Japanプロリーグ シーズン10
Day5 7月3日(水)
21:00~CYCLOPS athlete Gaming 2-1 GUTS Gaming
ゲームカウント | プレイマップ | ||||
CYCLOPS athlete gaming | 6 | vs | 6 | GUTS Gaming | 領事館 |
CYCLOPS athlete gaming | 7 | vs | 3 | GUTS Gaming | 銀行 |
首位対決を接戦で制したCYCLOPS Athlete Gaming(以下、CAG)は新加入のSuzuC選手、gatorada選手が共に21キルとチーム最多キル、DfKD2.00と貢献。GUTSGaming(以下、GUTS)ではSimotuki選手が2度のクラッチを決めるも一歩及ばず。
以上で個人の成績を引き合いに出したものの、全体を通すと‟チームどうしの戦い”が印象強い一戦であった。
CAGは攻防共に一点を包囲(シージ)することを狙いとした組み立てが多かったが、同人数の戦いで複数から囲い込むためには、「一人ひとりの注意するポイントが多い」、「局所的にアクションを起こされた場合に人数不利を背負う」などのリスクがある。
そこで相手のタイミング・狙いの方向を読んでいれば、アクションが起きる局所に対して、ほか方向からカバー=その局所を包囲することが出来るものの、GUTS相手にはそのタイミング・狙いをずらされる場面が少し目立った。
領事館での攻撃の際にC4での突き上げによってラウンド序盤に人数を削られることが多かったのも、攻撃成功率が50%を下回った要因の一つであるだろう。
GUTSは、攻撃に関してはやはりタイムマネジメントの部分に問題を抱えていると言わざるを得ないが、上記のようなアクションを起こす判断は素晴らしかった。さらなるレベルアップには相手によって詰めるタイミングを変える動きなどが必要か。
次節GUTSは野良連合と、CAGは父ノ背中との対戦となるが、両対戦相手共に柔軟な戦い方ができるチームである。表層的には見えない部分でのハイレベルな戦いが予想されるため非常に楽しみだ。
(文:@Suzush111編集:工藤エイム)
23:00~ Lamy wonderland 0-2 DetonatioN Gaming
ゲームカウント | プレイマップ | ||||
Lamy Wonderland | 4 | vs | 7 | DetonatioN Gaming | カフェ |
Lamy Wonderland | 7 | vs | 7 | DetonatioN Gaming | 領事館 |
DetonatioN Gaming(以下、DNG)、LamyWonderland (以下、Lamy)は、両者とも局所的な殲滅・制圧アプローチが得意であり、同時にアプローチを順序良く進めていくことを苦手としている。似た特性を持つチームによる対決で、DNGが勝利できた理由はYura選手の‟1の動き”だ。
Yura選手は29キル、AtKD1.67、DfKD2.00を記録してACEも獲得した。主動隊とは別のタイミングそして意図を持った‟1の動き”によって、Lamyの警戒の外で戦えている。LamyはYura選手の動きを捉えられず、撃ち合うこと無く倒されてしまうことが多かった。
加えて、Lamyは‟警戒の緩み”がある。Lamyは作戦が次の段階に進む際に、射線管理やリテイク警戒が薄れてしまっていた。例として、プラント前後のクロスや選手の距離感が不安定なことが挙げられる。DNGはその隙をうまく利用し、多数のリテイクを決めて勝利へと繋げた。
OpKの数と実際の勝敗が繋がらなかったことにも、Lamyの‟警戒の緩み”は表れているだろう。Lamyは14回、DNGは8回。明らかにOpKが多いにも関わらずLamyは1マップも取ることができなかった。
しかし、DNGにも課題はある。全選手のAtKDを見るとYura選手以外は1.00を下回っている。これはYura選手の大きな貢献を示すと同時に、LamyだけでなくDNGも攻撃に不安を抱えることを明らかにしている。AtW%(攻撃成功率)はDNG 45%、Lamy 18%に留まった。
前半の最終節である次節、LamyはUnsoldStuffGaming、DNGはFAV gamingとの対戦を控えている。弱みである攻撃を修正して勝利を獲得することができるか注視したい。
(文: @Fuji3_R6/編集:工藤エイム)