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『リーグ・オブ・レジェンド』世界大会“Worlds 2018”で歴史に名を刻んだ日本代表・DFMインタビュー

 2018年10月1日より開幕した『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、LoL)世界大会“League of Legends World Championship”(通称、Worlds)。

 日本の『LoL』界の歴史が動いた10月3日から3日後、10月6日に行われたプレイインステージのラウンド2で、中国の名門チーム・Edward Gaming(EDG)とのBo5(3勝先取)に敗れてしまったDetonation Focus Me(DFM)。

 試合を終えた直後の感想や今後の展望について、DFMのメンバーに語っていただきました。

上段左からviviD(サポート)、Ceros(ミッド)、Steal(ジャングル)、Evi(トップ)、Kazu(コーチ)、Yutapon(ADC)。インタビュー中では敬称を省略しています。

※インタビュー中は敬称を省略しています。

――まずは、本日の試合の感想をお願いします。

Evi 世界の壁の高さを認識させられた試合でした。

Steal Eviくんが言ったとおりです。

――どこかで見たパターンですね(笑)。

Steal はい(笑)。EDGはかなりの強さだったので、いい経験になったと思います。

Ceros EDG以外の相手だと、調子がよければ勝てるって思うことはあるんですけど、正直今回の試合に関しては、自分たちがどれだけベストなパフォーマンスを出そうと勝てなかったのかなっていう気持ちがあって。中国の強豪チームはそれほど強いんだなっていうのを実感しましたね。

――戦う前はどういった気持ちでしたか?

Ceros 戦う前は勝つ気でいました。戦う前から諦めていると勝てないんで、戦う前は自分たちのほうが勝てるんだ、みたいなわけのわからない自信を持ってプレイしていました。

Evi 持つべきだよそれは。

Yutapon 中国はこんなもんだろうなって思っていて、試合の結果もこんなもんだろうなって正直思っていて、試合終わってからもこんなもんだろうなっていう感想しかなかったですね。もちろん勝つ気がなかったかって言われるとそんなことはないんですけど、勝てる気がしたかって言われると、勝てる気もしなかったですね。

Steal 正直すぎた(笑)。

Yutapon そんな印象です。

viviD 実力差を感じました。努力します。

Kazu EDGがまさかハイマーディンガーをオープンにしてくるとは思わず、「僕たちがいちばん得意なスタイルだ」って思ってゲームは始まったんですけど、結果を見るとどのLJLのチームよりも世界中のチームよりも僕たちのことをしっかりと研究していたことを実感しました。
 もちろん相手のコーチのほうが格段と上で、いまの選手たちの発言からもわかるようにレベルの違いがわかって、いい経験になりました。

――ドラフトは思うようにできた感じですか?

Kazu そうですね。レーニングの実力面で若干の差はあったと思うんですけど、ドラフトだけを見れば僕はわりとやりたいようにはできました。
 ただ、相手のバン、ピックの早さを見ると明らかに僕が取らされているような気になってしまったので、結果的には。ハイマーディンガーはピックさせられてた感があってちょっとくやしいですね。でもああするしかなかったですね。

Ceros ドラフトはよかったよ。EDGじゃなかったら……。

Evi 相手の中身が変わるか、僕らの中身が韓国のトップ選手になるかしかないよ(笑)。

Kazu カミール&ハイマーディンガーできたし、ノクターン&ラカンできたし、ノクターン&ハイマーディンガーできたし、ノクターン&シェンもできたし、で、俺たちこれ以上何があるんだっていうレベルのドラフトで。でも結局、相手からすると(狙って)取らせてた部分はあったのかなって感じでしたね。

――そもそもEDG戦に向けて考えていた作戦はできていた、という感じですね。

Evi 全部やりましたよ。「俺らの力はこれやー!」って。

Kazu むしろプレイインステージよりも取りたいチャンピオンが取り放題って感じだったんですけど、相手はそれをわざと全部取らせたと思うと、本当に強いなって感じですね。正直。

――3戦目にシンドラが見えている状態でもハイマーディンガーをピックしたのはどういった意図があったんですか?

