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きみはケイン・コスギの竜巻旋風脚を見たことがあるか。esportsで勝つための筋トレ&トークショーをリポート【TGS2018】

 ケイン・コスギさんが東京ゲームショウ2018で竜巻旋風脚を実演した。

 うそのような本当の話だ。ことの顛末をお伝えする。

うわー!

 ケイン・コスギさんが超人的な肉体を持つアクション俳優であることは周知の事実。加えて、『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、LoL)ファンを中心に、もうひとつの顔が浸透してきている。

 それはesports界の愛され男である。

 彼はもともとゲーム好きで、『LoL』のゲーム実況配信も行っている。好きなだけあって操作は手馴れているが、ずば抜けてうまいわけでもない。それなのに、多くのゲーマーがケイン・コスギに夢中。いや、ぞっこんLOVEと言っていいだろう。

 何がそんなにウケたのか。要因はいろいろあるだろうが、ふつうに楽しそうという要素がいちばん大きいのではないか。さらに言うなら人柄が誠実

 特定のジャンルで確固たる地位を確立している有名人も、僕らと同じゲーム好きなんだ。そういう安心感や仲間意識みたいなものが作用しているように思う。

Perfect Bodyをひと目見ようと、この人だかり。

 ケイン・コスギさんはふだんからゲーミングチェア・AKRacingを愛用しており、2018年8月には同シリーズのオフィシャルアンバサダーに就任。東京ゲームショウ2018の4日目にあたる9月23日、AKRacingブースにてトークショーを行った。

 トークショーの中でesportsで勝つためのフィジカルトレーニングを教えてもらえるらしい。

 何だそれは。そんなの見に行くしかないだろう。

TGS史上初(たぶん)! 竜巻旋風脚を実演

 僕がAKRacingブースに行くと、すでに多くのファンがいまかいまかと開始を待っていた。最前列にはAKRacingゲーミングチェアがずらり。東京ゲームショウ2018でもっとも豪華な客席かもしれない。

 MCのお姉さんによる前説が終わると、ケイン・コスギさんが呼びこまれた。おおおお、この人が「ファイトー! いっぱぁーつ!」や「Perfect Body!」でおなじみのケイン・コスギさんか……。

 「Perfect Body!」はものまねタレント・山本高広さんのネタだけど。

AKRacingゲーミングチェアに座ると「ゲームをやるぞ」とスイッチが入るそうだ。

 トークショーはQ&A形式。MCのお姉さんの質問にケインさんが答える形で進んでいった。

 ケインさんがゲームに初めて触れたのは3歳頃のこと。白黒画面の米ATARI社製ゲームから始まり、『スペースインベーダー』や『パックマン』、『スーパーマリオブラザーズ』などを、毎日のように遊んでいたそうだ。

 フィジカルスポーツと同じくらいゲームが好きだというケインさん。理由のひとつとして“勝負が好き”な点も挙げられる。対戦ゲームは友だちや兄弟と楽しめる良質なコミュニケーションツールだ。

 来日した際は『ストリートファイター2』などの格闘ゲームを楽しみ、FPSの『コール オブ デューティ』シリーズにハマっていた時期もある。クランにも入っていたが、当時は俳優であることを秘密にしていたのか、ボイスチェンジャーで声を変えてボイスチャットをしていたとのこと。

勝つことは当然として、勝ちを目指して上達するのが好きなのではないか。

 好きなゲームの中でも、格闘ゲームはアクション俳優としての勉強になるそうだ。『ストリートファイター』や『バーチャファイター』、『鉄拳』から技のアイデアを得て、実際にできるか試してみる。

 ゲームの技を実際に使うなんて、ふつうは不可能だと思うのだが、ケインさんは「人間には無理な技も多いですけど、コンビネーション技はできるものもあるんです」と語る。なるほど。それなら理解できる。

 ここで、ひとつ実演してくれる流れになった。

ケインさん「たとえば……(『ストリートファイター』シリーズの)竜巻旋風脚

 無茶を言う。だって回りながら浮くんだぞ。よくよく説明を聞いたら、竜巻旋風脚風のコンビネーション技だそうだ。安心した。本当に使ったら最前列の人がぼこぼこにされてしまう。

 観客にはどよめく暇もなかった。速すぎる。竜巻旋風脚(風コンビネーション)の正体は超高速での連続回し蹴りだった。

 僕のカメラはそこそこのスピードで連写できるのだが、それでも追いきれない。ゲームキャラ並みの身体能力である。

このつぎのカットが、

これ。シャッターが追いついていない。

 トークは配信の話題へ。ゲーム実況配信は自宅で行っていて、ときどき愛犬が乱入してくるのも人気。ちなみに、ケインさんは『ドラゴンボール』で日本語を勉強した。7年ほど前に『ワンピース』にハマり、愛犬の名前はチョッパー。

