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【レインボーシックス シージ】プロリーグ シーズン9(Day1~Day8)攻撃時の個人スタッツを公開

前回(https://appvs.famitsu.com/20190207_19942/)はシーズン9のDay1〜Day8までの試合の合計集計について示した。

今回は、攻撃時の個人スタッツについて紹介する。なお、KOSTをはじめとする指標の意義については前回の記事にて説明をしているので、未読の方はまずそちらを読むことを推奨したい。

 

プロリーグファンの中には観戦するときに直感的に自分の好きな選手がどんなプレイヤーか考えている人もいるだろう。

それはキルをよく拾っている選手、カバーをよくしている選手、このように直感的な選手の印象があるかもしれない。今回掲載するデータで、実際の傾向がわかるはずだ。

これらのデータは観戦画面の右側に流れるキルログから集計しているため、選手のキルシーンが映らない部分も集計している。現状の観戦システムでは全てのキルシーンを映すのはとても困難である。そのような観戦では気が付くことができなかった、埋もれた部分を拾うのが我々の仕事のひとつである。

以下では、出場全選手の攻撃時のみの集計結果を掲載。前回の合計集計とは異なり攻撃時の選手やチームの特徴が掴みやすいものとなっている。

 

AVERAGE

前回同様、表の下部には全選手の平均値を示すAVERAGEを掲載。数値だけでなくAVERAGEと比較しながら見ることで、その数値の意味合いが分かりやすい。

KD

まず、FPSで馴染みのある数値KD(キルデス比)から優れた選手を紹介する。

攻撃では、KDが2.0を超えているプレイヤーがAnitun選手、YoshiNNGO選手、ShiN選手、Afro選手の4名。中でも、Anitun選手は2.39と非常に高い成績を残した。

KPR

1.0を超えれば平均して1Kill以上とっていることを意味するKPR。

攻撃では、Anitun選手、ShiN選手、Afro選手、Kenki選手、Wokka選手の5名が1.0以上であった。

先ほどの攻撃のKDでも一番高かったAnitun選手はKPRも1.2と非常に高く、攻撃の時最も注目すべき選手のひとりであることは間違いないだろう。

SRV

各Roundで最後まで生き残っている割合を示すSRV(SURVIVE)。チーム内の選手の比較やほかの指標と合わせて確認することを勧める。

上位のチームの選手は必然的に高く、攻撃のSRVが50%超えていた選手はYoshiNNGO選手、Cabbagest選手、Anitun選手の3名だった。

OpK,OpD

OpKに注目すると攻撃ではKakitare選手が最多の14回のOpKを記録していた。各チームの方針の違いやRound数の差異こそあれど、2番目に多い選手が8回であることから、Kakitare選手がいかに多く記録しているかがわかるだろう。

Contribution

続いて、貢献的な指標であるCover、Trade、Plantについて紹介する。Coverとは味方のDeathの3秒以内に味方をキルした敵をキルした回数である。Tradeは自分のDeathの3秒以内に、味方が自分をキルした敵をキルした時の回数である。言い換えるならば、囮になった回数である。Plantはディフューザーの設置数である。これらはチームにとって貢献的な立ち回りとして評価するための指標である。

Coverに注目するとAfro選手が9回のCoverを記録していた。Afro選手のKDは2.00と非常に高い成績を残していたが、味方のDeathをしっかりとCover出来る立ち回りがこのような高いKDに繋がったのかもしれない。

 

また、Plant数ではCYCLOPS athlete gaming のtetra選手が13回と驚異的な数値を記録していた。同チームにはAnitun選手(KD:2.39)、Shokei選手という(KD:1.68)とチームを引っ張るプロリーグ屈指のキルメイカーが二名も存在し、注目を浴びているが、チーム躍進の陰にはtetra選手のようにキル以外の仕事も堅実に実行する選手がいるからということを、忘れてはいけない

KOST

KOSTは1+、Plant/Defuse 、SRV 、Tradeからなる総合指標。

ShiN選手、Anitun選手、Mocho選手、Wokka選手の4名がとくに高い数値だった。彼らは、試合中の8割近くのRoundで、試合に必要な任務を確実に果たしていた。

