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『ストリートファイターIII 3rd strike』ユーザーコミュニティー主導の全国大会“クーペレーションカップ”が開催。現役プロゲーマーや多数の海外勢も出場した大会模様をリポート

 

2018年1月8日、東京都浅草橋のヒューリックホールにて、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』(以下、『3rd』)の一大大会“クーペレーションカップ”(以下、クーペ)が実施された。現役プレイヤーを中心に、有名プロゲーマーや海外勢たちを含む多くのファンで賑わった大会模様をリポートする。

3rd』は1999年にアーケード稼働した『ストリートファイター』シリーズのナンバリングタイトル。通常攻撃や必殺技やガードを用いる王道のゲーム性に、相手の攻撃を受け止める“ブロッキング”をポイントとした防御システムが組み込まれ、プレイヤーの読みやテクニックが大きく活きる攻防が繰り広げられる2D格闘ゲームだ。

本作は稼働からかなり長い年月が経つものの対戦の魅力は色褪せることなく、根強いファンたちによる研鑽が続けられている。クーペはそんなプレイヤーたちが中心に出場する全国大会として、ビデオゲーセンニュートンの松田泰明店長が主催となり、年一回のペースで定期開催されているユーザー主導イベントだ。近年は大会模様のストリーミング放送を実施しており、現役プレイヤーたちが磨いた腕前を披露する対戦は1万人を越える視聴者を集める。また大会会場には他のゲームをメインにプレイする有名プレイヤーたちも多数訪れ、格闘ゲーム界の大人気イベントとして知られている。

クーペは恒例のレギュレーションとして5on5チーム戦、勝ち抜き形式を採用しており、年々参加人数が増加。第16回目となる今回は108チーム540名もの選手がエントリーする大型大会となった。出場選手は日本のプレイヤーにとどまらず、はるばる海外から来日参戦するプレイヤーも多数。また今回は格闘ゲーム界の最前線で活躍するレジェンドプレイヤー・ウメハラ選手も参戦するとあり、例年に増して注目度の高い内容となっていた。

今回会場となったのは浅草橋のヒューリックホール。クーペ前日には同会場で同キャラ5人チーム推奨の“プレクーペ”が実施され、2日間をかけて熱い闘いがくり広げられた。

会場の一角にはパンフレットやTシャツを販売する物販コーナーが設置。

MC席ではプレイヤーが代わる代わる実況解説を担当。

1月7日、クーペ本番当日の試合は朝10時からスタート。複数台の対戦台を使用して予選ブロックを争い、日中の大半の時間をかけて決勝トーナメントに進出する8チームを選出した。

会場で特に目を引いたのは海外プレイヤーの多さだ。クーペは国内にとどまらず世界からの注目度がかなり高く、今回は予想以上に多くの海外勢が来場した模様。出場選手540名のうち70名ほどが海外プレイヤーとなっており、選手以外の応援や観戦来場を含めると100名以上の海外勢が会場に足を運んでいた。

3rd』はユーザーコミュニティの歴史が長いため海外勢とのつながりも深く、北米やヨーロッパから来日する選手は日本のプレイヤーと連絡をとり、日米や日欧混合チームを結成して出場しているチームが多く存在。また、格闘ゲームの国際的な対戦シーンではチーム戦があまり多くは見られない中、アジアからは5人のメンバーをしっかり揃えて参戦するチームも見られ、やる気の高さを感じさせていた。

こうした海外選手の試合は大型モニタに映されて観戦される機会に恵まれ、現役勢らしいプレイングで会場中の目を引く動きや活躍を見せた。実況解説によると海外勢の実力は年々上がる一方だという。今回は惜しくも海外選手の決勝トーナメントへの勝ち上がりは叶わなかったものの、予選進行中には日本の有力プレイヤーを倒すシーンがあり、存分に実力をアピールしていた。

北米から訪れたNica KO選手は、精度の高いコンボを使い分けるアメリカ屈指の強豪ユン使い。前日のプレクーペではユンチームのメンバーとして5位に入賞する活躍を見せた。

予選ブロック第1ターンでは注目のウメハラ選手(ケン)を擁するチーム【9road】が登場。ウメハラ選手は現在『ストリートファイターV』を中心にプレイしており、その活躍が幅広く知られているが、もちろん『3rd』のプレイ経験も有り。過去には格ゲー複数タイトルの全国大会“闘劇”にてヌキ選手(春麗)と組んで優勝を果たすなど、輝かしい実績を残している。近年は『3rd』の対戦シーンからは遠ざかっていたものの、今回は数年ぶりにクーペに出場。チームメイトはクロダ選手、ヴァナヲ選手、MOV選手、ハイタニ選手という、『ストV』界で名を馳せるメンバーが揃った強力なチームだ。
MC席からの情報によると、ウメハラ選手本人はあまり『3rd』をプレイしていないがチームメイトがかなり強いため信頼できると語っていた模様。『3rd』は長年の研鑽により防御テクニックが増加しており、その部分で差をつけられていると実感していたようだ。

