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【Six Major Paris】“野良連合”出場世界大会“SIX MAJOR PARIS” 注目選手、注目チームはこれ! 大会実況キャスターふり~だが解説

 『レインボーシックス シージ』のPC版世界大会“SIX MAJOR PARIS”が、いよいよ2018年8月13日(月)~19日(日)にフランス・パリで開催される。
 本大会は、Six Invitational 2018のチャンピオン(Penta Sports)、シーズン7 グローバルファイナル参加チーム、DreamHack Valencia 2018で行われるトーナメントの勝者、オンライン予選を勝ち抜いた各リージョンの1チーム+オンライン予選でもっともよいパフォーマンスをした1チームの計5チーム、そしてホスト国であるフランスの招待チームが参戦する。

 合計16チームの強豪チームが集結する、Six Invitationalと同規模の『レインボーシックス シージ』一大トーナメントとなるSIX MAJOR PARIS。シーズン7王者のTeam Liquidと同グループとなった日本チーム“野良連合”について、そして海外チームに精通していないプレイヤーにお届けする注目チームと選手、大会の見どころを、Godsgarden所属・『レインボーシックス シージ』実況キャスターを務める“ふり~だ”が解説します。

ふり~だTwitter:https://twitter.com/frieda0914

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ふり~だ(Twitter:@frieda0914)

グループステージ振り分け。野良連合は、シーズン7王者のTeam Liquidと同じグループに。

Q:日本プロリーグ1位、そしてeiNsからShiN選手がレンタル移籍された野良連合はどう強化された?                                A:国内では敵なし! 最強チームです。

 野良連合はいまや、不動の国内最強チームとなりました。しかし、ShiN選手がレンタル移籍されましたが、彼が移籍したことによって新しい野良連合が生まれた訳ではないと思います。

 ShiN選手はLurker(※)として独立したポジションを、自由にプレイさせてもらっているのではないでしょうか? そして、世界大会の出場経験とeiNsではムード―メーカー的存在だったので、メンタル面でのサポートが期待できると思います。ShiN選手×野良連合は、プレイのみならず、メンタル面での相乗効果が期待できるでしょう。

 ゲームメイキングに関しては、野良連合のアルゴリズムがあり、そこに変わりはないと思います。ShiN選手と野良連合のゲームメイキングに対しての考えはまったく違うアプローチを持っているので、お互いに刺激を受ける、よい環境なのではないでしょうか。

※Lurker……敵のスキを突く、敵の裏を取るなど、フェイクを仕掛けるなどといった役割を持つ。ラウンド中は単独行動をとることが多い。

ShiN選手(左)

Q:野良連合でキーとなる選手は?                      A:Wokka選手も素晴らしいプレイヤーですが、Merieux選手にも注目

 Merieux選手は、Wokka選手とは別のルートで進行し、最後はWokka選手とMerieux選手でカバーを組み、挟み込むような形で敵を倒していく動きが見られます。Merieux選手は動きに幅があり、敵にとっては予測しづらい動きをしていきます。

 CrazyPapiyoN選手はインゲームリーダーですので、積極的にキルを取りに行く動きではなく、後ろから指示を出しつつ、前線を上げていく仕事が主な役割です。Penta SportsのインゲームリーダーであるFabian選手も、先述した動きをしています。インゲームリーダーやサポート組は、ゲーム中盤~終盤にかけてのキルを取ることが多いので、そちらにも注目してほしいです。

Merieux選手

Q:Pick & Banが採用された今シーズン、どのような試合が展開すると思いますか?A:防衛を多く取ったチームが有利になる傾向が多い。防衛でいかにポイントを稼ぐかがキモ。

 防衛側では、選択したポイントで防衛を成功させるとロックされ、2ラウンド連続で防衛を成功させないと、ロックを解除することはできない。防衛側にとって連続でポイントを取ることは難しい状況になっていると思ったが、海外で行われたDreamHack Valencia 2018を見てみると、防衛側でポイントを重ねていったチームが勝利するパターンが多いことが分かりました。

