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GALLERIA GAMEMASTERが国内esports市場を切り拓く! サードウェーブ事業戦略&PC新モデル発表会リポート

 2018年4月3日、サードウェーブは東京・秋葉原のパセラリゾーツ AKIBA マルチエンターテイメントの“グレースバリ”で、新たな事業戦略を発表。ゲーミングPCブランド“GALLERIA GAMEMASTER”の新モデルを公開するとともに、今後さらなる盛り上がりが見込まれるesportsに対する同社の取り組みも説明した。

 サードウェーブは、賞金総額500万円のゲーム大会“GALLERIA GAMEMASTER CUP”を2017年9月に開催するなど、国内のesports振興に積極的だ。加えて、都内最大級のesports施設“LFS(ルフス)池袋 esports Arena”(以下、ルフス)も2018年4月15日に開業。

 そんな同社が、国内のesportsの現状をどのように捉え、今後どのような施策を行う予定なのか。サードウェーブの所信が表明されたので、その模様をご覧いただこう。

サードウェーブがゲーミングPCの新モデルを発表するとあって、会見場には多くのメディアが集結。

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榎本氏が国内esports市場の現状と未来を語る

 会見が始まると、サードウェーブの榎本一郎氏がトップバッターとして登壇。esportsにまつわる事業戦略を発表した。

榎本氏は終始にこやかな表情でプレゼンテーションを実施。

 榎本氏はesportsの市場が世界規模で拡大していることを挙げたうえで、日本国内の状況を説明。2018年2月に3つの団体(日本eスポーツ協会、e-sports促進機構、日本eスポーツ連盟)が統合したことで、すでにいくつか存在するバリューチェーン(事業活動における機能別の分類)が今後繋がっていくのではないかと述べた。

esportsの市場規模の推移を予測するグラフ。榎本氏は「試合のチケットやハードウェアの販売などすべての要素を含めると、今後5000億円をはるかに超える市場が形成されるのでは」と解説していた。

吉本興業やJリーグなど、esports市場にすでに多くの企業が参入している。

 また同氏は、esportsを軸にさまざまな人が集結し、あらゆる形で収入を得ていくことで、全体としてひとつのエコシステム(業界全体の収益構造)を形成するのではないかと予測。そのうえで「ここに対して3年間で20億円を投資し、事業領域(の拡大)に貢献していきたい」と発表した。

esportsを中心とする収益構造、自然界で言うところの生態系を、サードウェーブは後押ししていく。

初リリースから今年で16年目を迎える“GALLERIA”シリーズ。その過程で、サードウェーブはさまざまな大会を主催してきた。

ハードウェアにとって重要な要素は、安心と安定。

 最後に榎本氏は「esports元年にふさわしい“esports向けのマシン”として、GALLERIA GAMEMASTERをご紹介したいと思います」と、最新モデルの実物を公開した。

GALLERIA GAMEMASTERの最新モデルが公開されると、カメラのフラッシュがステージ全体を包み込んだ。

サードウェーブは、日本eスポーツ連合(JeSU)をサポート。

最新モデルを読み解くキーワードは“圧力冷却”