ピックアップ

今回は【KD】、【KPR】、【KOST】の項目から特筆すべき3名の選手を紹介する。

KDからはSengoku GamingのYoshiNNGO選手。KPRからは父ノ背中のKenki選手。そして、KOSTからはCYCLOPS athlete gamingのMocho選手を紹介する。

ここでは一つの指標だけでは読み取れない部分を複数の指標を使って考察したものとなっている。とくにMocho選手のKOSTに関しては観戦だけでなかなか評価するのが難しい点であるため是非読んでほしい。

Sengoku Gaming YoshiNNGO選手

まず、KD2.13という優れた成績を記録したYoshiNNGO選手について紹介する。YoshiNNGO選手は他の指標でも高い評価を得ている選手である。ただ、同様にKDが2.0を超えていたAnitun選手やShiN選手とでは大きく異なる点がある。

それはExplosive Powerの1+(1Kill以上のRound数)という指標である。

この指標をRound数で割るとAnitun選手は46Round中33回のため72%、ShiN選手は43Round中28回のため65%のRoundでKillを達成していたことがわかる。

対して、YoshiNNGO選手は37Round中20回の54%であり平均値が48%であることからも特別秀でた結果とはなっていないことがわかる。

 

それでは、YoshiNNGO選手のKDを高めている要因は何だろうか。KDを決める要因はシンプルにKill数とDeath数である。そこで見る指標がSRVである。SRVは先述したように各Roundで最後まで生き残っている割合である。

YoshiNNGO選手は57%と非常に高いSRVの結果を残していた。そのことからYoshiNNGO選手はDeath数をとても抑えることのできる選手であると考えることができる。

 

また、もう一度YoshiNNGO選手のExplosive Powerの項目を確認してほしい。+1、+2、+3の項目で分かるように、Killをした20Roundのうち2Kill以上したRoundが9回(3KillしたRoundの5回も含む)もある。

これらのことからYoshiNNGO選手はDeathを抑えるだけではなく、複数Killの占める割合も高いためKDが2.13と高い成績を残すことができていた。このように、指標を横断的に活用することで直感的なものが実際の傾向と結びつけることができるだろう。

父ノ背中 Kenki選手

続いて、KPR1.02と高い成績を残したKenki選手を紹介する。まずKenki選手のデータに注目してほしい。Kenki選手はOpD(一番最初にDeathした回数)が8回と多い。OpDが多いということはKillをとれないRoundが多いということである。

それではKenki選手のKPRが1.02と高い成績を残しているのはなぜだろうか。それはExplosive Power(1RoundでKillをいくつしたかの指標 例:4+は4Kill以上したRound数)の項目を確認するとわかる。

Kenki選手は1Roundで3Killした回数が6回、1Roundで4Killした回数が3回ととても爆発力のある選手であることが分かる。

そのためOpDが多くても1Roundで爆発的なKillをすることでKPRが1.02と高い成績を残すことができているのである。

CYCLOPS athlete gaming Mocho選手

最後にKOSTで高い成績を記録したMocho選手を紹介する。Mocho選手のKDは0.97と平均値である0.98と同じくらいであり、KOSTで好成績を記録していたほかの選手とは大きく差がある。

しかし、彼は1+(各ラウンドで1回以上のkillをとった回数)が25回もあり、実に54%のRoundでkillをとっている(全選手の平均は46%)。加えて、Trade/Dの値を是非見てほしい。Trade/D は自分のDeathの3秒以内に味方が自分をKillした敵をKillしたときにカウントされるTradeに対するDeathの割合である。

Mocho選手は平均値が0.10の中0.28ととても高い数値を記録している。チームの方針かどうかはわからないが、Mocho選手は堅実に、そして時には囮となってチームの勝利に貢献していると捉えることもできる。

KOSTはこの様なKillだけではなく、無駄死にではないDeathやPlantなどレインボーシックスにおいて評価すべき大切な点を含んだ指標である。KOSTは毎試合公開しているスタッツにも記載されているため是非注目してほしい。そしてMocho選手のような選手はチームに欠かせない重要な選手と考えることもできるはずだ。

文:takatoko

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