2020年3月15日、東京・ベルサール高田馬場にて、ユービーアイソフト主催、JCG運営による「レインボーシックス フェスティバル」が行われた。本イベントではエキシビションマッチ、コスプレイヤーによるランウェイなどのほか、目玉イベント「ALIENWARE ジャパンリーグ チャンピオンシップ FINAL」が開催された。
※関連記事:次回プロリーグ APAC Northの日本チーム出場枠は4チームに 野良連合とCAGは出場確定、そのほかチームは新たに予選を実施


「ALIENWARE ジャパンリーグ チャンピオンシップ FINAL」は、
・プロリーグ シーズン11出場チーム
・プロライセンス保有チーム
・ジャパンリーグランキング上位10チーム
が出場できる、国内独自リーグ。UbisoftとPCメーカーDELLのプレミアムゲーミングPC「ALIENWARE」とスポンサー契約締結による実施されており、賞金総額は300万円となる。
なお、来年度の開催もすでに決定されており、賞金総額は500万円に。また、本来であれば観客入り、チケット代金が賞金に上乗せされる予定だったが、今回は新型コロナウイルスの影響から無観客試合(チケット代返金)となったが、来年こそ賞金額の上乗せも期待できる。
決勝戦に出場したのは、現在プロリーグ シーズン11で首位のCYCLOPS athlete gaming(WINNERSブラケット 優勝、以下CAG)と、LOSERS ブラケットから勝ち上がった野良連合 NRG(以下、NRG)。結果からお伝えすると、優勝はCAG。ファーストマップは7−2、セカンドマップは7-3で、下馬評通りCAGが勝利。PC ALIENWARE ジャパンリーグ チャンピオンシップ FINAL初代王者はCAGとなった。
APAC North出場がすでに決まっているCAG。前々シーズンから、勢い止まること知らず。これから世界大会でも野良連合に続き、輝かしい結果を残してくれるだろうか。筆者個人の意見だが、やはり『オーバーウォッチ』プロ選手としての経歴を持つ、XQQ選手の手腕によることが大きいだろう。



1stマップは海岸線(NRGピックマップ)。1ラウンド目、と屋外のデフォルトカメラの破壊し忘れという痛いミスから、CAGの飛び出しキルを許してしまうNRGだが、2ラウンド目は制限時間いっぱいに使いゆっくりと、一見攻めあぐねるようにも見えたが、なんとかプラントを成功させる。だが、スモークグレネードを使い視線移動をさせようとするも、SuzuC選手、BlackRay選手の硬い現地守りを崩すのは容易でなない。
粘るSuzuC選手!最後はニトロ
—レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) 2020-03-15 17:59:10
7ラウンド目、攻防が変わってもCAGの勢いは衰えず、蓋を開けてみると、NRGは攻撃を2ラウンド成功させたが、一方で防衛はポイントを重ねることができなかった。これぞ撃ち合い猛者揃いのCAGと言わんばかりの快勝で、ファーストマップは7-2で終わる。


セカンドマップはCAGピックマップのカフェ。ここでNRGのファインプレイが見られる。2ラウンド目、プラントポイントを図書室から暖炉に切り替えたのが功を奏し、NRGが攻撃を成功させる。
6ラウンド目ではCandy選手が1v4のクラッチを決めるスーパープレイ決め、貴重な1ポイントをもぎ取った。
NRGのCandy選手が流れを取り戻す1v4クラッチ
—レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) 2020-03-15 18:48:29
だが、やはりCAGが一枚上手といったところか。3ラウンド目でNRGがプラントを成功させるも、SuzuC選手gatorada選手のクロスにより殲滅を許す。柔軟性が高いかつオフライン経験豊富のCAGによる、高い連携力が見られたシーンだった。


SuzuC選手とGatoRada選手のクロスファイアの連続‼最強の二人
—レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) 2020-03-15 18:34:58
一方NRGは、ヴァルキリーカメラの取りこぼし(設置場所を見つけらられず破壊しそこねる)から、人数有利を取得してもそのアドバンテージを維持できないことも。また、ドローンをなかなか思った通りに使えなかったようで、攻撃をプラン通りには遂行できず、ポイントに攻められないままに倒されてしまう苦しい展開が見られた。
NRGが意表を突くも、CAGが落ち着いて対処#R6祭 https://t.co/e0lY516BFU
—レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) 2020-03-15 18:39:45
失速してしまったNRGを畳み掛けるように、CAGは攻撃で次々とポイントを重ねていく。結果セカンドマップは7−3で終了。CAGがPC ALIENWARE ジャパンリーグ チャンピオンシップ初代王者となった。
NRGは実力こそ国内でもトップレベルだが、CAGの勢いはやはり止められず。カフェでのプラントポイントの変更など、仕掛けに行こうという姿勢こそ見れるものの、まだ作戦の手数の少なさや防衛を通せない部分や、攻撃での時間配分の調整が必要かもしれない。だが、今回の試合から、過酷なルーザーズブラケットを勝ち抜いただけの底力を見せてくれるものだった。

