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玄人志向のゲーミングブランド”GALAKURO GAMING”シリーズ発売の経緯を聞いた【インタビュー】

CFD販売株式会社が展開しているPC周辺機器ブランド玄人志向といえば、謎のサングラス男と「玄人の玄人による玄人の為のブランド」として2001年から現在まで広く自作ユーザーに愛用されているPCパーツブランドだ。

玄人志向と言うとパッケージの簡略化、日本語マニュアルを省略、サポートなしで極限までコスト削減を行い、良質な商品を提供するという姿勢を貫いていた。

要するにコストパフォーマンスを重視するユーザーをターゲットとし、最低限のサポート以外はいらない自作中上級者向け製品として、スタンダードな製品からマニアックなものまで揃えたブランドだ。

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謎のサングラス男、一度は目にしたことがあるよね。実在する人物です。

この玄人志向から高品質な製品と充実したサポート体制で、快適なゲーミング環境を提供するPCゲーマー向け新ブランド”GALAKURO GAMING”20197月に登場した。

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1弾製品として、GeForce RTX / GTXシリーズ合計7モデルを7に投入されたのだが、この”GALAKURO GAMING”は高い耐久性を誇りながら、GALAKURO GAMINGシリーズのすべてのグラフィックボード製品の保証が3年という手厚いサポートがつけられている。

これまで1年間の保証だったのが”GALAKURO GAMING” では3年の長期保証に切り替え、謎のサングラス男も姿を消した。このイメージ転換はどういった狙いがあるのか。

本稿では、直接お話しを伺える貴重な機会をご用意頂いたので、その模様をお伝えしていく。

お話しをお伺いしたのは、CFD販売株式会社事業推進部リテールマーケティンググループの恵裕貴氏(本文は恵)。

ユーザーのニーズ変化から早急なブランディング変更を求められた玄人志向

――まず初めに伺いたいのは、GALAKURO GAMINGを立ち上げるきっかけです。 ‟玄人志向”というと、徹底的なコスト削減を行い、価格の安さを追求していましたが、なぜ今回ゲーミングブランド”GALAKURO GAMING”シリーズ展開をしたのでしょうか。

 一番の理由はグラフィックボード市場の急激な変化です。グラフィックボードを購入する理由は、主にPCでゲームをするためですが、近年、esports市場の急激な成長により、PCゲーマーの人口が一気に増加しましたね。

特にお互いの腕を競うesportsではゲームの処理速度が勝敗を左右するため、処理速度の速いハイエンドグラフィックボードのニーズが高まり、これまでの市場環境が一変しました。

玄人志向のグラフィックボードはおかげ様で全国のPCショップ、家電量販、EC店を中心に15年連続シェアNo1を頂いておりましたが、主力製品は主にローエンドからミドルレンジだったため、こういったハイエンド製品の新しいニーズに対応する必要がありました。

しかしながら、玄人志向というブランドは

・コストを極限まで削減した安いブランド
・最低限の保証はあるが、サポートがなく、敷居が高い

というイメージが浸透しており、自作経験のないPCゲーマーにとって、玄人志向のグラフィックボードというのはなかなか選択肢に入らないんです。

また、SNSやレビューサイトでは、玄人志向は競合他社と変わらない品質であるにも関わらず、安い=壊れやすいというイメージ先行のクチコミが書かれるようになりました。

ハイエンドグラフィックボードとなると4万、5万は当たり前の高い買い物ですから、やっぱりそういったクチコミは皆さん気にしますよね。そういったイメージを払拭するには、抜本的な変化が必要です。

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CFD販売株式会社 惠裕貴氏

――その一手が、3年間の長期保証ということでしょうか。

恵 はい。ただし3年保証をリリースしただけでは、ユーザーの皆様の玄人志向に対するイメージを変えることはできません。インパクトを出すために、まず「玄人志向が劇的に変わった」という驚きを用意して、そのうえで‟3年保証”を打ち出したいと考えたんです。

