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【レインボーシックス シージ】FAV gamingシュウインタビュー「『R6S』に集中できるいまの環境はすごく楽しい」

プロゲーミングチームFAVgaming『レインボーシックス シージ』部門で活躍するプロゲーマーシュウ。彼は2019年5月31日よりFAVgamingに加入し、持ち前のアグレッシブなプレイでチームに刺激を与え、神田明神カップ優勝などに貢献した。本稿では、加入から約半年が経過したシュウにインタビューを敢行。『レインボーシックス シージ』やチームに対する想いを語っていただいた。

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シュウ

Twitter:@shuR6SGo
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FAV gaming公式サイト
高校に入ってからゲームをはじめ、高校2年生の時にRainbow six siegeを始めた。チーム最年少の18歳で、奇想天外な立ち回りと若さを生かしたハードピークが持ち味だが、緩急を使い敵を翻弄していく。

 

――まずは外から見ていたとき、FAVgamingにはどういう印象を持っていましたか?

シュウ 楽しそうなイメージがありましたし、5人がまとまっていてチームワークがすごいなと思っていました。
プレイで言うと、手順が固定化されているわけではなく、選手それぞれがしっかり作戦を理解していて、考えながら動いているし、それでいて自分たちのやりたいことを貫くというイメージです。敵として戦ったときは、何をやっても対応されて、もうこれは無理って言えるくらいやられて、やられている方も気持ちいいくらいでした(笑)。

――チームワークがいいという印象だったんですね。

シュウ はい。FAV gamingは、自分たちからアクションを起こして、相手が対応してきたら、そこを叩いてさらに主導権を握るように動くんです。パターンが決まっていないから全員の動きがまったく読めなくて、つねに主導権を握られて、相手の手のひらで踊らされている気分でした。

――そういったチームプレイに憧れる面もあったのでしょうか?

シュウ リアルで野球をやっていてチームプレイを経験していたので、しっかり5人で連係を取りながらプレイするスタイルには憧れがありました。

――その中に入ってプレイする自分はイメージできましたか?

シュウ 当時は個人プレイ中心だったので、想像もできませんでした。そもそも絶対合わないだろうと思っていましたし、FAV gamingのトライアウトを受けたときも落ちるかもしれないけど、いい経験になればいいなと。

――実際に受けてみていかがでしたか?

シュウ トライアウトではFAV gamingの中に入ってプレイしたんですけど、みんながやりたいことと自分の解釈がズレていて、作戦を理解しきれていないと感じました。いままで自分がやってきたプレイと真逆だったので難しかったです。いまでも少しズレていることがありますし、感覚だったり、物事のとらえ方が違うんでしょうね。

――ただ、チームによればシュウさん採用のポイントは、その「真逆なところ」で、チームに欠けている部分を補えると思ったそうです。

シュウ 自分もビックリしました。それまでサポーターだったので、「サポートを求められるのかな?」と思っていたらアタッカーで、「え、なんで!?」と(笑)。確かにサポーターなのに前に出ていたこともありましたけど……自信はなかったんですよ。

クロロさんがいたので、サポーターはクロロさんなんだろうと思っていました。役割が僕とかぶっていましたし、プレイスタイル的にもFAVgamingに合ってるのはクロロさんだろうと。

――実際には、シュウさんが加入してからFAV gamingは攻められるチームになったという評価もあります。

シュウ それはうれしいんですけど、まだチームとのズレを感じています。プロリーグのCAG戦でラッシュをかけたときも、僕がラインから1歩前に出たことで“食われて”、そこから崩れてしまいましたし……。あの一歩がなかったら勝てたので、そのわずかな認識のズレで勝ち負けが変わってしまうから、絶対に直さなきゃいけないんですけど、難しいですね。

――ほんの少しの差が勝敗を左右するんですね。

シュウ モニュメントの前かにいるのか、後ろにいるのかなどで状況がまったく違うので、試合に大きく影響します。

――そういうミスしたときは、つぎのプレイにも引きずりますか?

シュウ なるべく忘れるようにはしています。でも、ミスした嫌なイメージが頭に残っていて、似たような状況になったときに今度は逆に一歩踏み出せなかったりしますね。でも、明確な答えが見えてくれば吹っ切れられるので、スクリムは録画しておいて、終わったあとにしっかり確認して答えを出すようにしています。それで注意書きを付箋に書いて貼っています(笑)。

――やはり確認することが大事なんですね。

シュウ はい。『R6S』は、100%の正解があるゲームではないと思っています。だからこそしっかりプレイを見直して、その選択肢がベストだったのかを考える必要がありますし、「その選択をするんだったらもっと“エイム力”が必要だったのでは?」とか、「もう一歩待ってから動くべきだったのでは?」と、いろいろな角度からひとつひとつのプレイを確認することが大切だと思います。

――ゲーム外でも物事をひきずったりする方ですか?

