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Fnaticとハローキティコラボ記念イベント‟Fnatic Night”が開催 MagnetとCEOのSam Mathewsが語るビジョンとは

2019年11月15日、サンリオのキャラクター・ハローキティとイギリスに拠点を置くesportsチーム‟Fnatic”のコラボレーションを記念したイベント、‟Fnatic Night”が東京・渋谷で行われた。

本稿では、イベント直前に敢行したFnatic・CEOのSam Mathews氏、同チームの『レインボーシックス シージ』部門キャプテン・Etienne ‟Magnet” Rousseau選手のインタビューをお届けする。

IMGP4281_compressedイベントにはスペシャルゲストとして、キティちゃんも登場。
‟Kawaii”キティちゃんに選手、スタッフ、参加者らも頬が緩んでいた。

まずは、Fnatic『レインボーシックス シージ』部門キャプテンである‟Magnet”選手のインタビューから掲載する。日本を愛する気持ち、ファンとの交流やコラボに見るesports市場への期待を感じ取った。

そしてCEOのSam氏は、来日するのが非常に貴重だということで、コラボ以外にもチームマネジメントに関して質問をした。世界有数の実力と人気を誇るFnaticのマネジメント、ブランディングが垣間見えるインタビューとなった。

Magnet インタビュー

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――‟Milano Major”でのインタビュー以来なので、6か月ぶりにお会いしました。日本で再開できて僕たちも嬉しいです。今回の来日はいかがですか?

Magnet 日本は、来るたびに親しみが強くなっていくよ。今回もSCARZのゲーミングハウスにお世話になっているんだけど、その周辺なら、バスも電車も乗れるようになったし、だんだんと勝手が分かってきたよ。でも、まだ日本語でのコミュニケーションは難しいね。とにかく、いろんな食べ物を試してみたりして楽しんでるし、親しみを感じているよ。

――このイベント(Fnatic Night)の後は、どんなスケジュールですか?

Magnet 2週間は滞在予定だよ。1週間はブートキャンプをして、新メンバーを含めて、新しいチームを形作るために練習するよ。すでに以前のチームより良くなっていると思う。パフォーマンスも低くかったし、日本で行われた‟シーズン10 ファイナル”にも出場できなかったしね。

だけど、僕たちは、いつでも苦境から返り咲いてきたし、いまは必ず‟Six Invitational”に出られるように努力しているよ。

――それでは本題に入りたいと思います。まずは、ハローキティとのコラボを聞いたときの感想を教えてください。

Magnet そうだね……(日本語で)びっくりした!

サンリオは大企業だし、ハローキティのように大きな影響力を持つキャラクターとのコラボだからね。本当に驚いたよ。esports市場でも新しいことだし、サンリオ、ハローキティのような企業が市場に参入するのは、とてもプラスな要因だと感じている。マウス、キーボードというゲーム関連の企業以外が、esportsに枝葉を広げているんだ。日本でも、世界でも有名なキャラクターとコラボできるのは、本当に光栄なことだね。

――もし、Magnetさんがアパレルやギアをデザインするなら、何を作りたいですか?

Magnet アームスリーブを作るかなぁ。僕を含めて、多くのプロプレイヤーがアームスリーブを使っているからね。

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――アパレルといえば、新しいユニフォームとジャケットがFnaticのドキュメンタリー映像の中でお披露目されていました。

Magnet カラフルだし、実際に見たプレイヤーがカッコいいと言っていたね。それに、なんと言っても‟Kawaii”ね!

esportsシーンを見てみると、腕を組むことが多いけど、キティちゃんは新しい選択肢を与えてくれたよ。プレイヤーごとにそれぞれユニフォームやジャケットのデザインがあって、僕もすでにデザインを選んでいるんだ。だから、色々なアレンジが見られると思う。はやく皆に見てもらいたいし、その機会があるといいな。

――ハローキティは日本生まれで、デザインも日本で行っています。日本好きのMagnetさんにとっては、嬉しい限りじゃないでしょうか。

Magnet サンリオのオフィスを訪問したとき、‟ぐでたま”のデザイナーと会うことができたんだ。貴重な機会をもらっただけじゃなくて、ぐでたまがゲームをしているイラストを目の前で書いてもらえたんだ。すごくうれしかったし、キャラクターを通じてファンと繋がりが持てるのも楽しみだね。

