ファミ通AppVS イベントリポート

【ストV CE】壮々たるメンツの中“EVO Japan 2020”に引き続き絶好調のナウマンが優勝!【FAV gaming CUP sponsored by v6プラス】

2020年3月7日、東京・有明のTFTホールにてFAV gamingを運営する「KADOKAWA Game Linkage」主催のesports大会“FAV gaming CUP sponsored by v6プラス”が行われた。

本イベントでは『レインボーシックス シージ』部門、『クラッシュ・ロワイヤル』部門、格闘ゲーム部門の3つの大会を開催。

『ストV』部門ではFAV gaming所属のsako、りゅうせいを始めとしてときど、藤村、ボンちゃん、マゴ、ナウマンといった現時点最強と目されるプレイヤー5人を招待し、さらにオンライン予選優勝者であるポイフルを加えた8名にてトーナメントを実施。

試合はいずれも白熱し一進一退の展開となる中、一回戦では“EVO Japan 2020”のグランドファイナルを競ったマゴ(キャミィ)を再度撃破し、準決勝では同じく“EVO Japan 2020”のベスト8で勝利するも直近の“TOPANGAチャンピオンシップ”では敗れてしまったSako(メナト)と戦いリベンジに成功。そして決勝では“EVO 2019”覇者であり、ディフェンス面では世界トップレベルであるボンちゃんに対し終始対応を迫る展開で圧倒したナウマン(さくら)が“EVO Japan 2020”に引き続き優勝を果たした。

ナウマン トロフィー

 

“FAV gaming CUP sponsored by v6プラス” 概要・結果

■会場:東京・有明 TFTホール

■大会形式:3試合先取制シングルイリミネーショントーナメント

■大会動画

本チャンネル(Youtube:FAV gamingチャンネル)

サブチャンネル(Twitch:sakonoko_gameチャンネル

※大会公式サイト

■トーナメント表・結果

tournament03

順位 プレイヤー名(使用キャラ)
優勝 ナウマン(さくら)
準優勝 ボンちゃん(サガット)
3位タイ 藤村(いぶき、春麗)
3位タイ sako(メナト)
5位タイ マゴ(キャミィ)
5位タイ ポイフル(コーディー)
5位タイ ときど(豪鬼)
5位タイ りゅうせい(ユリアン)

国内トップクラスのプレイヤーが集まる中、決勝では“EVO 覇者”vs“EVO Japan 覇者”が激突!

今大会のような事前に組み合わせがわかっている大会では1回戦の準備が重要であり、多くのプレイヤーが大会に向けた取り組みのリソースを1回戦に多く割く傾向にある。特に今大会はシングルエリミネーションということもあり、準備万端なトッププレイヤーたちが最初からフルスロットルで戦う目が離せない一回戦となった。

IMG_2314

FAV CUP 控室

大会前にもかかわらず控室では出場者同士で野試合が行われ、常に研鑽する姿がうかがえた。

FAV CUP 座談会

大会前にはサブ配信で座談会を実施。試合前ながら和やかなムードが。

WA5_9627

“CAPCOM Pro tour”でもお馴染みのメンバーが集結。熱い戦いを予感させた。

IMG_2349

実況と解説は『ストV』の大会でお馴染みのなない氏(左)とハメコ。氏(右)が務めた。

IMG_2299

本戦中のサブ配信は「FAV gaming」を裏から支えるとよまん氏とあきき氏が担当。

1回戦結果

第1試合: ナウマン(さくら) vs マゴ(キャミィ)3-1

第2試合:ポイフル(コーディー) vs sako(メナト)0-3

第3試合:藤村(春麗)vs ときど(豪鬼)3-2

第4試合:ボンちゃん(サガット)vs りゅうせい(ユリアン)3-2

 

第1試合は“EVO Japan 2020”のグランドファイナルで優勝を争ったナウマン(さくら)とマゴ(キャミィ)のマッチアップ。“EVO Japan 2020”ではかりんを主体に戦ったマゴであったが今回はキャミィをピック。

お互い機動力があり、Vトリガーを発動した際の火力が高いことから激しいぶつかり合いとなる中、一進一退となるギリギリのポイントで的確な判断が光ったナウマンが勝利する。

