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【鉄拳7】EVO Japan 2019覇者パキスタンのArslan Ashが、ついに韓国のkneeや日本のトッププレイヤーと激突!

“EVO Japan 2019”『鉄拳7』部門の覇者となり、一躍有名となったパキスタンの“Arslan Ash(アルスラーン・アッシュ)”。クラウドファンディングを利用して彼を日本に招待するプロジェクトが、さまざまなイベントを企画する鉄拳プレイヤーの黒黒氏によって実施され、526,000円という目標金額200,000円をはるかに上回る資金が集まった。これにより、5月5日14時ころからアッシュVS日本トッププレイヤーで行う“10先”(10試合先取マッチ)イベントが実現する。

国際情勢などもあり、相次ぐ渡航トラブルで来日が遅れてしまったことで、ノビ、チクリンといった現在日本最強と言われるふたりとの対決は見送られることとなったが、韓国のKneeや大阪勢を中心とする日本のトッププレイヤーとの対決は実施される見込みだ。

Arslan Ash 10先イベント概要

開催日時:5月5日(日) 14:00~23:00(予定)
配信→こちら
対戦相手詳細→こちら

※黒黒氏によれば、Ashは来日が遅れた分予定を後ろ倒しして5/7まで日本に滞在して10先を行うようだ。現在スペースの確保などを行っているので、今後の発表を待とう。

パキスタン勢Arslan Ash (EVO Japan優勝者)を日本に招待したい

ここからは、今回のプロジェクトを簡単にご紹介する。

まずは発起人となっている黒黒氏(@kuro__kuro__)のTweetをご覧いただきたい。

黒黒氏Twitter引用

 

補足:クラウドファンディングとは?
クラウド(群衆)とファンディング(資金調達)を組み合わせた造語である。
不特定多数の人が、クリエイターやイベンター、起業家などに財源の提供や協力を行うことを指す。

例えばミュージシャンがアルバム作品を作る場合、従来であれば所属するレコード会社などから資金提供を受けて作品を制作し、ファンを始めとして不特定多数の人に「商品」として提供(販売)をする。
一方でクラウドファンディングの場合は、まずファンの人たちに「アルバムを作るための資金」を募り、必要金額が集まってから制作をする。出来上がった作品をお礼品として提供したり、それに加えて限定ライブへ招待したりといった「恩返し」(=リターン)をする。

国際情勢を超える「鉄拳愛」とプレイヤーとしての地力が試される「10先」

クラウドファンディングというのは多くの資金がなくても始められる一方で、「魅力のある内容」でなければ実現しない。今回のプロジェクトで目標金額を大きく上回る資金が集まったのは、「魅力が詰まった内容」だったからだろう。ポイントとしては、

・渡航の難しいパキスタンのプレイヤーが招待できること
・大会での短期決戦ではなく、「10先」ができること

といったところである。これだけだとあまりピンとこないかもしれないが、これらがどれだけおもしろいことなのかご説明する。

まず、パキスタンという国については以前にもAshを紹介する上で説明した。

その後もAshを始めとしてパキスタンについても調べたところ、

・日本からパキスタンへは現状渡航することが推奨されていない。
参考:外務省海外安全公式サイト

・パキスタンから欧米へ渡航する際にはビザの関係で困難である。

ということがわかった。Ashを始めとしたパキスタン勢は何も自分たちが最強だと疑わないから表に出てこなかったわけではなく、大会に出たくても出場すること自体のハードルが非常に高かったのである。

しかし、Ashはさまざまな支援を受け、多くの困難を乗り越えたことで“EVO Japan 2019”に参加し優勝することができた。今回はそれをきっかけにして、黒黒氏がパキスタン大使館などとやり取りをし、その結果としてビザ取得、そして来日が実現したのである。

このような背景から「国際情勢を超えた鉄拳愛」を知ることで、今回の企画の価値の高さを感じていただけるのではないだろうか。

現にクラウドファンディング開始から1週間というごく短期間で当初の目標金額である「20万円」を達成。このことから「パキスタン勢のAsh」の登場というのがそれだけ鉄拳界、いや、格闘ゲーム界において衝撃的であり、彼らにとって現状の大きな期待の的となっていることがわかっていただけるのではないだろうか。

 

また、一方でその企画内容自体にも大きな魅力があることは間違いない。トーナメント形式の2先、3先といった「短期戦」と10先の「長期戦」はプレイヤーにとってもリスナーにとってもまったく異なるものだ。

一度流れをつかんだ側が大きく優勢となる短期戦と異なり、長期戦の場合は流れを取り戻し、さらにそこから駆け引きが折り重なり深まっていく「紆余曲折のストーリー」があるのである。

10先企画の挑戦者として、大阪を中心とした日本のトッププレイヤーに加え、世界最強と呼び声高い韓国のKneeが参戦する。Kneeは先日のサウジアラビアでAshに負け越しているという情報もあり、これがリベンジマッチとなる。さらには大会と異なり事前に組み合わせがわかっていることから、各々のコンディションは最高なものとなっていることだろう。これだけの要素が揃っていれば何も起こらないはずがなく、とてもアツい戦いとなるだろう。

この企画が意味するもの(記者の目)

筆者が本プロジェクトを知った時、これからの鉄拳業界の光明が感じられた。当時ゲームセンターに通っていたころ、より強いプレイヤーと戦うためには多くのプレイヤーが集まるところに出向く必要があった。そのためには情報や時間、お金が必要であり簡単ではなかった。

現在は気軽に自宅でインターネット対戦が可能となり、情報も多く出回る時代となったが、それでも「強いやつに会いに行く」ためのハードルはあるのである。

しかし、本当の格闘ゲーマーはその現状をよしとしない。それが「国」や「国際情勢」という高いハードルであってもだ。メーカーなどから「ありのままに与えられた環境で満足する」のではなく、プレイヤーによるコミュニティー主導で「新しくより楽しい遊びをクリエイトする」のである。

本プロジェクトはそんな「ゲームの本質」に触れており、素晴らしい企画だ。だからこそ私は本プロジェクトが成功することで、鉄拳業界が多くの愛とエネルギーに溢れている証明となると考えている。

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