「パッケージから謎のサングラス男(おじさんロゴ)」が消えたぞ? 玄人志向っぽくない」、「サポートしてこなかった玄人志向がサポートを始めたぞ」、そして「保証も3年間になっているし、他のメーカーより手厚いぞ」と。この3段構えで玄人志向のイメージを一新し、初めてグラフィックボードを購入する方でも安心してご愛用いただけるブランドがGALAKURO GAMINGです。

 

――昨年のバトルロイヤルタイトル流行から、ゲーミングPCや自作PCの需要が高まってきた中で、ゲームユーザー層のニーズが高まっていることは追い風になりそうですね。

 おかげ様で、GALAKURO GAMINGは7月に発売を開始してからこれまでに既に多くのゲームユーザーの皆様にご購入いただいております。SNSでもたくさんの購入報告を目にするようになりました。3年保証やメールサポートについても、徐々に認知度が高まり、実際にご利用いただいたユーザーの皆様にも好評です。

なかでも人気の製品は、NVIDIA GeForce RTX 2070Super搭載のグラフィックボード「GG-RTX2070SP-E8GB/DF」ですね。6万円以上する高いグラフィックボードなので、やはり「安心して使える製品を買いたい」というのが当然ですから、GALAKURO GAMINGはそういったユーザーの要望に応えていきたいと思っています。

――最近では、どのメーカーでもある程度サポートが充実しているので、どれを選んでも大差がないという気持ちが正直あります。今後GALAKURO GAMINGは、どのように差別化を図っていくのでしょうか?

 製品の品質とゲーマー向けの情報発信ですね。

まず品質について、グラフィックボードはチップが同じであれば、あとはメーカー独自のオーバークロックだったり、ファンの冷却性能であったり、ソフトウェアの使いやすさであったり、そういった点で各社がしのぎを削っているのですが、GALAKURO GAMINGの製造元であるGALAXYもオーバークロックにおいて世界記録を打ち出し続けることで、耐久性、冷却性の高さをアピールしています。

オーバークロックは各コンポーネントパーツに大きな負担がかかりますので、高い品質と耐久性を兼ね備えた部材の採用と搭載ファンの効率的な冷却性能、放熱効果の高い基板設計が必要です。世界記録を保持するということは、つまりこれらがすべて最高レベルであることの証です。

次にゲーマー向けの情報発信についてですが、GALAKURO GAMING ホームページでは弊社独自調べによるベンチマークを公開しています。様々なゲームにおけるGALAKURO GAMINGの各製品の性能を知ることができますので、ぜひ、製品を選ぶ際の参考にして頂きたいですね。こちらは随時更新していきます。

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GALAKURO GAMING製品はパッケージが製品保証書となる。

――Twitterの効果はどのように感じられますか? GALAKURO GAMING製品発売リリースは、SNS内でもとても話題になったと聞いています。

 やはりSNSは非常に重要なマーケティングツールですね。とくにTwitterは2年前から本格的に活用していますが、若い子たちほどSNSで交流が活発なのはグラフィックボードでも同じです(笑)GALAKURO GAMINGリリース時も、多くのコメントを頂きました。

ユーザーとダイレクトに交流できるSNSを通じて、製品の品質向上やマーケティングに活用してます。

――これまでコストを削減のため、サポートやマニュアルを用意せず、お困りごとは「玄人フォーラム(BBS)」で自己解決を促していましたよね。それが今では、メールサポートやチャットサポートも開始していますから、サポート対応の人員とこれからコストも増えていくんだろうなと見ておりますが。

 そこは企業努力ですね(笑)。本当に、その一言に尽きます。

コストパフォーマンスが売りの玄人志向が、「パッケージが変わったから」、「3年保証やサポートを開始したから」という理由で価格を上げてしまっては本末転倒です。これまで通り、良質な製品をリーズナブルな価格で、さらに安心もプラスして提供してまいります。

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ブランドイメージの転換に苦戦(?)