 前シーズンまで攻撃側はラッシュを仕掛けていくことができましたが、いまはオペレーター選択後に“公開フェーズ”が追加され、敵も味方もどのオペレーターが選択されたか分かるようになりました。オペレーター構成を見れば、ラウンド開始早々にラッシュを仕掛けていくことが透けて見えてしまいます。また、攻撃側は尖ったオペレーターで編成すると崩れる可能性が高いため、オールラウンダーな動きができるような無難なオペレーターをピックする傾向が強くなっています。

 例えば、ジャッカル。能力に明確なコンセプトが定まっているオペレーターは動きが予測しやすいので、ピックされないようになりました。攻撃側にジャッカルがいると、防衛側の遊撃しているプレイヤーがフットスキャンで位置を特定されてしまうので、遊撃の出方を変えることが対策になります。ジャッカルよりはかっていても防ぎづらい全体範囲のトッケビやライオンをピックするプレイヤーが多いと思います。(ただし、ジャッカルはアップデートによりフットスキャンの範囲が5m→8mに伸びたので、またそれによってピック率が変わってきたかもしれません。)

 一方で、防衛側はオペレーター構成に失敗しなければ、堅実に守れるようになりました。ピック率の高いミラはほぼBANされるため、ミラを構成に入れない戦術も作っているチームがほとんどでしょう。

Q:SIX MAJOR PARISで多く見られるオペレーター構成を予想してください。   A:ヒバナは引き続き大活躍でしょう!

 攻撃側は、強化壁を破壊できるブリーチャーが必ず必要です。これまで活躍していたIQはフラググレネードが装備できなくなってしまったので、ヴァルキリーのカメラ“ブラックアイ”が重要となる領事館以外では、なかなかピックされないかも知れません。
 これにより、IQの代わりに、フラググレネードを装備しているバック、スレッジがピックされ、次点でアッシュ、ゾフィアが有刺鉄線やマエストロの“イービルアイ”を破壊するために必要になるでしょう。そのほかですと、サポート的役割を持つサッチャーとトッケビがピックされると予想しています。

 これまで安定した活躍を見せていたトゥイッチは、FAMASのダメージ量が弱体化、さらにショックドローンの作動音で気づかれて破壊されるため、サウンドプレイができるオンライン大会ではピック率は減少したと思います。

 これらのことを考えると、ヒバナもしくはテルミットは、BANされる可能性はないに等しいので、引き続き大会で大活躍すると思います。

Q:SIX MAJOR PARISでもっともプレイされるマップは、どこでしょうか?    A:国境、オレゴン、海岸線は多く選ばれるでしょう。

 国境、オレゴン、海岸線。この3つのマップは、7つあるマッププレイリストの中で非常に多く選ばれると思います。
 次点で領事館、クラブハウス、その次に銀行、ヴィラが続くでしょう。

 銀行は広いマップでクリアリングが難しく、地下での攻防はエコーの妖怪ドローンが強化されたので、攻撃は難しいプレイを求められます。ポイントのひとつ手前の部屋で、決着がついてしまうことがほとんどです。また、ミラをピックできない環境下での防衛構築が難しく、防衛側で考えた時にも不安要素が強いです。そういった理由で、銀行をプレイしたがるチームは少ないでしょう。

Q:注目すべきチームは?                          A:野良連合はもちろんですが、ヨーロッパの“Team Secret”も要注目です。

 我らが野良連合はもちろん注目チームですが、海外チームに絞ると、Team Secret(旧I Don’t Know)に注目したいです。
 Team Secretは、シーズン8のプロリーグ(ヨーロッパリージョン)にも出場しているチームで、SIX MAJOR PARIS出場枠をかけたDreamHack Valencia 2018大会のプレイオフ準決勝では、Six Invitational 2018優勝の“Penta Sports”を破り、優勝したチームです。しかし、プロリーグ(ヨーロッパリージョン)では、Penta Sportsに完敗しています。

 ではなぜ、Team Secretに注目するのかと言うと、オンライン大会のプロリーグではなく、オフライン大会のDreamHack Valencia 2018でPenta Sportsを破ったことから、非常にタフな精神を持ったチームだからだと、予想できるからです。オフライン大会では、そういったメンタル面での強さが非常に大事になるので、DreamHack Valencia 2018でPenta Sportsを破ったTeam Secretは粘り強く、またチームとして完成度が高い印象を受けます。SIX MAJOR PARISでも爆発することを期待しています。

