよ来月開催されるSix Invitationalではどのような試合が見ることができるのか楽しみである。また、Six Invitationalには日本のチームとしては2年ぶりにCYCLOPS athlete gaming(以下、CAG)が出場する。CAGとしてはSix Major Raleigh以来の世界大会となり、Six Invitationalは初出場となる。国内では随一の強さを誇るCAGが、世界大会でも活躍する姿を見られることを期待したい。

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