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【レインボーシックス シージ】プロリーグ シーズン9 ‟父ノ背中 vs Sengoku Gaming”戦解説(okamoto) 1勝1敗に終わった理由とは

ユービーアイソフトより発売中のタクティカルシューター『レインボーシックス シージ』PC版プロリーグ シーズン9。本稿では、Day11に行われた父ノ背中 vs Sengoku Gaming戦を解説する。

Day11に行われた、勝ち点14で並ぶ父ノ背中とSengoku Gaming(以下、SG)の一戦。結果は、1勝1敗とどちらも譲らず、両チームが最終節にAPAC Finalへの出場権獲得の可能性を残す形となった。

SGの防衛成功率(海岸線:17%、クラブハウス:83%)から分かるように、2マップの勝敗を分けたのは‟SGの防衛”、すなわち‟父ノ背中の攻撃”である。

父ノ背中は一貫して丁寧にマップを攻め有利な状況を獲得していくスタイルを採用していたが、なぜ2マップでここまで差が出たのだろうか。以下では、SGの防衛に着目して解説していく。

①.デスすべきでない状況での簡単なデスが多い

第1マップ海外線でSGはリテイクを重視、つまり2Fを取り返すことで‟ポイント中の選手を守る”、‟平面的な攻めに対してクロスを作る”ことを狙いとした防衛をしており、ポイント中の選手は絶対にデスをしたくないポジションに当たる。

 

父ノ背中のロックが刺さったのが目立つが、よく見るとリテイクを狙う選手が撃ち合っている際にポイントの選手が潰されているシーンが多くあり、ロックがどうであろうがその時点で防衛の狙いは崩壊していたのだ。

また、射線を作りリスクをかけない丁寧な攻めを採用していた父ノ背中は、タイムマネジメントと人数差を作ることが課題であったが、マップを攻めている中で苦もなくキルが転がり込んでくるという理想的な展開になった。

両チームのサンライズバー防衛を例に挙げる。父ノ背中は狭くポイントを守り切るという形を採用。サンライズバー中にいるNotimeGG選手とKakitare選手は、残り時間1分10秒程度から始まったSGの突き下げと平面の2射線による攻撃を、最後まで耐え切っている。

一方のSGはリテイクに重きを置いた防衛ではあったが、ポイント内にいたRutile選手は父ノ背中同様にデスを避ける立ち回りが求められる。

しかし、Rutile選手は突き下げの1射線のみに対して耐えることができず、突き下げ開始から20秒後にデスしてしまった。 もちろんKakitare選手の突き下げの上手さもあるが、こういった耐え忍ぶ能力の足りなさがSGには多々見られた

 

②.マップの守り方に課題が見られる

ご存知の通り『レインボーシックス シージ』で防衛側は、ガジェットの使用や補強と工事によって、防衛ポイントを強固にすることができる。

攻撃側の射線とエントリールートを制限するほか、攻撃にかける時間をなくすことで有利な撃ち合いやガジェットによるイージーキルの確保、プラントの阻止とつまりは低いリスクでの防衛成功を目的とする。

ここではこれを“マップの守り方”と称する。例を挙げるならば、オレゴンの地下・洗濯でのプラントを阻止するC4を正確に投げられるだけで防衛の成功率は格段に安定するのだ。

SGはこの‟マップの守り方”があまり練られたものではないうえにミスも多いので、結果的に個人技の比重が重くなり、有利な状況を覆される場面も見られた。

例えば、gatorada選手の3Kill(以下動画参照)は素晴らしい個人技であり視聴者を楽しませた。しかし彼はインパクトグレネードを2個所持しており、キッチンのハッチ破壊を阻止しようとしていたことは明らかだ。

ハッチ破壊の阻止に成功していればそもそもここでの撃ち合いは生じておらず、kaidとの併用によりハッチを1つも開けさせず、より低いリスクで防衛を成功させることができただろう。

SGは②で述べたようにマップの守り方に課題があり、かつ‟簡単なデスが多い=人数有利を取られやすかった”ため序盤は厳しい展開が続いた。

とくに②の部分は事前の準備や練習によって積み上げるものであり、試合中に修正することは困難である。そのため、SGは基本的にデスをよしとして撃ち合う=デスをしてはいけない状況をそもそも減らした。リスクを背負ってキルを奪い人数有利を獲得することを防衛手段とし、相手の“マップの攻め方”を破綻させるしかなかった。

 

海岸線の後半からは徐々にそういう意識が強まったのか、ミスが減りスーパープレイも飛び出した。第2マップ クラブハウスは海外線に比べて攻撃側が射線を通しづらいというマップの特性も後押しした結果、防衛を5回成功させることができている。

 

SGとしては、前節のFAV gaming戦から上記のような課題が見られ、防衛の選択肢が減り、安定性を欠いている(前半戦防衛成功率68%→後半戦45%に落ちている)。

メンバー変更の影響もあるかもしれないが、APAC Final出場権のためには本日3月27日に行われる野良連合戦での2勝がほぼ必須であり、短期間での進化、もしくは圧倒的な試合巧者ぶりが求められる。本記事では触れることはなかったが、攻撃に関しては前節には見られなかったキレや柔軟性も見られたため、防衛での修正にも期待したい。新加入のRutile選手も父ノ背中戦での2MAP目以降で動きがよくなっていた点はプラス要因だろう

一方で、父ノ背中は自力での出場権獲得は消滅している。しかし、上位チームの結果次第ではまだAPAC Final出場の可能性が残るため、最終節はなんとしてでも2勝が欲しいところ。

SG戦は一貫して丁寧な攻めを採用したことでSGの課題を突き、攻撃を55%成功させたが、本日Day13で相手にするFAV gamingはマップの守り方が非常に上手なチームであり、同様の攻め方ではタイムマネジメントやキルを取ることに問題があるように思われる。

微調整によりそこを修正するのか、もしくはReV戦などで見せたような、大きく違うスタイルの攻撃を採用するのかに注目したい。

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