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プロリーグ シーズン10ファイナル Day1勝者DarkZero、NAVI、Aero、Recインタビュー&リポート

 2019年11月9日より愛知県常滑市で開催中の『レインボーシックスシージ』のプロリーグ シーズン10ファイナル。北アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、APACの4つのリージョンで予選を勝ち抜いた8つのチームが日本で行われる決勝大会へと駒を進め、シーズン10での優勝を目指す。

 本稿では、Day1に行われた4試合を振り返りつつ、Day2進出を決めたチームのインタビューをお届けする。

■DarkZero vs Faze Clan
 第1試合は北アメリカ予選DarkZero対FaZe Clan。初戦は序盤こそシーソーゲームでラウンドの取り合いだったが、4ラウンド目からDarkZeroのが一気に5ラウンドを先取。1対3の不利な状況を覆したりといったナイスプレーも生まれ、そのまま勝利するかと思われた。
 だが、FaZe Clanも負けじと9ラウンド目からNinexTやMAV、ASTROといった先取が活躍し、11ラウンド目まで連取。このままもつれこむかと思われたが、最終ラウンドでDarkZeroeがFaZe Clanに持っていかれそうだった流れを引き戻し、1マップの勝利となった。

 2マップ目は領事館で、前半戦はFaZe Clanが攻撃でDarkZeroが防衛側となった。流れを掴み3マップ目に繋ぎたいFaZe Clanだが、レジェンドプレイヤーでもあるBCをはじめとしたDarkZoneのプレイヤーが奮闘し2ラウンドを連取。たまらずFaZe Clanがタクティカルタイムアウトを取り、良くない流れをリセットしようとするも、DarkZeroがさらにラウンドを取得。
 FaZe Clan側もなんとかラウンドもぎとるも、すでに流れはDarkZero側へ大きく傾いており、FaZe Clanはここであえなく敗退となってしまった。

「このイベントに来るにあたり、代替選手となるので彼らの攻撃はあまり強くないだろうと思っていた」と語り出したDARKZERO MINTだが、「ファーストマップの防御では、力をつけてきてイノベーティブでクールな戦略を加えてきたので、自分たちにとっては難しかった。自分たちのドローン、インテルが破壊され、彼らが何をやっているのかを理解するのに2ラウンドほどかかってしまった」と振り返る。

一方で、セカンドマップは「ゲーム中ほとんど相手をコントロールできていたと思う」と自信を覗かせる発言も。セカンドマップでのタイムアウト中の会話内容について聞くと、「ベーコン・コーチからこちらのドローンの使い方が良くないと指摘されてから、ドローンをより賢く使うようにした。それが勝因だ」とのこと。

急遽ロスター入りしたFaZe Clan ninexTの印象は、「1年ほどこのゲームをプレイしていないと知っていたので、彼がたったの1週間でしっかりチームに追いついているのに驚いてる。FaZeは少なくとも防御では丁寧にプレイしていて、防御は崩しにくい。だけど攻撃は、新しいプレイヤーが入った時のギクシャクしたプレイだと感じたね」と、ninexTを讃えた。

FaZeに試合後お話を聞いた。「ninexTは情報過多になっていて吸収できないようだったので、好きなようにやればいい、誰も裁かないからと言った」(MAV)、「次のInvitationalはIonを絶対に連れて行かないと! 準備はしてきた。スクリムもよくやっていたし。Visaの問題が持ち上がるまではね。でもこれからも努力をし続けることだ」(cameram4n)

■Natus Vincere vs Wildcard Gaming
 第二試合はヨーロッパ予選をトップで通過したNAVI対APACリージョンのの予選を2位で通過し、プロ大会のファイナルに初めて駒を進めたWildcard Gaming。ファーストマップは高低差があり入り組んだ構造をしたカフェ。いざ始まってみればWildcard Gamingがラウンドを連取。これに驚いたのか、ヨーロッパ王者のNAVIがテクニカルタイムアウト。しかし、Wildcard Gamingの勢いはヨーロッパ王者の想定を超えていたのか、数ラウンド落とすも終始優勢の姿勢を崩さず結果勝利。

 セカンドマップは海岸線。1ラウンド目を取得したNAVIはラウンドを連取することで流れを引き込みたいところ。それに呼応するかのようにNAVIのneLoが5人中4人を倒すQuadKillを達成。対するWildcard Gamingは悪い流れに飲み込まれてしまい、なんとか1ラウンドを取り返すも時既に遅し。Naviが7対1と取得ラウンドで圧倒しセカンドマップで勝利し、サードマップへ。

 サードマップはクラブハウス。序盤はNAVIがラウンドを連取するも、3ラウンド直前で生じたマシントラブルで一時中断。再開後にWildcard Gamingが盛り返し、両チームとも取得ラウンドが6対6となりオーバータイムへ突入。互いに譲らぬ試合が展開されるも、最終ラウンドとなる15ラウンド目はNAVIに軍配が上がった。

「Neophytorが一番厄介だった。特に最後!」と言うのはNAVI CTZN。FNATICを破って悲願のファイナル出場を果たしたWildcardについて「優れたプレイとそこに至る努力には感心する。だからしっかり相手をリサーチして臨んだ。そうしたら、本当に予測通りに進んだので、何をされても準備ができているって感じだ。それがとても役立って楽になったから、海岸線ではNeloとCTZNが活躍できたかな」(KENDREW)と振り返る。
クラブハウスでマシントラブル後の良い流れを断ち切られたような接戦続きについて伺うと、「全員プレイに集中したいと思っていた。考えすぎずにフォーカスすることだと思った。テクニカル・ブレイクなどは流れを止めてしまうので、それが明確に出たと思うが、なんとかコントロールできた」(KENDREW)。