FAV CUP マゴ

第2試合は本大会のオンライン予選で多くの強豪を退け本戦への出場を果たしたポイフル(コーディー)と我らが「FAV Gaming」所属のsako(メナト)の一戦。プロシーンでは珍しいコーディーの活躍が期待されたが、そこは知識量で比肩するものはいないとされるsakoの抜け目ない攻略と巧みな立ち回りで寄せ付けず、3-0とストレート勝利。

FAV CUP ポイフル

第3試合は競技シーンのトップを走り続けるときど(豪鬼)と藤村(春麗)が激突。新シーズンになり藤村のピックがいぶきから春麗に変わりどこまで仕上がっているかが注目だったが、試合が始まってみれば藤村が持ち味である絶妙な間合い管理を活かし有利な地上戦を展開。豪鬼側は豊富な飛び込みの手段で春麗にプレッシャーをかけるも、勝負所で放った渾身の瞬獄殺が回避されてしまい春麗の逆転を許してしまった。

FAV CUP ときど

1回戦最後の第4試合は2019年末の“Redbull Kumite”以降久々の登場となるボンちゃん(サガット)と「FAV Gaming」所属でありその著しい成長には周りのトッププレイヤーからの評価も高いりゅうせい(ユリアン)の対戦。

「タイガーショット」と「メタリックスフィア」が飛び交う中でサガットは少ないダメージチャンスを確実にものにし、一方のユリアンはVトリガー「エイジスリフレクター」を駆使したバリエーション豊かな攻めを展開。一進一退となった戦いは、要所で効果的なVリバーサルや「EXタイガーアッパーカット」を使いユリアンの攻め手を凌ぎ切ったボンちゃんのサガットが貫禄の勝利を収めた。

IMG_2386

準決勝結果

sako(メナト)vs ナウマン(さくら)1-3

ボンちゃん(サガット)vs 藤村(いぶき)3-0

 

準決勝第一試合はsako(メナト)とナウマン(さくら)が激突。この組み合わせは2020年1月に行われた“EVO Japan 2020”のウィナーズ準決勝ではナウマンが勝利し、翌月に行われた“TOPANGA CHAMPIONSHIP”本戦リーグではsakoが勝利。そこから早くも3度目のマッチアップとなり、お互いが手の内を知った上での試合展開が注目となった。

試合では中距離の牽制を軸にメナトが立ち回りで主導権を握るも、さくらは極力被弾を減らしながら近づき、判定が強く通常技での対空が難しいジャンプ強Kと素早い前ステップからの攻めを果敢に狙う。

勝敗のポイントとなったのは2セットの3ラウンド目終盤。さくらがメナトを画面端に追い詰めて「春嵐」を発動させてからの展開。さくらが強化版「波動拳」から攻めに対しメナトが一瞬の様子見から発生の早い通常技で割り込もうとしたところ、絶妙に遅らせた連携となる「萌芽掌」がカウンターヒットし、続くコンボで体力を奪い切りフィニッシュした。2セットを連取した事でペースを握ったさくらはこの連携を4セット目に再度ヒットさせ、セットカウント「3-1」で決勝進出を決めた。

FAV CUP sako

スクリーンショット 2020-03-16 0.52.18

sako(メナト)がVトリガー「ジェフティの知恵」をバリエーション豊富な活用方で立ち回るも……

スクリーンショット 2020-03-16 0.50.32

ナウマン(さくら)が見せた画面端の「萌芽掌」が攻略の鍵となった。

 

準決勝第二試合はボンちゃん(サガット)と藤村(いぶき)が対決。藤村は春麗から元々のメインキャラクターであるいぶきに変更しVスキルは「天雷」を選択。サガットの牽制を狙い、少しでも地上戦の読みあいを優位にする狙いだ。

このマッチアップは「タイガーショット」に対抗する手段の少ない序盤が優位に進め、いぶきはEXゲージやVゲージが溜まってから豊富な攻めで逆転を狙う展開が多い。しかしここではボンちゃんの持ち前の防御力の高さが発揮され、いぶきがVトリガー発動のきっかけを作ろうとしたところにリスクを負わせることでさらにリードを拡げることに成功し1セット目を先取。