 続いて、サードウェーブゲーミング部の瀧吉祐介氏がステージに上がり、GALLERIA GAMEMASTER最新モデルの特徴を説明した。

こちらが、最新のタワーモデル。

ミニタワーモデルはやや小ぶりだが、基本的な性能はタワーモデルと遜色なし。

双方を並べると、サイズの違いは一目瞭然。

瀧吉氏はGALLERIAとGALLERIA GAMEMASTERの製品企画を担当している。

GALLERIA GAMEMASTERは、PC向けタイトルを遊ぶためのゲーム機というコンセプトを持つ。

安心、安定、快適の3要素を軸にマシンが設計されている。

専用のユーザーサポートに問い合わせれば、PCに関するトラブルだけでなく、ゲームが起動しないなどの個別の相談にも応じてくれる。

最新のタイトルが快適に動作するよう、高めのスペックを採用。

PCの動作を安定させるべく、冷却効率を極限まで追求。

ケースの内と外の圧力差を利用して、冷却効率を高めているのが特徴。

これまでは、ケースのすべての面に通気口を設けることでエアーフロー(空気の流れ)を確保していた。

最新モデルでは、風の圧力を利用してPC内部を冷却。通気口が少ないぶん、静粛性の向上が図れるというメリットもある。

新旧のエアーフローを比較すると、このような感じに。

見た目のデザインも、従来モデルから大幅に変更。

パネルそのものは、これまでと同様に落ち着いたデザイン。USB3.0の接続口を前面に4つ配置するなど、機能面の配慮もなされている。

「PCの中身を見ながらゲームをプレイしたい」という多くのユーザーの声に応えるべく、左の側面にガラスパネルを使用。

そのほかの性能面における特徴がこちら。

今後もGALLERIA GAMEMASTERは、自宅でのプレイからesports大会まで、あらゆるシーンで活用できるスペックと安定性を追求していく。

来賓が語る“国内におけるesportsの展望”

 この日の会見では、サードウェーブに関わりの深い企業や団体の代表者が来賓として招かれている。彼らの挨拶のコメントも、かいつまんでお伝えしよう。

日本eスポーツ連合 平方彰氏コメント(要旨):

 我々はesportsの認知度アップや選手の地位向上を目指して、2018年2月1日に発足した団体です。ゲームはマイナスイメージを持たれがちですが、そうした部分を払しょくしたいと思って活動しています。
 サードウェーブさんを頼れる味方であると感じる理由は、いちハードメーカーとして商品を売るだけではなく、(先述の)ルフスを通じてesportsを体験する機会も作ってくれているからです。そういうメーカーさんとタッグを組んで展開できることは、本当に心強く思っています。
 我々は、とにかくJOC(日本オリンピック委員会)に加盟し、いろいろな大会に選手を派遣することで、ゲームがスポーツとしていままで以上に認知されるよう努めていきます。その際に生じる問題をひとつずつ解決しながら歩んでいこうと思っていますので、ぜひご理解・ご協力をいただければ幸いです。

インテル 藤木貴子氏コメント(要旨):

 esportsが昨今盛り上がりを見せるなか、GALLERIA GAMEMASTER CUPをはじめとするさまざまな大会が日本でも開かれるようになりました。私どもも2006年くらいから、“Intel Extreme Masters”という大会を世界各国で開催させていただいております。また韓国の平昌で行われたオリンピックでは、IOC(国際オリンピック委員会)様のサポートのもと、ワールドスポンサーとして“Intel Extreme Masters”を提供させていただきました。

オリンピックの舞台に躍り出るほど、esportsの機運は世界規模で高まっている。

 このように盛り上がりを見せておりますので、(今後も)たとえば池袋のルフスのような施設で、ゲーマーさんだけではなく幅広い層の方々に、esportsを身近に感じていただきたい思っています。日本のesportsをさらに盛り上げるべく、弊社もサードウェーブさんと一丸となって取り組む所存です。

NVIDIA Japan 高橋一則氏コメント(要旨):

 GeForceはesports向けに調整されていることも特徴でして、プロフェッショナルの有名チームが優勝を争う際にも絶大な信頼を得ております。それ(を象徴するの)が今回のGALLERIA GAMEMASTERに採用されているGeForce GTX 10シリーズになります。

