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Empire JoyStiCK、G2 Pengu、FNATIC Magnet、Virtueインタビュー【Six Invitational】

 2019年2月11日~17日(現地時間)にかけてカナダ・モントリオールで開催されたPC版『レインボーシックス シージ』の世界大会“Six Invitational 2019”。本大会の決勝戦に出場したG2 EsportsとTeam Empire、そして日本でも人気の高いAPACチームFNATICのショートインタビューをお届けする。野良連合のインタビューも追ってお届けする予定だ。

 本大会は、ヨーロッパ、北アメリカ、ラテンアメリカ、アジアの各地域で予選を勝ち抜いたチーム、そしてプロリーグで優秀な成績を出した16チームが、カナダ・モントリオールに集い、ワールドチャンピオンの座を懸けしのぎを削る、いわば2018年度の最終決勝戦場。日本からはシーズン8ファイナルでベスト4と奮闘した“野良連合”が参戦した。

 野良連合はグループステージでPENTA Sportsを下すも、続く米チームEvil Geniusesに敗北し、PENTA Sportsとの再戦を果たした。PENTA Sportsを2-1で下し、日本では初となるプレイオフ進出を勝ち取っている。

 プレイオフ準々決勝では、良好な関係を築いているAPACチームのFNATICとの対決になり、持ち前の撃ち合いに強さでFNATICを圧倒。銀行、ヴィラともに野良連合が勝利し、そのまま準決勝へ駒を進める、大規模世界大会でベスト4という輝かしい結果を残してくれた。(余談だが、野良連合が獲得した賞金は予定では160,000ドル。日本円にして約1770万円になるだろう)

 さてここからは、Six invitational 2019優勝を収めた最強チーム“G2 Esports”、決勝戦に出場し善戦を見せてくれたTeam Empire、そしてAPACリージョンから出場し見事プレイオフ進出を決めたFNATICのインタビューをお届けする。

「野良連合はエイムはこちらよりずっと上手いので、倒すことができないシーンもあった」

JoyStiCK

――野良連合戦ではサードマップまで縺れました。野良連合は非常にエイミングがよいチームで知られていて、その点はJoyStiCK選手との共通点だと思います。どのように相手を研究して、どう対処したのでしょうか?

JoyStiCK 野良連合は本当にクレイジーだ。マップ上を走り回って1対1で挑んでくるおもしろい仕掛け方をしてくる。彼らが強力に攻めてくるなら、こちらはポジションを守ることに徹底したんだ。攻めてくると言っても、戦略ではなくエイムの力だけでくるから、それさえ分かってしまえば対処はしやすかったのが本音だ。

ーーとくに海岸線は、野良連合をよく研究していたようにも見えました。

JoyStiCK 野良連合は海岸線をよく理解しているし、勝つのは厳しいかもしれないと思っていた。だから、海岸線については非常に警戒していて、これまでの試合を見て徹底的に研究をしたんだ。だから、ある程度はどう出てくるのか分かってはいた。でも、決して容易ではなかったよね。とにかく彼らはクレイジー。エイミングが素晴らしくて、ハードピーク(覗き込み)してくる。エイムはこちらよりずっと上手いので、倒すことができないシーンもあったんだ。本当にすごいよ。

ーー野良連合で、とくに手強かった選手は誰でしょうか。

JoyStiCK 絶対にWokkaだ。Valkyrieのブラックアイの使いかたが上手だし、彼が確実にひとりずつ倒していくから、恐怖だったよ。

ーーそれほどまでにして警戒していた野良連合に勝てた最大の理由はなんでしょうか?

JoyStiCK 僕らは、戦略面において相手に優っていたと思う。マップも、こちらにとって条件のよいものだった。野良連合は領事館をそれほどうまくプレイしていたとは思わないけど、勝利できていたので素晴らしいよ。こちらは2マップ目で自分たちの本来の姿と力を取り戻し、3マップ目では彼らを圧倒できたと思う。3マップ目については、彼らはどうしたらいいかわかっていなかったように見えた。

ーー最後に、海岸線では相手のポジションを的確に把握していて、まるでロボットのように正確に倒していましたが、あれはどういった仕組みでしょうか? ドローンの支援以外でなにかあるのでしょうか?