――ファンとの繋がり、ということでお伺いしたいのですが、Twitterのアカウント名を「Mag / まぐ」に変更されましたね。やはり、日本を意識してのことだったのでしょうか。

Magnet もちろん!‟言葉の壁”は、僕たちとファンの間に大きな障害となってしまうんだ。その壁を取り除くことで、ファンの皆とコミュニケーションを活性化させたい。だから日本語でツイートして、僕が何をしているか知ってもらおうと思っているよ。

繋がりを深めたいし、誠実に、情熱を持ってesportsと接してFnaticでプレイしていることを知ってほしい。説明が難しいけど、とにかく皆とコミュニケーションを取りたいんだ。

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――Fnaticは日本語アカウントを開設されたり、日本での活動を強化されてますよね。もし可能なら、日本に移住したいと思いますか?

Magnet もちろんだよ、冒険するのも好きだからね。オーストラリアにいたら落ち着くけど、日本に滞在するのは全く新しいことで、文化の違い、日本食を体験して、冒険しているんだと感じているよ。

APACチームと対戦するときはいつも高いPingになっちゃうけど、日本だと環境が良くて9pingでプレイできたよ。対戦相手も強いし、僕たちもAPACリージョンに貢献できたらいいな。

――FAV gamingも相当な練習を積んでいて、いつかFnaticの皆さんとコラボできることを願っています。

Magnet 何日か前にスクリムしたし、明日もやると思う。APACのステージで対戦したら、申し訳ないけど、僕たちFnaticがFAV gamingを倒すチームになるかもしれないね(笑)そうなったら、(日本語で)ごめんなさい!(笑)

――お手柔らかに(笑)

Magnet もちろん冗談だけど、お互いにメジャートーナメントに行きたいね。本心からそう思っているよ。

――イベント直前のお忙しいところ、お時間をいただき本当にありがとうございました!

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キティちゃんとハグするMagnet。Kawaiiが溢れて止まらない。

Sam Mathews インタビュー

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――日本にいらっしゃるのは非常に貴重だとお伺いしました。やはり今回のコラボは、チームに与える影響が大きいのでしょうか。

Sam 世界的に有名な日本のキャラクター、ハローキティとコラボできるのは光栄なことだし、楽しみにしていたことでもあるよ。Fnaticは、esportsという世界で積極的に未来に向かって歩みを進めてるし、そこにハローキティが与えてくれる価値は、新しく、興味深いものになると思う。ハローキティは老若男女に愛されているし、いまではゲームも世代問わず楽しまれている。コラボからストーリーが生まれることにも期待したいね。

――Twitterで「これまでで一番‟raddest”な(=素晴らしい)ことだ」とツイートされていました。これは、どんな思いがあったのでしょうか。

Sam そうだね。なぜそのワードを使ったのかというと、ゲーム関連企業ではない、全く新しい分野で世界観を作り上げている企業とコラボできるという意味を込めたんだ。ハローキティとesports、ゲームが組み合わさることで、esportsの捉え方や価値観が刷新されると思う。

――Fnaticが特定のキャラクターとコラボするのは初めてですよね?

Sam これまでにアパレル企業とコラボはしてきたけど、キャラクターベースの企業は初めてだね。本当にKawaii!

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――『リーグオブレジェンド』のドキュメンタリーの中で、コラボユニフォームとジャケットが解禁されましたが、ファンの皆さんの反応はいかがでしたか。

Sam 反応は様々だったね。コミュニティにいる女の子は盛り上がっていたけど、一部の男の子は「可愛すぎるよ」といった反応も見せてくれた。キャラクターとのコラボもそうだけど、そうやってコミュニティで議論してくれるのも、新しい試みの醍醐味だと思っているよ。

