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【鉄拳7】パキスタンのArslan Ashインタビュー「素晴らしいイベントをありがとう。また全員と再戦したい」

EVOJapan『鉄拳7』の優勝で一躍時の人となったパキスタンのArslan Ash。5月には『鉄拳』コミュニティーの黒黒氏によって来日。国内トッププレイヤーや韓国のKneeと10先イベントを行って、その実力を遺憾なく発揮した。全世界の『鉄拳』プレイヤーが注目した黒黒氏の10先イベントの感想をArslan Ashに伺ったので、その様子をお届けする。

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EVO Japan『鉄拳7』部門優勝者Arslan Ash
突如と表舞台に現れ、現在世界最強ともいわれるパキスタンのプレイヤー

――先日の来日について、総括的な感想を教えてください。

Arslan 黒黒が日本人プレイヤーたちと対戦する機会を作ってくれて、招待してもらえたことが本当にうれしいよ。多くの日本人プレイヤーと対戦することができたし、彼らから多くのことを得られたので、日本に行ったことでより強くなったと感じています。なにせ、日本人プレイヤーに加えて『鉄拳』マシーン・Kneeとの対戦を経験できたからね(笑)。本当に楽しかった。これからもっと勉強して、もっともっと練習するよ!

――そのKneeとの対戦はいかがでしたか?

Arslan 正直言って、Kneeには驚愕したね。いままでに見たことないプレイヤーだよ。それに、僕と似ていると思ったね。なんていうんだろ、たとえば僕は誰かに負けると、Kneeと同じように考えると思うんだ。Kneeが今回僕と戦うために日本に来てくれたみたいに、彼ともう一度戦いに韓国に行きたい。そして、kneeやknee以外の韓国プレイヤーとも戦ってみたい。もちろん、日本人プレイヤーともね。

kneeは『鉄拳』の“最終地点”と言っていい。『鉄拳』のすべてを知っているし、経験もある。彼を倒すのは本当に難しいと思うよ。もし、大会で負けたときは、Kneeの考えかたを参考にすればいいと思う。

――日本で気になったプレイヤーはいますか?

Arslan 気になった選手はふたり。ひとりは破壊王。彼との対戦はキツかったし、驚かされた。僕はキングをたまに使うし、知識も持っている。それでも破壊王は本当にうまかった。とくにディフェンステクニックがよかったね。彼はふだん下段攻撃をガードしないんだけど、ピンチの時にはしっかりとガードしていた。それでラウンドを勝ち抜いていたんだ。そういう彼のプレイスタイル、ディフェンステクニックに驚かされたよ。

そしてもうひとりは、ピコハンだ。なぜなら彼がジュリアを使ってたからね。僕は『鉄拳6』からジュリアを使っていたんだけど、『鉄拳7』ではそんなに強くないと思ったからすぐに使わなくなったんだ。でも、ピコハンのプレイはとてもよくて、以前のスタイルしか知らない僕に『鉄拳7』ではどう使えばいいかを教えてくれた。すごく勉強になったね。ジュリアを触ってみようと思わせてくれたよ。

――パキスタンと日本・韓国のいちばんの違いはどこですか?

Arslan パキスタンの『鉄拳』はとてもリスキーなんだ。みんな“2択”を押し付け合うようなリスキーなプレイをしている。でも、日本人プレイヤーはローリスクに立ち回る。あとは、パキスタンは下段攻撃をガードしようとするけど、日本人は下段攻撃をガードしようとしない。下段攻撃を意識するのは体力が少ないときだけだよね。そこがいちばん大きな違いだと思うよ。ほかの部分はだいたい同じかな。

でも、破壊王はパキスタンスタイルに似ていた。僕も彼と同じようなスタイルだよ。ほかには、knee、qudansもパキスタンと似たスタイルだよね。彼らと戦っているときは、パキスタンのプレイヤーと戦っているような感覚だった。

――Arslanは下段攻撃をガードする確率が日本選手より高いと言われています。その理由はなんですか?

Arslan みんな僕の下段ガードが凄いって言うよね(笑)。僕は「だいたいの中段攻撃を見てからガードできるんだ」。たとえば、ギースは下段攻撃が強力だよね。だから下段ガードを中心にして、中段攻撃が見えたときに立ちガードするんだ。下段ガードをメインにして、発生の遅い中段攻撃を見極める。これが下段攻撃のガード率が高い理由のひとつだと思う。それと僕は、発生の遅い下段攻撃も見てからガードできるんだ。なんでガードできるのかな? 単純に練習のおかげだとは思うよ。それが理由かな(笑)。

――日本人プレイヤーから学んだことはありますか?

