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【レインボーシックス シージ】プロリーグ Day13‟野良連合 vs Sengoku Gaming”戦解説(okamoto) SGの攻撃の狙いと、野良連合の防衛術とは

ユービーアイソフトより発売中のタクティカルシューター『レインボーシックス シージ』PC版プロリーグ シーズン9。本稿では、Day13に行われた野良連合 vs Sengoku Gaming戦を解説する。

APAC Final出場権をかけての直接対決となった野良連合とSengoku Gaming(以下、SG)の一戦。野良連合は、いままで見せなかったような戦いかたを見せたSGに対しても一歩上回り、1勝1分という結果で国際大会の舞台への出場を決めた。

SGはとくに攻撃面で、野良連合線に向けて用意したであろう新たな戦術を見せたが、野良連合はそれを封じ込めて防衛成功率を67%にまで伸ばしている。そのSGの攻撃の狙いに触れつつ、野良連合の防衛が上回った要因について解説していく。

① SGの攻撃の特性により生じるスキを突いた野良連合のアグレッシブさ

オレゴンでのSGの攻撃は、「グラズのガジェットの強さで有利を生み出す」、海岸線では「人数有利を獲得することで有利を生み出す」と、2マップ間で違いはあるものの最終的な狙いは‟ロックをつけてのプラント”ではなく、‟枚数をかけて相手の防衛ラインを殲滅する”ことで共通していた。

オレゴン

オレゴンに関しては、複数人がガジェットを用いるために甘くなったロックに対して野良連合のアグレッシブさが刺さり、結果的にグラズが活かされることは殆どなかった。

第7ラウンドを例として挙げると、ハッチ上にグラズ、ジャッカルがともにスモークグレネードを投げているため洗濯室へのロックがなくなり、Ramu選手が相手の想定しない位置に入り込めている。結果として、野良連合は最重要オペレーターであるグラズをキルすることに成功し、SGの狙いを崩した。

海岸線

海岸線では、SGの狙い通りラウンド序盤でOpKを獲得することが多かった。OpKによる人数有利を生かして、多少リスクのあるエントリールートから一気に詰めるという攻め方だが、複数のルートを使うために1つに割く人数が少なくなり、かつ詰めるためにロックがなくなる形に。野良連合は、SGのスキとなっていたエントリー部分を叩き、人数有利を覆すことに成功している。

第1ラウンドを例に取ると、サンライズバーにいたpapilia選手の引き際をキッチン外からのロックでキル。さらに勝手口外からの射線でMerieux選手をキルし、SGはエントリー前に5対3の有利な状況を獲得した。

しかし、勝手口の詰めに対してReycyil選手のピーク、サンライズバーからの詰めに対してRamu選手の横を突くポジショニングが刺さり、一転して野良連合が2vs1の状況を作り上げている。このように、野良連合はSGが詰めてくるタイミングでキルを多く獲得し、防衛ラインを保持し続けることを成功させていた。

野良連合は相手から有利な射線が通るような状況でも、リスクのあるピークをしていた。しかし、SGはデスを避けて有利な射線からのロックをも控えめにしていたため、一般的にはリスクとなるような不利な射線に対する野良連合のピークがノーリスクで可能となった。

また、SGとしてはチーム内でのタイミングのズレなどのミスも多かったように見られた。

②柔軟に防衛ラインを変更できる野良連合

第10ラウンド地下ポイントで、会議ホールに防衛ラインをひいた結果、上記のようなグラズを活かしたSGの詰めを食い止めることができなかった野良連合。

終盤での戦いよりも、序盤での枚数の削り合いのほうが得策だと考えた野良連合は、続く第11ラウンドで大幅に防衛ラインを上げ、キッチン側の遊撃が相手の枚数を削る判断をとっている。下の画像を見れば分かるように、同じ2分32秒時点で攻防の状況がまったく違っている。

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10ラウンド目、SGはキッチンまで素早く侵攻。
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11ラウンド目ではMerieux選手がキッチン側まで防衛ラインを上げている。

 

それまで比較的引き気味に守っていたことから、このキッチンで枚数を削る作戦は相手の意表を突く形にもなり、野良連合はラウンド開始1分20秒時点で4対2と人数有利を獲得した。Aloer1na選手の活躍もあり結果的に野良連合はこのラウンドは落としてしまったが、狙い自体は成功していたと言えるだろう。

このように前ラウンドの敗因を分析し、それをラウンド間で修正、時には大幅に戦術を変更できるのが野良連合の強みだ。

この2つの要因によって、野良連合はSGの攻撃の狙いを潰し勝利を手渡さなかった。中でも第1マップで2-4から防衛を4ラウンド成功させて引き分けに持ち込んだのは、SGの立場(2勝がほぼ必須)を鑑みても非常に大きかっただろう。

 

野良連合はシーズン序盤で攻撃で不安要素が見られたが、終わってみれば世界ベスト4を獲得し、9勝2敗1分と首位でAPAC Final進出を決めた。

今回の記事では触れなかったが、前節のFAV gaming戦から攻撃で上手く遊撃を潰せているシーンも多々見られ、APACのチームを相手にどのような戦いを見せてくれるのかが楽しみである。

一方で、昨シーズン首位だったSGは4位と低迷する結果に終わっている。とくに後半戦ではチーム内でのタイミングのズレや射線管理ミスなど、習熟度の低さが目立った。長くチームを牽引してきたYoshiNNGO選手の脱退もすでに発表されており、今後を不安視するファンも多くいるだろう。

新メンバーを迎えるSGはこれから約2ヵ月のオフシーズンでチームとしての完成度を高め、ファンの不安を払拭するようなプレーを見せてくれることに期待したい。

(文:okamoto/編集:工藤エイム)

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