DreamHack Valencia 2018で優勝したTeam Secret(DreamHack出場時はI Don’t Know)。この時、まだユニフォームはなく、私服での参加だったが、この活躍で『Dota 2』名門チームである“Team Secret”へと移籍した。

 シーズン7王者のTeam Liquidは、ラテンアメリカリージョンで間違いなく最強のチームになりました。もともとは、スポンサーを転々としたチームでしたが、Team Liquidに入団したことで腰を据えてプレイできているでしょう。
 何より、Team LiquidのNeskWgA選手は、化け物級のプレイヤー。シーズン8プロリーグでは、kill Ratingが2.7を記録しています。

 ラテンアメリカリージョンの“NINJAS IN PYJAMAS”は、“Black Dragon”から選手が移籍しましたので、環境に適応できていないところが見られ、Team Liquidのチーム力には劣っているでしょう。

 また、名門チームのFaZe Clanも注目チームです。Six Invitational 2018では優勝候補でしたが、いつもの強さを発揮できませんでした。しかし、今シーズンのプロリーグではラテンアメリカリージョン内で4位に位置取っており、Team Liquidとの直接対決では見事勝利しました。ここ数週間で登り調子になっていると思います。
 FaZe Clanのマップ研究量はどのチームよりもずば抜けて高いです。よく、マップの地形を活かしたマニアックなニトロセルの使いかたを研究していますので、本戦でもマップ研究成果のお披露目に注目したいですね。

Faze Clan

 北アメリカリージョンの“EVIL GENIUSES”は、Canadian選手とnvK選手の優秀なEntry fragger(※)がいます。そして、スキンヘッドの見た目がインパクト大のBC選手は縁の下の力持ちで、常によいポジションを取り続けている印象があります。
 キーとなるのは、Necrox選手でしょう。彼はプレイにムラがあるので、Necrox選手が上手く機能した試合はスコアに大差をつけて勝利している印象を受けます。

 シーズン7グローバルファイナルで野良連合と対戦した“Rogue”は、DreamHuck Valencia 2018で予選落ちする残念な結果に終わりました。
 Rogueはセットプレイが強く、そこが魅力でした。ですが、Pick&Banが導入されて間もなくは結果が振るわず、もしかするとPick & Banの影響を受けていたのかもしれませんが、ここ数週間の試合を連勝しています。本戦に向けて修正してきていますね。

※Entry fragger……チームの最前線に立ち、圧倒的な撃ち合いの強さからFirst killsを狙って勝負する役割。

Evil Geniuses

Rogue

 Pick & Banについてもう少し詳しくお話しすると、現在必ずミラがBANされる傾向で、それもプロチームは理解しています。ただ、自チームで攻撃が防衛かどちらが先かによっては、BANを変える駆け引きが生まれる場合もあるのです。
 例えば、自分たちが先に防衛側を行うなら、ミラをあえてBANしないようにします。そうして、防衛でなるべく点数を稼ぐといった形です。自分たちが攻撃側をプレイするとき、相手もミラを使えることになりますが、防衛側で大きくアドバンテージを取り敵チームにプレッシャーをかける“心理的作戦”が使えることになります。
 しかし、オフラインだと大抵のプレイヤーは慎重になるので、SIX MAJOR PARISではPick&Banで読み合いを仕掛けることは、あまり見られないかもしれません。ですが、ポイントが少ないチームは、想定外なBanを仕掛けて、逆転を狙うこともありえます。

 一方で、プロリーグはラウンドロビン(総当たり戦×2)で行い、8月後半からはリーグの折り返し(総当たり戦を再度行うこと)になります。ここから、おもしろいPick&Banが見られるかもしれませんね。

 そしてAPACリージョンのオーストラリアチーム“Fnatic”は、RizRaz選手、Lusty選手は撃ち合いに強いプレイヤーで要注意ではあります。また、韓国の“Element Mystice”は、撃ち合いが強いプレイヤーが集まっていて、韓国プロリーグでも全勝しています。“Element Mystice”は以前野良連合のプレイヤーだったh3dy選手が在籍しており、APACを渡り歩いたh3dy選手の情報量にも注目したいです。恐らく、野良連合のアルゴリズムは“Element Mystice”でも活かされているでしょう。