 『LoL』を始めたばかりの頃、いろいろな人の配信を見て勉強したケインさん。視聴者とコミュニケーションを楽しみつつ、詳しい人から教えてもらいたいと思ったのが配信のきっかけだという。

 ケインさんの配信と言えば、合間に筋トレを挟むのが定番だ。「ゲームもスポーツだから、トレーニングをしたほうがいいかなと思って」(ケインさん)。

 最初はカメラから外れた場所でトレーニングしていたが、「トレーニングもカメラで映したほうがいい」とアドバイスをもらい、カメラを増やしたそうだ。『LoL』の腕前だけでなく、配信環境も周囲のアドバイスでレベルアップしている。

ずっとゲーミングチェアがほしいと思っていたら、2017年の誕生日に奥さんがAKRacingをプレゼントしてくれたとのこと。すてきな奥さんだなー。

 ケインさんはスポーツにも真剣に取り組んでいる。そういうスポーツマンから見てesportsはどうなのかという質問に対して、ケインさんの回答は僕らゲーマーにとってうれしいものだった。

ケインさん「ゲームは本当にスポーツなんだと思ってます。プロゲーマーのトレーニングはほかのスポーツの選手と同等以上。
 (自分は)子どもの頃からスポーツをやっていますけど、初めて真剣に『LoL』をやったときはすごく疲れました。それだけ集中力もいる。スポーツであり、エンターテイメントであり、特別なコンテンツです」

eスポ筋を鍛えてパフォーマンスアップ

 トークショーの後はトレーニングの時間だ。MCのお姉さんは「esportsに勝つための筋肉をつけていきましょう」と言っていた。人間は進化の過程でeスポ筋を手に入れていたのかもしれない。

 トレーニングの様子は動画を撮りたかったが、微妙に失敗していたので、静止画のみでどうぞ。

ふつうの人の代表としてコンパニオンさんがステージに上がった。

 まずはゲーム中の待ち時間に、AKRacingに座ったままできるトレーニングから。ずっと座っていると固まりがちな肩や首をほぐす。

 指は第一・第二関節で曲げて猫の手にみたいにして、こめかみに当てる。首に力を入れないようにして、大きく回す。できるだけ肩甲骨を動かすように意識するのがポイント。

拳を握ると腕のほうに余計な力が入るので、猫の手がベストだそう。手の形がかわいいですね。

 つぎも肩や首回りのストレッチ。手のひらを外側に向けて組み、上を向きながら腕も上に伸ばす。

来場者もみんな真似してストレッチをやり出す。

 今度は立ち上がって、両足を肩幅くらいに開く。少しひざを曲げて上半身を前に倒す。ポイントは背中をまっすぐに伸ばすこと。じわじわ脚の裏側が伸びてくる。

 何回かくり返すと、生まれたての小鹿のように下半身がぷるぷるしてくる。対して、日常的に体幹を鍛えているケインさんはまったくブレていなかった。さすがである。

両腕を胸元でクロスさせて、ひざは少しだけ曲げる。

そして前に倒す。

この辺からステージ下のコンパニオンさんもトレーニングに参加していた。筋トレがどんどん波及していく。

 このとき、ケイン・コスギさんの顔は生き生きとしていた。スポーツマンの血が騒ぐのだろう。

ケインさん「ウォーミングアップが終わったので、ここからトレーニングをしたいと思います」

 来場者をPerfect Bodyにするために、提案されたのはランジスクワット。前に出した膝を90度に曲げてゆっくり腰を落とす。3秒かけて腰を落とし、2秒キープし、1秒で上げる。僕はゲームイベントの取材に行ったはずなのに、いったい何の原稿を書いているのだろう。

スクワットは“筋トレの王様”と呼ばれているそうです(前に筋肉芸人がテレビで言ってた)。

 esportsで勝つためのフィジカルトレーニング。冗談のようではあるが、じつは理に適っているように思う。

 ケインさんは「筋肉が凝り固まるとパフォーマンスに悪影響が出る」と言っていた。適度なリラックスが大切なのは、フィジカルスポーツでもesportsでも同じだ。

 また、汗をかいて血流がよくなると集中力がアップする。研究者や作家など、頭脳労働に従事する人は意外と筋トレやジョギングが趣味だったりするのだ。

 体を動かすと邪念が払われるのもいい。イライラしていては個人でもチームでも実力を発揮できない。それに、人柄が朗らかなプレイヤーは好感を持たれ、そのぶん好意的なアドバイスが集まるはずだ。アドバイスをもとに練習すれば上達も早くなるだろう。

 つまり、筋トレはesportsに利く。

AKRacingでパーフェクトボディ!

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