2019年10月14日、都内某所にて『ストリートファイターV アーケードエディション』のユーザーイベント“ゲームセンターK2 おじリーグ ~おっさんゲーマー格付けバトル~”が開催される。
本大会は若かりしころより格闘ゲームに勤しみ、いまでは格闘ゲーム業界を裏から支えるおっさんベテランたちが集結し、最強を決めるとともに「今でも俺たちは現役で戦えるんだ!」という意思表明をするイベントである。編集部からも編集者であり「FAV gaming」の運営も行うとよまんこと豊泉が参加。
本項では、そんな今となってはなかなかゲームをプレイする姿を見ることが出来ないベテランたちの熱い戦いを「より楽しんで」観戦してもらえるように情報を取りまとめた。
概要
イベント名 | 「ゲームセンターK2 おじリーグ ~おっさんゲーマー格付けバトル~」 |
日程 | 10月14日(月)19:00〜 |
配信先 | こくじんTV(Youtube)、ゲームセンターK2(nikoniko) |
参加選手 | 大須晶/コーリン/マスター? |
八百一/豪鬼/グラマス | |
石井プロ/ララ/グラマス | |
アカホシ/ザンギエフ/スパゴル | |
とよまん/バーディー/マスター | |
ハンサム折笠/豪鬼/マスター | |
にゃん師/ネカリ/マスター | |
こくじん/バイソン/グラマス | |
試合形式 | 2先リーグ戦 |
10月14日(月)19時~格ゲーおじさん格付けバトル「おじリーグ」開幕
ニコニコチャンネルhttps://t.co/meKzbDgigz
youtubehttps://t.co/dcaQd1McHz pic.twitter.com/G0CVZDEOTM— こく兄、こくじん (@kokujind) 2019年10月9日
男たちの戦いはいつだって真剣勝負!! 優勝するのは果たして誰だ!?
元ベテラン・現裏方という異色のプレイヤーたちが集まるユニークな大会であるが、ここからは大会や試合の展開について私的予想を述べていきたい。
まず本大会の参加人数は8名。格闘ゲームシーンを知る人なら聞いたことのあるメンバーたちだろう。キャラクター分布としてはコーリン、豪鬼(2名)、ララ、ザンギエフ、バーディー、ネカリ、バイソンとバラけた形。その中でもララ、バイソンは“CAPCOM PRO TOUR 2019”ではなかなか見ることのないキャラクターである。
いずれのプレイヤーもマスター〜グラマスと実力十分。アカホシもストⅣ時代ではザンギエフの強豪として知られており、プレイキャリアからするとまず間違いなくスーパーゴールド以上の実力だ。
しかし本大会はそういったいつものような「表から見える情報」だけでは測り切れない。
そもそも彼らはプロゲーマーと違い、限られた時間の中で研鑽を積む必要がある。そこからするとキャラ対策など細かい攻略を万全に準備するのは非常に難しい。
そんな少ない取り組みの中で活きてくるのは大会を勝ち抜くための「負けない対応力」ではなく、その瞬間に相手を上回る「勝ちをもぎ取る戦法」だ。おそらくどのプレイヤーもその「武器」を研ぎ澄ませて貪欲に勝ちに行く流れが予想できる。
その点から使用キャラクターを見てみると、いずれのキャラクターもVトリガーが非常に強力なラインナップであることに気づく。ララやコーリンのようにワンターンキルが可能であったり、バーディーや豪鬼といった圧倒的な立ち回りの強さを持っていたりと、どのキャラも「武器」を活かす流れが作れれば充分に可能性があるだろう。
記者の目
プロゲーマーという概念がなかった時から、格闘ゲーマーは鎬を削り続けてきた。大会で勝つことで賞金が獲得できるわけではなく、何かその先のキャリアがあるわけでもなかったが、それでもただ「相手より強い」という「格付け」をするために戦い続けてきた。
esports隆盛となった今では、スポーツ精神という側面もあり「勝敗」だけではないところで評価されることも増えてきた。それは健全であり良い傾向であるがどこか物足りなさも感じる。結局、格闘ゲーマーというのは「白黒つけたい」という部分が根底にある人種なのである。
本大会のメンバーはそういった「勝ちへの執着」が誰よりも強いメンバーだ。その執着が、格闘ゲーム業界への献身的な貢献といった形で現在も現れているのだろう。本大会は往年の格闘ゲームファンはもちろんのこと、当時の活躍を知らない人たちもぜひ観戦してほしい。そして彼らの熱い試合を見て、今だからこそより必要とされる「熱意」を感じ取ってほしい。
ライター:ベックス、編集:豊泉