■GIANTS GAMING vs Aerowolf
 第3試合はヨーロッパ予選を2位で通過したGIANTS GAMING対APAC予選を1位で通過したAerowolf。Y1S4以来ぶりの世界大会出場となったAerowolfだが、今大会はとてつもないドラマを見せてくれた。

 ファーストマップはGIANTS GAMINGがピックしたカフェ。GGがファーストラウンドを取ったことで有利に進めていくかと思われたが、Aerowolfが2ラウンド目から5ラウンド取得。不穏な空気が漂うGIANTS GAMINGだが、6ラウンド目以降は勝利を重ねAerowolfに取得ラウンド数を追いつくことに成功。追いつかれてしまったAerowolf側はたまらずタクティカルタイムアウトに。試合はそのまま互いに譲らずオーバータイムへ突入するも、流れを引き戻すことに成功したGIANTS GAMINGが勝利。

 セカンドマップはヴィラ。Aerowolfがピックしたマップということもあり、Aerowolfが序盤は2ラウンド連取で優勢に進めていくものの、GIANTS GAMINGも2ラウンド連取し返す……といったシーソーゲームを展開。そのまま取って取られての展開が終始続き再度オーバータイムへ。
 オーバータイムでももつれ込む流れだったが、GIANTS GAMINGがTeamKillで味方の数を減らしてしまったのが決定打となり、取れたはずのラウンドを落としたことでAerowolfがセカンドマップで勝利となった。

 サードマップは海岸線。両チームとも一進一退の攻防を展開するも、前半戦はLunarmetalやMentalistCの活躍が目立ち取得ラウンド数を4と優位を得ながら後半戦に。ヨーロッパ最強といっても過言ではないGIANTS GAMINGも負けじと後半戦でラウンドを連取し流れを引き込もうとするも、Aerowolfがタクティカルタイムアウト。このタクティカルタイムアウトから流れを完全に引き込んだAerowolfがラウンドを連取。最終ラウンドまで取り続けて勝利となった。

Day1でもっとも観客を沸かせる、プロリーグファンを魅了する試合をしてくれたAerowolf。間違いなく今大会のMVPに値する試合だった。
勝因についてYSAERAは、「チームの中のMVPはHysteRix。Villaは彼がチームを一人で引っ張ってくれた。彼一人の功績だ」とHysteRixを讃えた。

サードマップでの終盤のタイムアウトで何を話したのかと聞くと、「プレイスタイルについて話したと思う。でも一番大事だったのはメンタル・ブレイクが取れたことだよね。ちょっと頭を休ませる必要があった。それでリセットできた」とのこと。

今シーズンで引退を予定しているMentalistCにお話を伺うと、「一緒に成長してきて、ここまで達成できたことをが本当に嬉しい。カフェで4-0で優位をとったとき……Giantsをとても尊敬しているし今もそれに変わりはないが、その時にもしかしたら自分たちは彼らに勝つだけのものを持っているかもしれないと感じた」と、チームが今絶頂期であると言う。
「APACの門番と言われ、長いキャリアの中で苦しい時期もあったと思う」との問いかけに対しては、「現実的なプランを持っていない場合はプロにならないようにアドバイスする。自分は18歳の時に学校をやめて、6年近くゲーミングのキャリアを目指してやってきた。アジア人がこのキャリアを目指すのは厳しいと思う。ゲーミングにおける伝統的概念と、両親のサポートが得られないことが多い。特に東南アジアではeスポーツが成熟していないので、この道を進むなら努力だけでなく、チームとの出会い、両親のサポートとか、運も必要だ」と自信の経験を踏まえた為になるコメントをくれた。

■Ninjas in Pyjamas vs Team Reciprocity
 第4試合、ラテンアメリカ予選でトップ通過を果たしたNinjas in Pyjamas対北アメリカ予選2位のTeam Reciprocityだが、Ninjas in Pyjamasは不幸に見舞われる。チームの主力とも言うべき、JunioとKamikazeがビザの関係上来日ができなくなり、急遽スペインからPOLOとBAROZを呼びまさに行き当たりばったりでの試合をのぞむことになってしまう。
 結果は2−0でTeam Reciprocityの勝利。プロリーグ初期から見ている筆者からすると、陰りがあった時期をようやく乗り越えつつあり、プロリーグファイナルまで駒を進めることができたNipsが、ここでビザ問題に阻まれることが不憫で仕方がない。
 しかしながら、急遽招集されたBAROZはMaestroで硬い現地守りなどを見せ20キルの活躍、p0Loも領事館でチームを鼓舞するようなプレイを見せてくれた。

「こんな夜遅くに試合をしたのは初めてかも(笑)。残念ながらKamikazeとJulioが変更になったので、日本に来るまでに集めた情報は無駄になってしまったけど、おおよそ予想に沿った形で戦ってくると思っていたので、苦しいものではなかった」と言うのは、RecのLaxing。日本が大好きだと言う彼に詳しく話を伺うと、「日本を好きにならない理由がないよ! 食べ物、文化、生き方。とても清潔だし静かだし、美しい。日本は思っていた通りの国だよ! イタリアでもフランスでもなく日本を訪れたいといつも思っていて、夢の国だった。そして無償で来られるとは、本当に夢のようだ。(日本語で)日本大好き」と、やけにアツく取材陣に語ってくれた。
※写真はFoxAになります。

■明日のスケジュール
10:00〜 DARK ZERO vs Aerowolf
13:00〜 Natus Vincere vs Team Reciprocity
16:00〜 新シーズン発表
16:40〜 決勝

配信URL
YouTube
Twitch

(文・取材:ライター BRZRK/工藤エイム)

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