JoyStiCK いいや。とにかくドローンをうまく使っただけだ。ShepparDはドローニングが上手いから、彼には相手のポジションが分かっている。彼の援護を得て、ぼくはただ敵を排除するだけだ。

――今後の意気込みをお願いいたします。

JoyStiCK G2 Esportsとはファーストマップでいい試合ができた。Team Reciprocityもとても調子がいいし、今後がとても楽しみになるトーナメント内容だった。個人的には、G2よりTeam Reciprocityと戦うほうが恐ろしいと感じていたから、同じEUチームで以前にも対戦しているG2なら、ヨーロッパのプレイスタイルを理解しているのでやりやすかったといまは思っている。

「不調が続き、どうやってゲームをプレイするか2~3週間かけて基本からやり直した」

Pengu

ーープロリーグ シーズン9前半戦では調子が良くなかったようですね。ミッドシーズン直前に近付くにつれて調子を上げていくことができていますが、この不調をどのようにして修正したのでしょうか?

Pengu 正直なところ、問題が何なのかを理解するのが難しかった。「自分たちはいまとても状態が悪い、どうしたらいいか」をとにかくチーム全員で考えたんだ。Six Invitationalの2~3週間前から調整のために準備してきたが、やったことと言えば一度すべてをリセットして、基本に戻って戦いかたを再検討したことだね。“どうやってゲームをプレイするか”という点を、基本からやり直したんだ。とての過酷だったけど、今日のトーナメントで勝てたなら、意味のあるものだったと思うよ。

ーー決勝戦Team Empireとは、ファーストマップで前代未聞の22ラウンド勝負となりました。彼らの粘り強さや戦い方をどう評価しますか?

Pengu 明らかに接戦だったよね(笑)。危なかったけど、なんとか勝つことができたと思う。とにかく海岸線は接戦だったが、国境と銀行では、Empireは自分たちを追いかけている感じだった。彼らは100日前に立ち上がったにもかかわらず、ほぼストレート勝ちでここまで来たのだから、とにかく驚きでいっぱいだよ。

ーーでは、自分たちのこれまでの戦い振り返っていかがでしょうか?

Pengu メンバーもサポートスタッフもよくやったと思う。チームワークもコミュニケーションもよかったし、Kantorakettiの活躍が本当に素晴らしかった。彼に助けられたといっても言い。自分たちをイノベート(成長・変わり続ける)し続けていき、全体としてコントロール・まとまり具合はよかった。それに、今回は誰も緊張していなかったから、全体を通して満足しているよ。

――野良連合についてお聞きします。野良連合は世界大会に出続けることに順当に順位を上げていき、今回遂にビックトーナメントでベスト4にたどり着きました。彼らの戦いぶりについてどう思いますか?

Pengu 野良連合はAPACの中で一番好きなチーム! 日本のチームだしね。2018年のトーナメントから頑張ってきて、このイベントではファン・フェイバリットだった。情熱、カリスマ性、ユニークな手の仕草やダンス、とっても直感的でみんなに愛されているよね。

――ありがとうございます。では最後に……Six Invitationalのために作戦を隠していたと言われているが、本当ですか(笑)?

Pengu  (笑)。今日はとくに、これまで見せてない作戦はしてないよ。新しいことをやったとは思わないが、結果的に勝てたから……半分隠しているようなところもあったかもしれないね(笑)。

「Virtueが入ったことでより攻撃的なチームになれた」

Magnet

――APACチームどうしで準々決勝で当たってしまい、何とも言えない結果でかける言葉がありません。FNATICはAPACのなかでは戦略的で新しい戦術を見せてくれるチームだと思いますが、現在のゲームのメタは撃ち合いが多くなっているように思います。これについてどう思うますか?

Magnet FNATICは、Evil Geniusesやほかのチームに比べてまだまだ戦略的ではないと思っているよ。ディフェンスではスタンダードなセットアップを敷いて、チーム内でそれぞれがメンバーの動きに対応しているけど、相手がある方向に押してくればそちらに動き、他方に行けばそちらに動くというようにやっている。だから、込み入った戦略をきっちり決めているわけではないんだ。とても流動的なプレイだよね。だからチームメンバーとはコミュニケーションが大切になるし、僕たちにしかできない作戦になっていると思うんだ。

 野良連合との戦いは、ガンファイトで勝つべきところで負けてしまったし、取れるはずのラウンドも落としてしまった。彼らのエイム技術は飛び抜けている。僕たちのエイム技術を改善するのはもちろんだけど、野良連合はすごく強いから当たり前の結果だったと思うよ。自分たちはたくさん改善する点はあると思うから、これからに期待してほしい!

