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吉本興業がesports事業に本格参入 『OW』、『Dota2』プロチーム結成に加え吉本所属芸人から3名のプロゲーマーが登場

 2018年3月7日、吉本興業はesports事業“よしもとゲーミング”始動を発表する概要発表記者会見を開催。4つのプロチーム、吉本所属芸人初となる3名のプロゲーマーが発表された。

 吉本興業は、esports事業“よしもとゲーミング”始動により、タレントマネジメントを始め、エンターテインメントに関わる企画・制作・流通・育成・PRなど国内および海外で展開する事業プラットフォームを、esportsにおけるさまざまな事業領域に活用することでesportsビジネスのエコシステムを構築し、日本のエンターテインメント界における新たな産業創出に寄与していくという。

MCはロンドンブーツ1号2号
の田村淳。

慶応義塾大学教授(旧 日本eスポーツ協会 元理事)中村伊知哉氏は、「JeSU(日本eスポーツ連合)が立ち上がり、そこに吉本興行が参入することで新たな展開方法も模索できるのではないか」と語る。

よしもとクリエイティブ・エージェンシー スポーツ事業センター センター長の星久幸氏

 よしもとクリエイティブ・エージェンシー スポーツ事業センター センター長の星久幸氏は、“プロチームの運営”“配信事業”、そして“イベント事業”の3つの柱を軸に、esports事業を展開していくと述べる。

 まずは“プロチームの運営”。吉本興行は芸能プロダクションとして初のプロゲームチームの運営を始めるとし、4つのプロチームが発表された。

(1)よしもとデトネーター

 Valve Corporationが開発しSteamで配信中のPC用チームストラテジーゲーム『Dota2』の部門を発足。フィリピンを拠点に選手を発掘・育成していき、3~5年かけて世界一を目指していく。本チームはプロゲーミングチーム“Detonator”と協業して運営され、すでにDetonatorがフィリピンで始動している『Dota2』チーム“DETONATOR DOTA”とは別で展開していくとのこと。
 記者発表会に登壇したDetonator代表の江尻勝氏は、「esportsブーム、流行として参入するのではなく、本格的な活動をしたいという目標に、吉本さんが理解をしてくれた」と述べている。

(2)よしもとエンカウント PC版『オーバーウォッチ』部門

 チーム“アキハバラ エンカウント”とタッグを組み、『オーバーウォッチ』部門を結成。すでに、台湾で行われる“オーバーウォッチ コンテンダーズ”に参戦予定だ。

(3)よしもとリバレント 『シャドウバース』部門

 日本人選手でチームを結成し、国内を主戦場に『シャドウバース』部門に参戦する。また今後は、ゲームに得意な吉本芸人も加入しプロとして活躍することも期待しているとのこと。

(4)よしもとエクストラクター 『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』部門

 『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』専門チームを立ち上げ国内で活動予定。そのほか、株式会社Extractorと協業し配信事業も行っていく。

 さらに、吉本所属芸人から『ストリートファイターV』部門でジョビン選手、『スプラトゥーン』部門で西澤祐太朗選手、『コール オブ デューティ』部門で小池竜馬選手の3名が、今後はプロゲーマーとして活動を始めることが発表された。3名はもともと吉本興行所属の芸人ではあったが、プロゲーマーとして新たに契約を結び、基本給+インセンティブ(賞金など)で給料が支払われ、渡航費といった面もサポートされる。よしもとゲーミングは、今後もプロゲーマーの発掘と育成に注力していくと意気込みを見せていた。

左から西澤祐太朗、小池竜馬、ジョビン

 esports事業の軸のひとつ“配信事業”については、ゲーム自体がインターネット動画などで人気があることから、TwitchやExtractor.live、YouTube Liveといったプラットフォームでゲーム実況配信を行うほか、ニコニコ動画やAbemaTVのインターネット番組でのタレント活動を視野にいれているとのこと。ゲーム実況に特化したタレントの育成にも注力してさまざまなプラットフォームで活動を行なうという。

 そして“イベント事業”については、吉本興業が持つ劇場やシッピングモール、映画館でesportsイベントを開催する。esports初心者に向けた体験イベントと小規模大会、esports大会観戦イベントを実施して、日本における競技人口拡大、認知度の向上を目指していくとしている。
 併せて、イベント事業の一環として“よしもと GAMING プロ選抜大会”が4月にe-sports SQUARE AKIHABARAで開催決定。2018年8月3日~5日にアメリカ・ラスベガスで実施されるEVO 2018競技タイトルで大会を行い、上位入賞者はよしもとクリエイティブ・エージェンシーと期間限定でプロ契約を結びEVO 2018(ラスベガス)までの渡航費と宿泊費を完全サポートされることが発表された。

 さて、記者発表会後半ではゲーム好き芸人として次長課長の井上聡、トータルテンボスの藤田憲右、パンサーの菅良太郎、しずるの池田真一が登場した。
 ゲーム好きでとくに『モンスターハンター』シリーズのイベントに引っ張りだこの井上は、「esportsは厳しい世界だけど頑張ってほしい。僕があと20年若かったら両手を上げてesportsに参入していた」と興味津々の様子。一方の藤田は、「(よしもとゲーミングが扱うゲームタイトルが)僕の思っていたゲームとちがう」と、ゲーム好きでもジャンルがまったく違うファーム系ゲームが好きだと明かした。
 また、ゲーム系の冠番組を持つ菅だが、「収録で『モンスターハンター』をやったが、モンスターが見つからないまま番組が終わる大事故にあった」と、とてもゲーム好きとは思えないエピソードを明かす。ゲームのイメージがまったくない池田に関しては、「殺ればいいんでしょう⁉」とのこと。

 という訳で、ジョビン選手とゲーム好き芸人による『ストリートファイターV』を用いた対戦が実施。もちろんジョビン選手の圧勝で終わったので内容は割愛するが、その後の質疑応答で明かされた、よしもとゲーミング所属プロゲーマー選手の給与形態(基本給+インセンティブ)の話題では、MCの田村淳を含め芸人たちは驚きを隠せない様子。藤田の「何もしなくても給料がもらえるの?」との問い対し、「家でゲーム(トレーニング)をするだけで給料が発生する」と答えると、芸人一同「マジかよ……」と声にならない悲鳴を上げていた。

防御呪文「フバーハ」Tシャツ。

目隠しをしたジョビン選手に勝利し大喜びする、大人げない人たち。

よしもとゲーミングの給与形態を知ったしずる池田のこの表情。

 eスポーツ事業に参入し、プロチーム運営だけでなく選手のマネジメントから大会実施と、本格的な活動を始める吉本興行。所属チーム・選手が今後どれほどの活躍を見せてくれるのか注目していきたい。

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