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【鉄拳7】プロ同士の“10先”格付けマッチ!チクリンvs.ダブルを振り返る【鉄プロTV】

「ファミ通AppVS」のYouTubeチャンネルにて3月に放送を終えた「鉄プロTV」が、4月23日に“season2”として大幅アップデートして復活した。

復活に伴い、番組内での企画として10回分の勝利を先に収めた側が勝者となる、いわゆる“10先勝負”を実施。そのマッチメイクは、努力の天才“チクリン”vs.北陸のスピードスター“ダブル”のプロライセンス保持者の両名によって行われた。

本稿ではその“10先勝負”に着目し、プロ同士の対戦のやり取りをファミ通AppVSの『鉄拳7』担当ライターである、ゼウガルの目線で紐解いていく。

日本最高レベルの、努力vs.努力

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“チクリン”(右上)ギースを使用、Team 遊ing 所属。“ダブル”(右下)ロウを使用、UYU 所属。

筆者が思うに、この組み合わせにテーマがあるとすれば“努力vs.努力”で間違いないと言えるだろう。

ダブルは練習に意気込みすぎるが故に過去に腱鞘炎に、チクリンは半日を超えるランクマッチ配信で視聴者から体調を気遣われるなど、お互いのゲームに対する真摯さが印象として強いからだ。

さらに言えばここ最近の大会では、日本の最高位を飾ることも増えてきた両者だからこそ、この試合には“日本最強候補同士”の戦いという意味も込められていた。

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左から、ユウ、ゲンヤ(実況)、黒黒(立会人)、ノビらによって見守られていた。

つかみきれない、分厚い「紙一重」

ここ数ヶ月のオンライン上の戦績ではほぼ五分ということもあり、誰もが拮抗すると思っていた。しかし、蓋を開けてみれば開始早々にチクリンが6連勝。フルラウンドまでもつれるも、ダブルはいまいち勝ちきれない展開が続いてしまっていた。

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ギースの連携技に対して、最大反撃を決めてダメージを奪うダブル。
後半は連携を止めて単発技を増やすことで、チクリン自身が攻めやすい空気感を作っていた。
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“10先勝負”の中で一度しか出さなかった“当て身投げ”は、まさかの“下段当て身投げ”。
“中段当て身投げ”を警戒するダブルに対してこの裏切りは相当応えたはずだ。

終始、“中段当て身投げ”を警戒するダブルは最速での攻め継続が難しく、どうしてもチクリンにターンが渡ってしまうことも多くなってしまう。

そして、チクリンは接近戦を得意とするダブルに対し、中距離では“烈風拳”を飛ばすことで牽制。近距離戦に発展した場合はダブルの攻めをあえて立ちガードでしのぎ続けることで、ダブルの連携の波長を読み取りつつ“ゲージ”が溜まり切るのを待ち、試合の後半では“ゲージ”を使った強力な技で攻めに転じての巻き返しという展開が目立った。

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ギースは技の空振りにリスクを負わせるのが難しいのだが、
チクリンはそれをしゃがみ状態からのみ出せる“邪柳”でカバー。
ダブルのギース対策を完璧に上回ってきていた。

結果として、10-2という驚異的なスコアでチクリンの勝利。筆者は会場で直接観戦していたのだが、勝利の瞬間の拍手も遅れてしまうほどの衝撃の強さだったことを憶えている。

記者の目

ダブルはギースの攻めの主力技である“不動拳”への対策が完璧なことから、ギース戦を得意としていた。しかし、チクリンは攻めの構築で“不動拳”を使うことはなかった。“不動拳”を使わずにじっくりと“ゲージ”を溜めることに集中するという、ギースの常識そのものを取っ払うことでチクリンは勝利を手にしたのだ。

ダブルのファンからすればショックを受ける結果であるかもしれない。だが、競技シーンとしては喜ばしいことだと思われる。

ダブル自身は身の回りのプレイヤーに負けることはほぼ無いほどに成長していたことを結果で証明しており、この“10先勝負”を行う前のチクリンとの戦績で言えばほぼ五分。今回の勝利は、チクリンがダブルを強者と認めたうえでの努力の結果なのだ。

格闘ゲームは“プレイヤーがゲームを成長させる競技シーン”だと筆者は感じているため、チクリンの成長そのものが競技シーンの成長、さらには今後のダブルを含む、周りのプレイヤーたちの成長への糧になっているはずだと考えている。それを証明するかのように、決着直後のダブルの顔つきは真剣みが増していた。

いまでは、各国の有力選手が台頭し始めることで国際色を強めている鉄拳の競技シーン。これからも引き続き日本プレイヤーを刺激してくれる「鉄プロTV」の“10先勝負”に注目し、高め合っている様子をぜひとも注目してもらいたい。ライター:ゼウガル

次回の鉄プロTV10先は5/29 19時~「AO対タケ。」

 

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