続くセットでもいぶきはサガットを画面端に追い込むところまでは成功するものの、それまでに失ってしまった体力を取り返すべく強気に出たところをことごとく対処され、「攻めても損をする」結果となってしまう。試合はそのまま進み、終わってみれば「3-0」のストレートと圧倒的な形でボンちゃんが決勝へ駒を進めた。

FAV CUP 藤村

スクリーンショット 2020-03-16 1.00.04

サガットが画面端を背負う時間は長かったものの、ほとんど崩されず対空の使い分けも完璧。

決勝戦

決勝の舞台に上がったのは堅牢な守りをベースに相手の隙を的確につきダメージを奪うことで勝ち上がってきたボンちゃん(サガット)と、堅実な立ち回りの中に織り交ぜる鋭い攻めでここまでの道をこじ開けて来たナウマン(さくら)の二人。これは“EVO 2019”と“EVO Japan 2020”の覇者同士がぶつかり合う熱いカードとなった。

IMG_2438

ナウマン 試合

試合は1セット目をサガットが牽制と対空、置きといった王道の立ち回りで圧倒するも、さくらは一つの飛び込みを通すことをきっかけに積極的な攻めですぐさま取り返す。続く3セット目ではそれまで受けに回っていたサガットが一転攻勢に出るもさくらは逆に対応し捌き切るといった目まぐるしくもお互いの意識や読みが交錯する展開に。

お互いの中で主導権が行き来する戦いは5セット目にもつれ込み、それまでに巡っていた読み合いが一周し再びさくらが攻めサガットが守る展開に。1ラウンド目でさくらはサガットの牽制に2回差し返しを決めたことでサガットの意識を地上戦に誘導。サガットが牽制しづらくなったところに踏み込み、さらにサガットが追い払うために置いた技に対し飛び込みからのコンボを華麗に決め優勝へ王手をかける。続く2ラウンド目はサガットが対空に意識が向いたところを地上から攻めクラッシュカウンターを誘発。その勢いのままサガットをスタンさせ残り体力2割まで追い詰めると、最後はsako戦でも見せた画面端での「強化波動拳〜萌芽掌」の連携を炸裂させフィニッシュ。名だたる歴戦の猛者たちが集まる中、ナウマン(さくら)が見事優勝を果たした。

スクリーンショット 2020-03-16 1.08.03

堅牢な立ち回りはもちろん、状況別のゲージ管理など試合全体を見通した判断が秀逸なボンちゃん。

スクリーンショット 2020-03-16 1.12.31

一方のナウマンもただ荒らす攻めではなく、攻めを意識させてからの差し返しなど立ち回りの上手さが光る。

スクリーンショット 2020-03-16 1.16.08

最後まで攻めの手を緩めなかったナウマン(さくら)が並みいる強豪を退け優勝。

 

「走りきる」ことが大会のテーマ。まだまだ実力不十分なので現状に満足せずもっと強くなりたい。

ーー優勝おめでとうございます。今の率直なお気持ちはいかがですか?

ナウマン

大会が始まる前までは、そうそうたるメンツの中に僕なんかを招待していただいて「本当に大丈夫かな?」という気持ちだったのですが、いざ始まってみるとそういったことは頭の中から消えて試合に集中できたのが良かったです。それが優勝という結果につながったのでとても嬉しいですね。

ーー“EVO Japan 2020”覇者なんですから実力も実績も十分ですよ。優勝までの道のりでキツかった部分や印象に残った瞬間はどこでしょうか?

ナウマン

まず自分の中で「走りきる」っていうのが大会における今のテーマなんです。“EVO Japan 2020”で優勝できたのもそのテーマで臨んだからで、キツい状況でも前に出て状況が打開できたからなんですよ。ですので、今大会でも自分のテーマを大事にして、どんな状況でも臆することがないように意識しました。

その上で印象に残ったポイントはsakoさんとの試合です。メナトはさくらにとって少し分の悪い相手で、sakoさん相手ということもあり、普通に戦っても勝てません。そこをどうにかするために、割り切った読み合いやリターンの高い行動を増やしました。

