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【レインボーシックス シージ】プロリーグ シーズン9 ベストマッチ‟野良連合 vs CAG”解説(okamoto) 野良連合に対してCAGが攻撃を成功させた要因を探る

ユービーアイソフトより発売中のタクティカルシューター『レインボーシックス シージ』。本作のPC版プロリーグ シーズン9が現在開催中だ。

世界べスト4に輝いた野良連合、そしてシーズン9から驚異的な成長を見せるCYCLOPS athlete Gaming。上位争いに食い込みAPAC Finalの出場権を勝ち取りたいSengoku GamingとFAV gaming。今シーズン、チャレンジャーリーグから昇格しFAV gaming、Sengoku Gamingに追いつきを見せる父ノ背中。なんとか勝ち点を重ねプロリーグ残留をものにしたいSCARZとAFFLICT Rev。

このプロリーグに参戦する7チームが、毎週熱戦をくり広げている。

その中でも、前半戦を無敗のまま折り返し世界Best4にもなった野良連合に初めて土をつけたのは、CYCLOPS athlete Gaming(以下、CAG)だ。Day9の試合では、前半戦から評価を上げ続けているCAGが、その強さを存分に知らしめる形になった。

第1マップのVillaではCAGが防衛サイド、第2マップのBANKでは攻撃サイドでスタートしたが、両マップともに5-1のスコアで折り返し、圧倒的なラウンド差を持ったまま7-2でしっかりと試合を締めくくっている。

野良連合は、シーズン前半3試合で防衛全33ラウンドのうち落としたのは6ラウンドのみ。驚異的な防衛の強さを見せつけていたが、CAGは今試合9ラウンド中7ラウンドで攻撃を成功。 世界レベルと謳われる野良連合の防衛だが、FAV gamingが得意とするようなガジェットでプラントを止める作戦など、‟ポイント内に入らせてから潰す”という形の防衛はあまり採用せず、自分たちの設定したラインに入らせないといった形の防衛を得意としている。

以下からは、その野良連合の防衛術に対してCAGが攻撃を成功させた要因を、ふたつ解説したい。

1.射線を作ることで敵を追い出し、撃ち合うことなくプラントに持ち込んだ。

これはいわゆる『レインボーシックス シージ』的な要素であり、ここでは‟マップの攻め方”と言っておこう。

このようなポイント内への射線を作り敵を現地から追い出す攻撃方法、そして野良連合の防衛の特色がよく現れているのが銀行の2F防衛だ。

野良連合は防衛で、情報系オペレーターをあまりピックせずACOGを装備できるオペレーターを多く持って撃ち合いに行くスタイルの防衛をよく使う(Docのサブガジェットは防弾カメラではなく有刺鉄線を使用)。

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これに対してCAGは、吹き抜け階段側の4枚補強をブリーチングすることによって、吹き抜け階段側とNorth側窓からのラペリングのふたつの射線を作り、「CEOオフィス」、「VIPラウンジ」の中の敵を追い出すもしくは排除してからプラントを敢行した。

 

野良連合に残されたのは、1Fからの突き上げと用務室からの射線だが、情報系ガジェットの不足から敵の位置を把握できず、さらにはCAGのスモークグレネードによってプラントを阻止することができなかった。

野良連合は、スモークやヴァルキリーなどにピックを変更して対策を取ろうとしたものの上手く行かず、結果として2F防衛を選択した3回すべてでプラントをされて、ラウンドを落とすこととなった。

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2.複数の射線を利用することにより有利な撃ち合いを作り出した。

一方でこちらは、FPS的な要素である。ここでは‟キルの取り方”と称する。 これが非常によく現れているのが、Villaの9ラウンド目、防衛ポイントは「飛行展示室・娯楽室」で、彫刻室側に出ている2人の遊撃を潰している場面だ。

ベッドに2人、天文展示室のラペリングが1人、1Fでは突き上げのカバーが1人、画面に写ってないMocho選手はトロフィールームの窓からキルを取った。

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このように、5人それぞれが別の射線から敵を囲い込むことで敵の動きを制限し、有利な状況を作り上げることができている

ひとつのルートを1人で担当するため、逆に狙われて穴を作られるリスクはもちろんあるものの、そこは個人スキルの高さでカバー。CAGのメリットを最大限に活かしている戦術だ。

参考に、野良連合が同様に彫刻展示室側にいる遊撃を潰そうというときの配置は、メインベッドルーム側に4人、天文室ラペリングが1人となっている。メインベッドルーム側に4人を配置することで1つの方向を複数人で詰められるので、カバーしやすくリスクの少ない形になっているのだ。

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したがって、野良連合の防衛のよさをしっかりと潰したCAGは、チームとしてのキルのとり方、マップの攻め方ともに野良連合を上回ったと言えるだろう。

そして、野良連合の防衛スタイルにより多く生じた‟1vs1の撃ち合い”でも、しっかりと勝ち切ったCAGの個人能力の高さにも触れたい。
野良連合は混戦に巻き込まれる形となり、APAC Final出場権のためにはこれ以降1マップも落としたくないような状況になった。野良連合内ではメンバーチェンジもあったが、個人的にはこの試合はメンバーチェンジの影響よりも、単純にCAGの強さが目立った試合のように思える。野良連合が今後も同様の防衛スタイルを貫くのか、それとも変えるのか。その点でも今後は着目していきたい。

一方、APAC Final出場権に大きく近づいたCAG。リスクをリスクとせず、まるでメリットだけを押しつけるような彼らの攻撃に対して、攻略法を見出すチームが日本、アジア、そして世界、どの場面で現れるだろうか。これからも目が離せない。

CAGの対応力と、野良連合の判断の速さ

ここからは、‟CAGのラウンド間での対応力”、‟野良連合のラウンド内での判断の速さ”が光ったシーンについても取り上げる。

CAGは、第2マップ銀行で1度目のサーバールーム攻撃を落とし、2度目の地下攻撃再トライしたシーンを振り返る。CAGはモンターニュをピックする対応を取り、相手の射線管理ミスもありサーバールームを押し入ることに成功した。

野良連合は、BlackRay選手がガレージ側で銃声を立てた瞬間にサーバールームへ逆ラッシュを仕掛ける。ここで野良連合は人数を削られてしまい、Merieux選手はメイン階段を上がる判断をした。

結果として失敗に終わったため無駄な行動に見えるかもしれないが、サーバールームでのプラントを止めるには、赤通路(保管室廊下)からのニトロセル投擲やスモークのガスグレネードが必須だ。しかし、CAGはガレージからも攻めており、赤通路すべてに射線が通ってしまっていたので赤通路に留まっているとキルされる可能性が高い。

 

つまり‟ガレージの敵を潰す”、もしくはこのように‟ほかの部分を潰しに行く”のどちらかが野良連合がとる最適解であり、それを瞬時に判断し行動に移した判断力を称賛したい。

(文:okamoto/編集:工藤エイム)

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