シュウ リアルでも心配性ですね。あとは考えすぎちゃいます。だから、コーチのOdenさんに「もっとシンプルに物事をとらえろ」と言われるんですが、本当にそう思います。試合のときは1秒とか瞬間的に決断して動かないといけないときがあるんですけど、いろいろ考えてしまって正解がわからなくなったり、行動が遅れたことで相手に猶予を与えてしまったり。

――FAV gamingは比較的メンバーがリアルで顔を合わせる機会が多いですが、それについてはいかがですか?

シュウ それは僕にとってうれしいですね。オンでしかつながっていないのとオフで実際に顔を合わせるのだと、ぜんぜん違いますね。体調によっては声が低くて抑揚がなかったりもするので、そのせいで自分が思っていることと、相手の感じかたが違うこともあるんですよ(笑)。それに僕も相手の顔が見えていないと、「本当はどういうことを考えているんだろう?」とか、余計なことを考えてしまうので、リアルで顔を合わせる機会があるのは楽でいいです。

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――実際にチームに加入してから約半年が経過しました。加入後に感じたチームの印象はいかがですか?

シュウ 学生ノリなところはなく、大人だなという印象です。練習中は目標に向かってみんながひとつになっている感じがしますし、甘えがないというか、何をすべきかをメンバーそれぞれが理解していて責任感を持っていると思います。僕は『R6S』に集中したいという想いがあったので、いまの環境はすごく楽しいです。

――FAV gamingに入って楽しい?

シュウ はい。とても楽しいです。僕は楽しくないと長続きしない性格なので、このチームに入って本当に良かったと感じています。

――ではつぎに、いまFAV gamingに必要なものは何でしょうか?

シュウ 強靭なメンタルですね。「試合中、メンバーの後ろに立ってメンタルケアをしてくれる人がいたほうがいいのでは?」という話が、チーム内で出ているくらい共通の認識として持っています。『R6S』は、0-6と大きく離された状態からでもひっくり返せるゲーム性なんですけど、そうなるとうちのチームの場合はボイスチャットの量が減ってきて、なかなか立ち直れないんです。

――大差をつけられたときにメンタルが削られやすいのでしょうか?

シュウ それもありますけど、攻撃側が有利、防衛側が有利と、有利不利が決まっているマップで、有利な陣営だったのにも関わらず試合を落としたり、接戦を落としたり、5-3くらいリードしている状態からひっくり返されるとかなり効きますね。口数が減って、そうすると提案数も減ってきて統率力がなくなってしまいます。

――なるほど。ではつぎの話題にうつって、以前シュウさんはリーダーをやっていましたが、現在はチーム最年少です。そういった立場の変化についてはどうですか?

シュウ やりやすいと感じています。最年少という立場になって初めてわかったことも多いですね。とくにリーダーのShiNさんを見ていて、「こういう人がリーダーなんだな」と思いましたし、それと同時に自分はリーダーとしてダメだったと気づかされました。でも、そのときの経験からリーダーの気持ちはわかるので、言われなくても自分で動けるようにしているつもりです。

――FAV gamingはチームの雰囲気が悪くなることってありますか?

シュウ ないですね。みんなが『R6S』には100%の正解なんてないってことを理解していますし、みんなが言ってることは正論でしかないので、しっかり受け止めて吸収しようと思っています。こういったFAV gamingの考えが僕にはあっているんじゃないですかね。

――チームの一員として今後どうしていきたい?

シュウ 勝ちたいです。とにかくすべて勝ちたいです。そのためには、さきほども言った通り、いままでと真逆のことをやらないといけない。でも、そこばかりだと個人技が衰えるので、両立必要がある。だからいまは、「脳と身体が分離してくれないかな?」と考えています(笑)。個人技は感覚が大切なので、身体が反射的に動いて、脳はしっかり考えてという理想的な状態に持っていきたいです。

――今後のプロリーグへの手ごたえはいかがでしょうか?

シュウ APACまで行ったら勝つ自信はあるのですが、日本のプロリーグが鬼門だと思っています。僕らのスタイルでは日本のプロチームと相性が悪いので、もっとプレイのスピードをあげて、時には大胆なリスクを取れるようにして、しっかり勝てるように仕上げたいですね。

 

※シュウが愛用するXtrfy M4の公式サイト→こちら

取材:豊泉

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