具体的には画面端の「萌芽掌」ですね。あれ自体はメナトに対してすごく有効というわけでもないんですけど、いぶきのVスキル「天雷」みたいに少しだけ後ろに下がるのを利用して、メナトの遅らせしゃがみ弱パンチに噛み合わせるのが狙いでした。当たった時のリターンがジャンプ攻撃を通すのと同じくらいあって、試合ではそれが全て通ったのが大きかったです。

sakoさんレベルでのメナトの対策はなかなか出来ないので、キャラ対策というよりかはsakoさんの動画を見て、プレイヤー対策としてあの作戦が生まれました。

ーー確かに、あの微妙に遅らせた「萌芽掌」は私たちにとっても印象的でした。今大会への取り組みというのはどのような内容だったのでしょうか?

ナウマン

招待制なこともあり一回戦の準備を多くしました。マゴさんとは“EVO Japan 2020”の決勝でも対戦していて、おそらく、かりんではなくキャミィを使ってくることは予想できていたので、そのための準備をしていました。ただ、実際の試合内容はかなりギリギリで、微妙なフレームでのやり取りをしっかりものに出来たのがポイントです。そこでリターンが取れていなかったら結果がひっくり返っていてもおかしくなかったですね。

ーー“EVO Japan 2020”に続いての優勝ということで、周りの評価がとても上がっていますが、ご自身としてのお気持ちはいかがですか?

ナウマン

大会で結果は出ているんですけど、実は普段の練習では全然勝ててないんですよ……。本番力が上がっているのは自覚としてもあるんですが、実力的にはまだトッププレイヤーたちに追いつけていません。ですから、優勝できて嬉しい反面、「今がピークになってしまうんじゃないか」という不安もあって怖いですね。これからもより一層頑張らなきゃと思っています。

ーー現状に満足せずさらに上を目指す姿勢はすばらしいですね。2020年の活動予定はいかがですか?

ナウマン

今シーズンも“CAPCOM Pro tour”を始めとして多くの大会に参加したいと思っていますし、チームも快くバックアップしてくれています。海外大会ももちろんですが、国内大会もたくさんありそうなので、いろんなところで経験を積みたいです。

また“EVO Japan 2020”で優勝して以降、さまざまなところから声をかけていただいて仕事が増えたり、今大会のようにチャンスをいただけて本当にありがたいです。この繋がりを無駄にせず「走りきる」ことでさらに活躍していけるよう頑張りたいです。

ーー最後に読者や応援してくれるファンへのメッセージをお願いします。

ナウマン

まずはいつも応援していただいて本当にありがとうございます。今まではなかなか良い結果が出せず応援してくれる人たちに申し訳ないなと思っていました。

それでも応援し続けてくれた人たちのおかげで、ようやく良い結果が出せるようになりました。これからもよりいっそう強くなって2020年はみなさんへの恩返しの年にしますので、ぜひ楽しみに見ていてください!

ナウマン 試合

WA5_9974

記者の目

今大会は“CAPCOM Pro tour”が行われていないいわゆる「オフシーズン」の間に行われたが、招待制ということもありどの試合も内容の濃い見応え十分な戦いであった。

その中で“EVO Japan 2020”に引き続き今大会でも優勝を果たしたナウマンは間違いなく今後の活躍が注目されるプレイヤーの筆頭だろう。

注目プレイヤーということではりゅうせいも目が離せない。今大会は惜しくもボンちゃんに敗れてしまったが内容では本当にギリギリのところまで追い詰めている。大会後のコメントではボンちゃんからしても実際かなりキツかったということだったので、その実力は時の運などではなく本当にあと一歩というところまで来ているようだ。

実力十分となった次世代のプレイヤーたちが2020年のストVシーンでどこまで暴れまわってくれるのか、読者の皆さんもぜひ期待しつつこれからの戦いを見逃さないで欲しい。

WA5_9930

 

アーカイブ:YouTube (格闘ゲーム部門は7:10:00くらいから)

取材:豊泉ベックス

新着記事ランキング

過去24時間のPV数が高い記事(毎時更新)

ゲームタイトルランキング

過去24時間のPV数が高いタイトル(毎時更新)

新着記事をもっと見る

注目の大会をもっと見る