Ceros ハイマーディンガーをピックした理由は1、2、3戦目で違うんですけど。3戦目は本当はジグスを使いたかったんですよ、シンドラに対しては。
 でも、EDGがジグスをバンしてきたので、そのうえで何を出すのかとなったときに、もちろんシンドラ相手にハイマーディンガーっていうのは本来はきついマッチアップだって理解したうえで、それでも出すしかないと決めてピックしました。

Kazu 僕としては、シンドラとオーンが先出しされている状態で、相手は集団戦も強い。でもこっちはシェンが取れるという状態で、ちょっと集団戦もできないといけないなって思って、カルマかなとも思いました。
 カルマとかガリオのほうがノクターンと合わせる分にはよかったんですけど、熟練度やCerosの自信(集団戦に絶対勝てるという)もあってのピックという感じでした。

Ceros 疑問に思うことはあったと思うんですけど、そういうのは了承済みでした。

――相手のピックで嫌だと感じたものはありましたか?

Evi アカリかなー……!? ピックされた後で思いました。

Kazu 昨日の夜のミーティングの話なんですが、EDGのScoutはLPL(中国リーグ)でライズを使って9勝1敗、KDA(1回倒されるあいだにどれだけキルやアシストを獲得しているかを示す指針)も10とかだし、ボットレーンに関してはカイサを27回使っていて勝率も80%以上だし、Meikoのアリスターもめちゃくちゃうまいし、どこから攻めていこうっていう話をしていました。
 その中で、アカリはオープンにしようという結論を出して準備はしていたんですけど、僕らの考えていたレベルのアカリじゃなかったですね。

Ceros 僕の視点から言うと、アカリは強いは強いんですけど、相手のミッドのScout選手のプールを考えたときに、アカリ以外も強いというのがわかっていたので、アカリひとつにバン枠を割き続けるよりは、わりと何が出てきても厳しいところはあってしょうがないかなって気はしてましたね。

Evi 何あけても変わらないっていうのがあったよね、正直。

Ceros Scoutのバンは3つじゃ足りない(笑)。8つくらいほしい。

Evi ルブラン、イレリア、ゾーイ、シンドラ、アカリ、ライズ……うわーーっ!

Ceros だったら、ほとんどをオープンにしようって、ライズだけバンしました。

――さっき放送でのインタビューでYutapon選手が「どうしていいのかわからない」ほどの壁を感じたっておっしゃってましたが、「これからDFMはここを強化すれば少し希望が持てる」みたいな突破口はありますか?

Evi そうですねー。僕がCuVee選手(韓国リーグで最高峰のトップレーナー)になることですかねー。僕がCuVee選手を超える実力を手にして、ほかの選手もそれだけの実力を手にしたら勝てるようになると思います。

――Evi選手がCuVee選手のファンだってことは放送でも言及されてましたよ!

Evi はい。めちゃくちゃファンです。大好き。

――本人に届くと思います。きっと。

Evi でも、僕韓国のソロキューでいっつもCuVeeに会うたびに「I love CuVee」って言ってるんですけど、全部無視されてます。

――(笑)

Evi 「Hi」って言うと返事をくれるんですけど、「I love you」って言うとスルーされちゃいます。

――今回の大会で反応が変わるといいですね!

Kazu 突破口……。EDGだけを考えると、個の力。圧倒的に個の力だと思うんですよね。
 彼らはレーニング(序盤のレーンでのぶつかり合いのこと)からすごく強いというのは前評判で聞こえてきてたし、チャンピオンが2~3レベルのレーニングから、正直もう終わってたんですよね。全レーン、Steal(ジャングラー)が動けない状態にさせられてたんですよ。トップが突破口かって言われると相手にしっかりと対抗されていたし、ミッドもボットもそうだったし、個の力が絶対的なものでした。
 プレイインステージのラウンド1のときの試合を考えると、何戦か落としてしまったのは、中盤のチーム力や細かな連携によるものだったように思います。とくにCloud9戦がそうですね。そこをよくすれば、もっといい結果にはつながると思います。