チャレンジングなことだし、一般的なこととは少しかけ離れてる。でも、それがFnaticのブランドを形作ってるんだ。

――つまり、新しい価値を創造していくということですね。

Sam 文化の融合だね。ゲームプレイヤーに新しい文化をもたらしたいんだ。

――ここからは、チームマネジメントについてお伺いさせてください。Fnatic内で新しい部門、チームを立ち上げる際、どんな要素を重視していらっしゃるのでしょうか。

Sam 対象となるゲーム自体の人気、市場規模、視聴者・観戦者の規模を見るよ。『レインボーシックス シージ』を例にすると、注目度が高くて、日本における市場の成長、制作したコンテンツへのエンゲージメント、どれを取っても高い水準だった。だから日本に注力しているんだ。

これまで作ってきたどの部門でにおいても、成長速度、ファン・コミュニティとの関わり方、視聴者数を調査したね。その後に投資して、コミュニティの中で大きくなってきたんだ。

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――Forbesの報道によると、Fnaticは世界で7番目に企業価値のあるesportsチームだと言われています。この企業価値にもっとも影響を与えているのは、どのタイトルなのでしょうか。

Sam 間違いなく『リーグオブレジェンド』だろうね。中国の市場規模が相当大きくて、アジアでもFnaticの知名度が高い要因のひとつとなっているんだ。2番目は、『CS:GO』か『Dota』かな。総合的には、15年の歴史と13個のタイトルが築き上げた‟レガシー”が価値を作っているんだろうね。

もっとも、個人的には7位より上だと思っているけどね(笑)アメリカでは投資すれば、ブランド価値になって注目度が上がると思っているようだけど、世界的に見ればFnaticの方がブランド認知度が高いんじゃないかな。ともかく、評価の仕方次第だよ(笑)

――なるほど、どう評価するかで順位が変わってくるんですね(笑)次は、スポンサーについての質問になります。
ここ2、3年で、ノンエンデミックな(ゲームと直接関連のない)企業からのスポンサーが増えています。そのことに対する印象と、Fnaticのスポンサーがチームに期待していることをお伺いさせてください。

Sam esports市場の成長にともなって、若い世代に訴求できるようになったんだ。これこそが、もっとも強みを発揮しているんだと感じているよ。自動車産業は若者離れが進んでいて、その世代にリーチすることが困難だった。だけど、esportsの視聴者層は、まさにターゲットにしたい年代が集まっている。だから、ノンエンデミックな企業からの関心が高まっているんだ。

Fnaticも、OnePlus(スマートフォンメーカー)やモンスターエナジーなどのパートナーになったんだ。エンゲージ率の高いオーディエンス、esports市場の成長速度を見ても、数年のうちに、こうした動きは爆発的な勢いで増加していくと予測しているよ。

それに、若い人たちに訴求するには、伝統的な宣伝手法よりも、Twitterやインスタグラム、Youtube、Twitchを使った方が安く済むからね。

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――SNSの話になりましたが、Fnatic所属のプレイヤーの皆さんは、SNS上でかなりアクティブですよね。これはチームの方針だったりするのでしょうか。

Sam そうだね。僕らが見ているのは、結果だけじゃなくて、どれだけリーチできるかなんだ。Youtube、Twitchのコンテンツはブランドにとって重要で、ファンとの関係性、対話、ブランドとの繋りを示すものになるんだ。プレイヤー、チームを発展させていくうえで欠かせないものだよ。

――最後は、コラボグッズについてです。ハローキティとのコラボグッズは数量限定で、中には今後入手が困難となるものもあるとか。

Sam 基本的にはそうだね。ライセンスの関係上あまり詳しくは話せないのだけど、いつか再販するかもしれない。

100個とない希少なものもあるよ。ピンクのフーディーがそうだね。特別なグッズを用意してインフルエンス能力を高める狙いもある。素材自体もレアだから、今回のグッズにぜひ注目してほしいよ。

――これは見逃せませんね!イベントの開演が迫る中お時間をくださり、ありがとうございます。また日本でお会いできる日を楽しみにしています。

 

末尾となってしまったが、イベント当日の開演1時間前という慌しい中でも我々の質問に丁寧に答えてくれた、CEOのSam Mathews氏、Magnet選手にお礼を申し上げておきたい。

▼ イベントのレポート記事はこちら(ファミ通.com)

キティちゃん、FNATICとコラボするってよ。コラボ商品はクリスマスに向け4種発売、さらにFNATICの2020年日本進出が発表!

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