GeForceはesportsのシーンにも深く関わっている。

 私どもはesportsのタイトルで積極的に大会を開催しております。今後もさらにゲーマーが活躍できる場所を増やすべく、esportsを盛り上げたいと思っているところです。一方でアメリカのNVIDIA本社には、esportsの特訓スタジオも完備。PCやモニターはすべて最高のものを用意し、パートナーのプロチームがいつでも練習できるようになっております。このようにハードウェアを提供するのみならず、全世界のプロチームの活動も支援しています。

esports専用のスタジオでは、プロチームが最高の環境で練習に励んでいる。

 いまの日本に足りないものは、esportsのスタジオです。せっかく機運が盛り上がりつつあるのに、プロゲーマーどうしが気軽に練習したり戦ったりできる環境がありません。そんななか、池袋にルフスというスポーツアリーナがオープンします。どんなときでも100人(規模のプレイヤー)が集まって、esportsスタジオでエキサイティングな試合が楽しめるのは、とても魅力的ではないでしょうか。私どもとしましても、2018年4月15日(の開業)を楽しみにしております。

ルフスのオープンを契機に、国内におけるesportsの認知度が一気に高まるかもしれない。

日本マイクロソフト 梅田成二氏コメント(要旨):

 Windows10には、ゲーミングのユーザーエクスペリエンスを向上させる仕掛けが入っています。たとえばゲームモードを使いますと、CPUやGPUを優先的にゲームアプリケーションに割り当てられるため、画面がカクカクせず、最適な環境でプレイが楽しめるようになります。

Windows10もesportsの振興には欠かせない存在だ。

 もうひとつ特徴的な機能が、ゲームバーです。WindowsボタンとGキーを押すと、その名の通りボタンの並んだバーが出てきます。これを呼び出すことで、静止画を撮影したり、キャプチャーした動画を再生したりできます。

あまり知られてはいないが、ゲームバーはすごく便利な機能だ。

 サードウェーブ様は、我々マイクロソフトからしますと、新しい革新的なデバイスを世に問うていただける稀有なパートナーさんです。PCゲーミングに関しても、押しも押されもせぬナンバーワンのブランドです。弊社としては、ゲームがいちばん楽しめるWindowsと、GALLERIA GAMEMASTERの組み合わせで、PCゲーム市場をどんどん広げていきたいと思っております。

第2回GALLERIA GAMEMASTER CUPを実施!

 発表会の最後に、参加者からの質疑応答も行われた。一連のやり取りのうち、おもだったものを一問一答形式でお伝えしよう。

榎本氏と瀧吉氏に加えて大浦豊弘氏(写真左)も登壇し、取材陣の質問に答えた。

【Q.】タワーモデルとミニタワーモデルのスペックがほとんど同じように思えるのですが、双方の違いは大きさということでよろしいのでしょうか?

【A.】その通りです。正直にいえば、ユーザーの環境でいうと、ATX(マザーボードの統一規格)が大きすぎると我々も思っていたところではあります。ご自宅の環境で遊んでいただく点を重視すると、性能は一切落とさずに、大きいモデルと小さいモデル(をご用意すること)が必要だろうと考えました。

【Q.】昨年、GALLERIA GAMEMASTER CUPを開催しましたが、今年も行われるのですか?

【A.】2回目は、やります。全体の立てつけを含めて、最後の練り直しを行なっているところです。1回目に負けないくらい、ユーザーの皆さんに喜んでもらえる内容にしたいと思っていますので、ご期待ください。

【Q.】esportsを盛り上げることで得られる、売り上げ面のパーセンテージは?

【A.】事業モデルとしては、3年計画で、いまの売り上げの1.5倍くらいまでesports事業の派生効果で拡大したいと思っています。具体的に申しますと、150億(円)くらいです。逆に言えば、そこで得た利益はすべてesportsに還元……と申しますか、先に“還元を宣言”しているような感じです。利益をプールすることをあまり考えずに、どんどん回していこうと考えています。

 おもな質疑応答の中身は以上の通り。記事中でも述べたが、間もなく池袋にオープンするルフスが、国内esports隆盛のカギを担っているように思う。GALLERIA GAMEMASTERともども、この施設が起爆剤となって、広くesportsが認知される存在になることを願ってやまない。

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