Ceros いろいろ……あると思います。EDGと比べたら、正直言って全面的に劣ってたって話になっちゃうんですけど。Cloud9と戦って思ったのは、(Cloud9は)集団戦もうまいし、“終盤で勝つ”って意思をチーム全体から感じたんですよね。
 実際、僕ら以外との試合でも序盤、中盤を勝ってようが負けてようが、最終的に終盤のチームファイトで覆すっていうのをチームのスタイルで持っていて、そういうチームと戦えた経験はすごく大きいと思います。
 彼らと比べて僕らはどうすればよかったのか、すごく考えさせられましたし、チームとしての中盤以降の動きは勉強になりましたね。個人的には自分の実力も……とか思うんですけど、これを言い出したらみんなもあるかなってなっちゃうので。

viviD EDG戦に関しては、レーニングが下手だったという話で終わっちゃう話かもしれません。KabuM! e-sportsやCloud9との試合のようなやり取りをくり返せば、終盤戦の判断力もそうですし、つねに冷静でいられるメンタルが磨かれるはずです。そこがいちばん大事なところかなと思いますし、そこを磨けばもっといいチームになれると思います。

Kazu もうひとつ、振り返りにもつながるんですけど、今回のWorldsのDFMは、“得意なチャンピオンで攻めよう、がんばろう”っていうコンセプトのもとに試合をしていたんです。
 いまCerosやviviDが言ってたみたいに、Cloud9は“レートゲームの集団戦”、EDGは“開始10分のレーニング”だったりとか、上位チームはチャンピオンの選択よりも一歩ステップを上げて、どの時間帯が自分たちの強みなんだ、自分たちの色なんだっていうことを徹底しています。それがDFMにはまだまだ足りてないところかな、と。そこを確立できれば、チャンピオンへの依存度も低くなるんだろうなと思いました。

――そろそろインタビューも締めということで、Worldsの感想をお願いします。

Yutapon 正直、結果としてみれば、まあこんなもんだろうなって感じですかね。

ほかのメンバー (笑)

Yutapon  よくもないし悪くもない、そんな位置に落ち着いたのかなって思います。

Evi 満足でもないけど不満でもない、ってそんな感じじゃない?

Ceros まぁそうなのかな。

Evi 「めっちゃよかったー!」って感じではないけど、まぁまぁみたいな。

Ceros 負けず嫌いだからね、結局不満じゃないけど満足はしてないね。

Yutapon 最悪ではなかったねって感じですね。

――Steal選手はいかがでしたか?

Steal まあこんなもんかなって思います。

Evi すみません、この子(Steal)はしゃべるのがあんまり得意じゃないんです。

Steal お前が決めるの?(笑)

Evi Stealしゃべるのめっちゃ得意なんです。いまから聞かせてくれると思います。

Steal Yutaponが言ったとおり、いいわけでもないし悪いわけでもないっていうのは正直な感想です。

Ceros あっさりしてるけど、こんな感じです。

――来年のチーム作りのビジョンを教えていただけますか?

Kazu あえて言いたくないです! そこは。今年のチーム方針は“アグレッシブにプレイする”っていうものだったんですが、それが活きて今回のWorlds出場につながったんだと思っているので、また別の一面を考えるか、それを貫くのかは今後考えていきたいと思っています。

――梅崎さんは(Detonation Focus Meのオーナー)どうですか?

梅崎 いま考えているのは、ゲーミングハウスの引っ越しですね。人を増やしたいと思っているんです。育成していかなきゃいけないなと。つぎの若手、育成選手を獲得して、次世代に技術を継承していきたい気持ちがあります。ですので、いま引越し先を考えてます!

Evi 環境面を整備していこうって話ですかね。

梅崎 そうそう。人が増える分、ゲーミングハウスを大きくしなきゃいけないし。

Kazu いまいる選手の刺激にもなるだろうし、育成枠っていうのは。選手たちの違う面も見られるようになるかもしれませんね。

梅崎 チーム内で練習試合ができるっていうのも大きいですね。

――ありがとうございました!

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