――GALAKURO GAMINGは、デザインからサポートまで、いままでの玄人志向とは真逆のようなイメージですが、この方向転換は大変だったのではないでしょうか?

 そうですね、特に強烈な個性を持つサングラス男に代わるキャラをどうするかが一番苦戦しました(笑)

 

――やはりサングラス男のビジュアルインパクトは強く、始めて見たときはグラフィックボード製品だとは思わなかったです。玄人志向という名前も、初心者にとっては、安いけど手を出しづらい感じも当初ありました。

 お客様の中には、「価格は安くて、他社製品と性能も変わらないからこれ買っておけばいいよ」と言ってくださる方もいるのですが、玄人志向を知らない方からすると、名前もサポート内容も手が出しにくいものなのは否めませんね。

そういった点では、GALAKURO GAMINGは、どなたでも手に取りやすいパッケージデザインを意識しています。

 

――とは言いつつも、謎のサングラス男を見ることが少なくなりそうで、寂しさもありますね。

 ですのでGALAKURO GAMINGのロゴはサングラスだけを残した、ゲーミングサングラスデザインとなっています(笑)やはりサングラスだけは外せませんね。

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――GALAKURO GAMINGのパッケージは、宇宙戦争をイメージされているということですが、どういったメッセージを込めているのでしょうか?

 GALAKURO GAMINGは、FPSゲーム×宇宙戦争の舞台をイメージしています。国内でもFPSゲームタイトルは人気ですし、PC版『レインボーシックス シージ』では「玄人志向杯」というesports大会も定期的に実施するなど、FPSゲームに力を入れています。「FPSゲームならGALAKURO GAMING」というのが1つのメッセージです。

舞台の宇宙は製造元のGALAXY(=銀河)のイメージも掛け合わせています。

また、パッケージのもう一つの仕掛けとして、表と裏を並べると1枚のデザインになるようにしました。コミック本の表紙をつなげると大きな1枚絵になるカバーがありますが、そういった仕掛けを入れたくて、今回のパッケージで実現させてしまいました。こういった遊び心も玄人志向のイメージ刷新のひとつです。

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表と裏を繋げると一枚の絵のようになる

――GALAKURO GAMINGのプロモーションビデオも、かなり気合が入っていましたね。

恵 こういったことは今までの玄人志向ではやってこなかったことですね。いまは動画マーケティングも非常に重要ですので、SNSで目に留めて欲しいと思いも込めて制作しました。

‟玄人志向のYouTubeちゃんねる”やTwitterからも最新情報をお届けしていますのでぜひご覧いただければと思います。

――今後の玄人志向グラフィックボードのラインアップは、GALAKURO GAMINGだけになるのでしょうか?

 いえ、GALAKURO GAMINGはゲーマー向けに特化した新シリーズですが、従来の玄人志向ブランド製品も継続します。白を基調としたGALAKURO WHITE、OC性能と追及したHOFシリーズなど他にも多くのラインアップがありますので、用途に応じて様々な製品をセレクトしていただけます。

でも、ゲームならやっぱりGALAKURO GAMINGが一押しですね!

東京ゲームショウ2年連続出展決定!

――さて、9月12日から開かれる東京ゲームショウに2年連続出展し、FAV gamingとのファンミーティングを予定されていますよね。

 はい、東京ゲームショウ最終日の9月15日(日)には、今年4月より玄人志向がスポンサーをさせて頂いているFAV gaming レインボーシックス シージ部門選手とのファンミーティングを実施いたします。選手といっしょにプレイしたり、そのほか写真撮影やサイン会、スペシャルな発表も予定しています。

サイン入りユニフォームなど、その場でしか手に入らないプレゼント企画もありますので、ぜひご来場ください!

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 GALAKURO GAMING公式サイト

https://www.kuroutoshikou.com/gaming/

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