Fnatic

Q:ズバリ、一番優勝に近いチームは?                    A:オフライン大会に強いであろうTeam Liquidが濃厚です。

 Team Liquidは、メンタルコーチが付いており、オフライン大会に臨む姿勢は整っていると思います。Team LiquidにとってSIX MAJOR PARISはアウェーになりますが、メンタルコントロールが肝です。
 撃ち合いに持っていくラテンアメリカのプレイスタイルに、ヨーロッパの理詰めプレイスタイルは効果的に作用しますが、SexyCake選手のブラックアイといったカメラの位置はさすがプロと言ったところ。ヴァルキリーがBANされる可能性もありますが、防衛時はカメラを上手く利用して、プレイするでしょう。

 ヨーロッパチームは全体的に安定しており、敵を動かすことが上手い“理論的プレイ”のレベルが高い地域です。「ここで敵が勝負を仕掛けてくるだろう」という読みができるチームが多く、リスクを避けてプレイしています。裏取りにリソースを回すこともあり、ヨーロッパチームの立ち回りに、ラテンアメリカチームがどのように対応するか、見どころのひとつですね。

Q:野良連合はどう戦っていくべきか?                    A:まずはファーストキルを取り、数的優位に持っていくことが大事。グループステージ突破の可能性は高いでしょう。

 今シーズンではスモークのガスグレネードを駆使した戦術は厳しく、足止めはなかなか出来ません。ですので、まずはファーストブラッド(ファーストキル)を取り、数的優位を作ることが大事です。
 野良連合は、Wokka選手もしくはShiN選手が先陣を切り、相手チームを倒していくと思います。Wokka選手はインゲームリーダーではないものの、ムードメーカーであり彼がキルをとると、おのずとメンバーの調子も上がってくような印象を受けます。
 そして、レンタルという立ち位置と活動期間を考えると、自由に動けるポジションを任せられているであろうShiN選手の活躍にも期待したいです。

 また、野良連合はこれまで、1ラウンド負けてしまうとぼろぼろと崩れてしまう所が見られました。「毎ラウンド取らないといけない」という、完全勝利が理想である日本人の深層意識によるものだと思います。
 一方でShiN選手は、「毎ラウンド勝たなくていい、結果6ラウンド取ればいい」という考えをもっており、切り替えが上手な選手です。ShiN選手が、不調時にどうチームを立て直すのかにも意識したいです。

 シーズン7グローバルファイナルのRogue戦では、のびのび動いていたので、あの感覚を忘れずに、いつも通りの動きさえできれば、グループリーグ突破は十分可能でしょう。

Q:プロを目指すプレイヤーは、どういったところに注目したら参考になるのでしょうか?                                  A:プロの動きで意図が分からないところを見つけ、実践してほしい!

 観戦カメラがプレイヤー視点に切り替わる際、よく分からないところを見ているプレイヤーがいたり、壁を殴っていたり、ブラックアイを構えて投げているシーンが映されることがあります。
 プロがやっていることはすべて意味があるので、試合でプロが理解できない動きなどをしていたら、カスタムゲームなどで実践してみてはいかがでしょうか? 答えを見つけることが大事で、自分たちで知識を取り入れていくことが大事だと思います。

 私の経験をお話しすると、オーバーレイで見たときにプレイヤーが何を警戒しているのか分からなかったので、カスタムマッチを立てて実践してみたら、下階層にいるプレイヤーが動くと足音がよく聞こえることを発見し、「ただ下の階層で動くだけでも、敵にプレッシャーをかけられるのか!」と気が付けました。
 マップ研究はひとえに射線管理だけではなくて、細かい足音などでも知識になることがあります。ぜひ、プロの動きで気になるものがあったら、実践してみてください!

Q:カジュアル層が意識して見るべきポイントは?               A:ぜひ、会場の雰囲気も楽しんでほしいです

 プロリーグをあまり観戦しない方は、ぜひ会場の雰囲気を楽しんでほしいです。今回は私含め4名のキャスターが現地で解説実況をしますから、会場の様子も余すことなくお伝えできればと思います。

文・取材・編集:工藤エイム

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