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【ストV AE】FAV gamingりゅうせいの大会参戦記その1「昔は考えられなかった気持ちの変化」

皆様こんにちは、FAV gaming格闘ゲーム部門所属のりゅうせいと申します。相変わらずゲームしかしてませんが昔と違って、この生活が許される今の時代に感謝しながら生きております。

今回の記事では3月から開催されたカプコンプロツアー(以下CPT※)の海外大会に3週間連続で参加してきたので、その時の心境や感想を書いていこうと思います……ですがその前に、去年の振り返りを少しだけさせてください。

※『ストリートファイターV アーケードエディション』の公式世界大会「カプコンカップ」の出場権をかけて、世界各地で開催されるトーナメントシリーズ。

ryusei
りゅうせい

■りゅうせい
Twitter:@RYUSEI_CARL

『ブレイブルー』シリーズで数々の大規模大会で優勝を経験。2017年は世界最大規模の格闘ゲーム大会Evolution 2017で世界王者に輝く。その後、より大きな戦いの舞台を求めて『ストリートファイターV アーケードエディション』に参戦。

■りゅうせいのカプコンプロツアー(CPT)成績 

大会 地域/カテゴリー 順位 獲得ポイント
FINAL ROUND 2019 アメリカ/プレミア 33位 5
FV x SEA Major 2019 アジア/ランキング 9位 0
NorCal Regionals 2019 アメリカ/プレミア 予選敗退 0
獲得ポイント 5

 

CPT最終予選

2018年、自分はCPTの最終予選に参加して25位で負けてしまったんですね。しかも、最後のラウンドが「そんなプレイとミスしたら勝てるわけないだろ」と、後悔が残るような対戦をしてしまい負けた後の精神的なダメージが凄まじかった。

そのジャンルしか出来ませんと言ってる人間がそれですら勝てなかったら人間として何が残るのか。「つぎは頑張ろう」と負けるたびに同じセリフを吐き続けて、失敗をくり返して何も成果を残せなかった。

1年間、充分な練習時間と環境を与えられたのに成果が出せず、「所詮口だけで人間としては無能だな」と感じました。来年はこんな惨めな気持ちを味わいたくないと強く思いながら2018年は終了。そこから月日が経ち今年2019年のCPTがスタートしました。

メンタル

開幕戦となるのは、アメリカのアトランタで開催されたFR(ファイナルラウンド)。

ずっとゲームの練習をしてきたし、去年は散々な結果で終わってしまったので今年は頑張りたいという気持ちで参加していました・・・が!!!

いざ大会が始まってみると、緊張からか試合中に手の震えが止まらないし、冷静に画面を見れない。焦りからか勝負を早く決めたくなり安直な選択肢が増え、それが裏目に出て逆にダメージをもらってしまう羽目に……

「動き固すぎるやろ(笑)」と、ふだんからよくいっしょに練習しているsakoさんにも言われたので、外から見ても、いつもとは違うようなプレイをしていたんでしょうね。

緊張してもプレイのぶれ幅が多い人間と少ない人間がいますが、僕は前者なのでメンタル面は今後も課題になりそうです。

他の人はどうなるのか?

いろいろな人の大会における試合を見てみると、ふだんならやらないようなミスをする場面を多く見掛けたし、「大会で緊張していない人のほうが少ないんだ」と感じました。

今後は「緊張している中で、ふだんのパフォーマンスを最大限に発揮するにはどうしたらいいか?」を考えるべきなのかなと思いました。とりあえず、いまの自分は場慣れをするために、大会に参加してあの空気の中でゲームをプレイすることに慣れる必要がある。

3週間連続大会で試合をしてみて、経験を積むたびに手の震えや緊張が収まっていき、最初よりはマシにはなってきました。それでもまだ緊張しますけどね! そういったことを実際に体感して、「場に慣れることの重要さを学びました」。

写真1【久保】
写真:TEAM iXA/ストーム久保提供

気持ちの切り替え

精神的に不安定ないわゆる“メンヘラ”気質な自分ですが、CPTに参加していたら以前の自分では考えられないような良い変化が起きました。それは気持ちの切り替えが格段に早くなったのです。ここでまたも、昔話しを挟みます。

僕は『ストV』以前に『ブレイブルー』をプレイしていたときからメンタル面が弱く、本番が苦手なタイプだと思っていたし、試合が始まる前から負けたときの自分をずっと想像してしまう人間でした。

しかも、敗けをしばらく引きずる性格なので、「この試合敗けたらどうしよう……」、「また前と同じような気分を味わうことになるのかな……」とか。試合前はそういった嫌な考えが、ずっと頭から離れない超ネガティブ思考で、いつも大会に参加していました。んっ!!メンヘラ!!

とまあ、自分で書いてみても相当面倒な性格に育ってしまったわけなんですが、CPTで海外大会に参加していたら、負けたときに即気持ちの切り替えができるようになりました。

そうなれた理由は、負けて凹んでいる時間は減らして、つぎに備えて練習しないとダメだと感じたからです。

大会で予選プール落ちやポイント獲得が0といった残念な成績で終わって自分が病んだとしても、CPTは待ってくれず、翌週には問答無用で次の大会が始まってしまいます。

それだったら、つぎに向けて気持ちを切り替えないと時間がもったいないし、海外渡航を連続する精神が磨り減るような生活は続けられないと感じたからです。自分みたいな打たれ弱い人間はとくに。しかもメンヘラだし。終わってる。

写真2

今季3回目のCPT参戦となったNCRは、ウィナーズ初戦敗退からルーザーズ2回戦敗け。

電車で空港までの移動往復約5時間。飛行機での移動往復約20時間。ホテル飛行機代・現地の滞在費と結構な金額。

そこまでの時間とお金を支払って0ポイントフィニッシュと酷い結果だったのですが、負けて終わった瞬間につぎに向けて練習と、気持ちを切り替えられたのが昔とは違う自分にとっての大きな変化でした。

終わった事をいつまでも気にしてもしょうがないとわかっていながらも、そこで引きずり続けるのが昔の自分。

防衛本能もありいまはそれだと精神的にやられると脳が理解してくれたのか、気持ちを切り替えられるように変われました。

じつは気にしない振りをしてるだけで自分を誤魔化してる可能性も大ですが、今年は切り替えられる設定でいきます。

写真3【久保】
写真:TEAM iXA/ストーム久保提供

最後に

ここまで読んで下さってありがとうございます。

CPTのレベルの高さや勝ち抜くことの難しさを肌で感じながらもあがいています。

僕も成功が続く輝かしい人生を歩みたいのですが、失敗ばかりだし、人より不器用なので中々うまくはいきません。今後の成績次第で自分の精神状態が大きく分岐していくと思います。ヘラってばかりではなく、人が明るくなれる要素が詰まってるリポート記事を書ける日を夢見て、これからもプロゲーマーとして生きていきます。

心優しい方は応援してやってください……。

それでは今回はこの辺で!!また次回にご期待ください!

写真4
写真5
写真6

※次回更新はVersus Masters後の5月上旬を予定しています。

 

取材・執筆:りゅうせい編集:豊泉

りゅうせい執筆記事

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