Arslan もちろん。たくさんのことを日本人プレイヤーから学んだよ。たとえば、ギガース相手にどう戦うとかね。僕はもっとギガース戦をやらなきゃいけないし、もっといろいろなキャラクターと対戦しないといけない。

なぜかというと、たくさん練習してこそ、完璧だって言えると思うんだ。練習なくして手に入れることはできない。たとえば、ジャイル(パキスタンの強豪ギガース使い)と対戦したらジャイルから学べることが必ずあるし、日本は世界的に見ても『鉄拳』がうまい。世界でTOP3に入ると思う。そんな日本人から勉強することはやっぱりたくさんあるよね。だから、ギガース、ジン、ジュリアとか、いろんなキャラクターが本当に勉強になったよ。

――今回のイベントの主催者や支援してくれた方へ伝えたいメッセージはありますか?

Arslan 黒黒が僕にTwitterでメッセージをくれて、ゲストとしてイベントに招待してくれたよね。ふたつ返事でOKと返したよ。それからいろいろとやり取りをして、クラウドファンディングでお金を集めてくれて、僕は日本にくることができた。今回のイベントには、そのようなことが背景にあったんだ。

こんな素晴らしいイベントのために僕を日本に連れてきてくれた。黒黒は本当に偉大な人だよ。彼がどれだけ『鉄拳』のことを大切に思っているか伝わってくる。

僕は黒黒に、この先もこのようなイベントを作ってくれるようにお願いしたいな。このようなイベントは鉄拳プレイヤーだけではなく、すべての格闘ゲームコミュニティーのためになると思う。

パキスタンの皆からメッセージを預かってるんだけど、このイベントは素晴らしいと言っていた。パキスタン人も多くの人は配信を見たりしながら勉強している。そのような人にとって、このイベントはとてもよかったと思うよ。

願わくば、またこのようなイベントを開催してくれるなら、もっと多くのパキスタン人を呼びたいな。そしてもっともっとプレイしたいよ。なぜなら、2回もフライトが欠航になって、タイミングが合わなくて戦えなかった人たちがいるからね。Kneeとももっと対戦したかったし、ノビ、タケ。、ノロマ、ダブルとも戦ってみたかったよ。だから黒黒、またイベントをやってくれよ。

――もし、つぎに10先をやるなら誰と戦いたいですか? その理由も教えてください。

Arslan もし、また日本に来るなら、ノビと戦いたいな。あと、破壊王と再戦したい。でも、できるならすべての人ともう一度戦いたいよ。なんでかというと、僕がパキスタンに帰った後、彼らは絶対にメチャクチャ練習するだろうからね。彼らは足りなかったところを反省して、もっと強くなるはずだ。そう確信してるよ。つぎは負けるかもという脅威を感じている。だから、もしつぎ来ることができたら、全員とまた戦いたい。もちろん、黒黒ともね(笑)。

――EVO Japanで優勝したことにより、何か変化はありましたか?

Arslan 僕の人生を変えてくれたよ(笑)。本当に大きく変えてくれた。僕はそんなにお金があるわけじゃない。それなのにたくさんの場所に招待してくれるようになった。僕はvSlashにスポンサードされていて、彼のおかげだね。

EVOJapanのあとは、両親も、家族も、友だちも、そして、パキスタン人みんなが喜んでいるよ。なぜなら、ゲームをプレイする理由ができたからね。以前はゲームをプレイしていても将来性がないと思われていたから、そんなに真剣にやっていなかったんだ。僕も『鉄拳』をやっていても未来があると思っていなかった。でも、EVOJapanで勝ったことで可能性が見えてきたと思う。多くのパキスタン人がそう思っているよ。そう、だから、きっと変わっていくと思う。きっとね。

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来日した際に、KVOの主催者キャメイさんからお土産をもらうkneeとArslan

 

黒黒氏パキスタンへ!

Arslan Ashを日本へ招待した黒黒氏は、今度はみずからパキスタンへ渡航して現地から配信を行うという企画を立てている。下記が黒黒氏のツイートだ。この企画のクラウドファンディングを実施しているので、興味のある人はチェックしてほしい。

 

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