【9road】は一次予選を突破したものの、二次予選で土をつけられ、チームの代表者1名で争うプレイオフに進出。MOV選手(春麗)が代表選手として奮闘したが、今日絶好調のLucifer選手(レミー)に敗れて敗退が決定。残念ながら【9road】は決勝トーナメント進出目前で姿を消すことになったが、試合時には筐体周りに非常に多くのギャラリーが集まり、強烈な印象を残す試合内容で会場を沸かせていた。

決勝トーナメント

長かった予選を勝ち上がり、上位8チームが決定した後はいよいよ決勝トーナメントがスタート。ここからはステージ上の対戦台1セットを用いて、全試合が観戦されながら進行となった。スポットライトを浴びる輝かしい舞台で戦った8チームのメンバーは以下の通りだ。

【Darkstalkers】こわっぱ(ユン)、マッチ(豪鬼)、わんたーれん(ヤン)、こめまる(春麗)、パンピーナ(ユリアン)
【鳳翼幻影朱雀】オルガ(ユン)、デルン(ユン)、Red(いぶき)、L(ユン)、白黒(春麗)
【!?】牛!?(ユン)、シノ(ユリアン)、カマタ(まこと)、マチケン(ケン)、ヒラハタ(ダッドリー)
【高栄養素】ゴージャス(ネクロ)、猿(ユン)、キラーマシン(春麗)、すくらっぷ(ケン)、タカ(Q)
【必殺!女子事人!!】ツムーン(レミー)、チャンス(まこと)、紫衣(ケン)、ドット(豪鬼)、ロリ(ダッドリー)
【君たちはどう生きるか】メスター(ユン)、ヒガ(いぶき)、森B(ケン)、ジマ(ダッドリー)、KO(ヤン)
【賢者タイム】マツケン(ケン)、ミモラ(まこと)、Mr.ミカミ(オロ)、ナカムラ(ダッドリー)、まんま(豪鬼)
【超でもないけど精密組】げんき(アレックス)、せーくん(アレックス)、エフ(ダッドリー)、Lucifer(レミー)、アイク(ダッドリー)

決勝トーナメント前には会場に椅子が設置され、ステージにスポットを当てる演出を実施。

上位8チームは入場演出によるメンバー紹介がなされ、トーナメント組み合わせは選手自身の手で順番に決定した。

決勝トーナメントでは、タカ選手(Q)がキャラ相性を覆すまこと撃破や、古参プレイヤーKO選手(ヤン)が衰えない強さを見せる5連勝達成など、数々のハイライトが発生。MC席に座ったヌキ選手とクロダ選手による実況解説も冴え、会場から大きな声援や歓声が巻き起こりながらの熱戦続きとなった。

そして数々の真剣勝負の末、決勝戦に進出したのは【鳳翼幻影朱雀】と【君たちはどう生きるか】だ。決勝戦の序盤は両チーム白星を奪い合う一進一退の展開となり、副将対決の白黒選手vs.KO選手の対決に発展。ここからは白黒選手の対ユン、ヤン戦の立ち回りが特に際立ち、春麗が的確な空対空や地上歩きでのプレッシャーを軸とした対策を機能させて好調を維持。副将対決を制すると、続く大将・メスター選手の撃破にも成功して決着。
第16回クーペレーションカップは沖縄勢5名が組んだ【鳳翼幻影朱雀】の優勝となった。

優勝チーム決定後には表彰式。クーペ主催の松田氏より、上位2チームとMVPのLucifer選手に優勝盾を含む豪華アイテムが贈呈された。以上で第16回クーペの全行程が終了。最後は大型モニタにエンディング動画が流され、2日間に渡る闘いに幕を閉じた。

大会模様タイムシフト twitch.tv

大盛況のうちに大会を完遂し、マイクをもって挨拶する松田氏。選手たちに感謝の思いを語るとともに、プレイヤーから出場したいとの声がある限りクーペを続けていきたいとの思いを語った。

決してキャラ評価の高くないレミーを使い、数々の強豪を撃破したLucifer選手がMVPに表彰。

準優勝に輝いたチーム【君たちはどう生きるか】には盾が贈呈。

優勝チーム【鳳翼幻影朱雀】。チームには優勝盾が贈られ、メンバーの5名全員に特製Tシャツや五万円相当のオリジナルアーケードコントローラーなど豪華アイテムが贈呈された。

 

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