ーーFNATICはVirtueが入ったことで、何が変わったと思いますか?

Magnet Virtueが入る前はより戦略的だったと思う。Virtueはエイムが上手いので、彼が入ったことでより攻撃的なチームになれたんだ。よりガンファイトに依存するようになったと思う。消極的になる局面でVirtueが攻撃的に出ていって敵を怯えさせるので、とても助けられるシーンがあったよ。

 でも、コミュニケーションが一番大切だと思っているんだ。例えばクラブハウスでは、Valkrieのブラックアイで状況を把握して、僕が弱点を突く。でもほとんどの場合はチームメイトが「ここに行ったらいい!」、「ここで敵がひとりでいる」といった呼びかけを聞いて動くことが多いね。ほかのチームもそうだと思う。敵がどこにいるかによって、行くべき場所は決めているんだ。とにかく、チームメイトの報告頼りといったところだね。

――ありがとうございます。では、次回野良連合と対戦する時までに、どの点を対処したいでしょうか?

Magnet 次は絶対勝てる。出来れば、野良連合とはブラケットの両端にいて、ファイナルで対戦できるといいな。まだ何をどうするかはきまってないけど、頭のなかにはいろいろなアイデアがすでに浮かんでいて、色々変えてやりたいんだ。おもに調整したい部分はエイミングだよね。そしてチームワークもさらによくしたいと思っているよ。

 ほかのチームとの対戦ではぼくたちが積極的に攻めると容易に倒せるけど、野良連合とではこちらが無駄な時間を過ごした結果倒されてしまうことが多かったと思う。とにかく、改善すべき点は絶対にすべて潰していって、野良連合に勝ちたいと思っているよ。

FNATIC Dizzleコーチ インタビュー

――お疲れ様でした。大変恐縮の上で申し上げますが、個人的には野良連合戦でピックするべきマップはヴィラではなく領事館がよかったのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

Dizzle マップは問題ではなかったと思うが、チームとしてうまくプレイできていなかったと、思います。野良連合はエイムでは世界でナンバー1のチームですよね。プレイヤーは1v1のガンファイトに持っていかれてしまうことが多くて、勝つのが厳しいことが目に見えていました。野良連合は、G2やRogueと領事館でスクリムをやっているのを見たが、両方とも手ごわいチームなのに野良連合は納得する勝ちかたをしていたからね。領事館は彼らの得意なマップだと判断したんだ。

――Virtueが加入し、FNATICにはさらに抜発力が増したように思います。

Dizzle Virtueはとても攻撃的なプレイヤーで、エイムもうまい。場所をうまく作ってくれることでゲームメイクを助けてくれます。チームがよりダイナミック、そして攻撃的に、そしてより素早く動けるようになりました。

ーーFNATICは常に新しい戦術を取り入れて、APACではタクティカル重視なチームだと思います。野良連合のように撃ち合いを得意とするチームとは、どのようにして戦おうと思っていたのでしょうか?

Dizzle FNATICがやりたかったことは、まず銀行では自分たちの戦術を使いながら必要なものを取り、異なるアプローチを取ることだった。さまざまな戦略を使ってチームとして5人がいっしょになって動くことです。ですが、Villaではタイミングが合わず、チームワークがよくなかったので、思ったように行かなかった。

ーー確かに、Villaではコミュニケーションがうまく取れていなかったように見えた。

Dizzle 確かにコミュニケーションはよくなかったし、早く動く人に対して、遅い人がいたので、歩調が合わずタイミングもバラバラでこちらが勝手に崩れていったと思います。

ーー今日学んだこと、そしてこれからやりたいことは何でしょう?

Dizzle チームワークをよりきちんとコントロールすることです。全体を通して、プレイヤーはよくやってくれました。ですが、さらにチームワークを改善して磨きをかけることが大事です。それはコーチのやるべき仕事ですね。そして、野良連合のようにエイムの強化も忘れてはいけませんね。

試合後のVirtue選手にも直撃。
野良連合に敗北してしまった気持ちについて、「友人だから、おめでとうという気持ちだ。けど、ほろ苦い感じかな。次は強くなって帰ってくる」と、称賛を送った。FNATICに加入して成長した部分については、2週間のブートキャンプとスクリムで、“FNATICにぴったりとハマる自分”を見つけられたと言う。
今大会の個人スタッツでは、一部項目で1位をたたき出すなど、わずか3ヵ月に世界的に注目される選手となったVirtue選手。今後の活躍も追っていきたい。

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