ソニー・インタラクティブエンタテインメントよりプレイステーション4版が発売中のミリタリーFPS『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』。
本タイトルの世界大会である‟Call of Duty World League”への出場を賭けた日本のトーナメント戦、‟CWL 日本代表決定戦”が、1月26日・27日にかけて開催される‟闘会議2019”にて行われた。
第1回となるCWL 日本代表決定戦を優勝したチームは、3月15日~17日(現地時間)にアメリカ・テキサス州フォートワースで行われる‟CWL FortWorth”への出場権を獲得することができる。
本稿では、第1回CWL 日本代表決定戦の1日目のリポートをお届けする。
▼ 第1回 CWL 日本代表決定戦まとめ

開催概要
第1回‟CWL 日本代表決定戦”
■ 開催日時:2019年1月26日・27日 午前10時30分~
■ 開催場所:千葉 幕張メッセ
■ レギュレーション
・参加チーム:8チーム
・ダブルエリミネーショントーナメント(ベストオブ5)
■ 配信
Day1:Youtube / Twitch
Day2:Youtube / Twitch
王者の貫録を見せつけたLibalent Vertex
Libalent Vertexは、2018年9月の‟東京ゲームショウ”にて執り行われた‟『CoD: WWII』プロ対抗戦”で優勝している。
東京ゲームショウ以降、チームメンバーに変動があったものの、その勢いは止まるどころか加速していき、同年12月にラスベガス開催された‟CWL Vegas”では日本チームの過去最高となる戦績を記録。
今回の第1回CWL 日本代表決定戦でも一躍注目を集めていた。

1日目の第1試合は、‟XD Axis”と対戦。最終的なマップカウントは、3-1と1本取られてしまう場面もあったが、終始自身のペースを保ち勝利を収めた。
続く第2試合は、‟匠Festival”との一戦。
匠Festivalは第1試合において、アサルトライフル(以下、AR)使いとして有名なNamiを擁する‟Unsold Stuff Gaming”を3-0で討ち果たしており、番狂わせも予想された。

2試合目はメインステージ上で行われたが、世界の舞台を経験し大きく成長した5人は、どこか余裕さえも感じさせる雰囲気でステージに登場。終始和やかなムードで試合に臨んでいた。
今回、スーパープレイを見せたのが東京ゲームショウ以降に加入した、AliceWonderlandだ。
Libalent Vertexが、1マップ目のハードポイントを先取し、1-0で迎えたサーチアンドデストロイ。1ラウンドの開幕から、AliceWonderlandがスナイパーライフルで匠Festivalの選手をダブルキル。
勢いに乗るLibalent Vertexは、ラウンド数4-1までリードを広げるが、匠Festivalが猛追し4-4の拮抗した状態へ。だが、最後まで落ち着いて自分たちの戦術を展開したLibalent Vetexに軍配が上がった。
3マップ目のコントロールも圧倒的な強さを見せ、3-0でLibalent Vertexが勝利。世界の舞台を経験し、より一層強さを増した彼らの実力が証明されるかのようなゲームであった。
ハイライト
ここからは、Libalent VertexのハイライトをTwitchの配信より一部を切り抜いたクリップでお届けする。
おまけ

Libalent Vertexのプレイヤーの皆さんは、非常に仲がいいですね。見ている側が楽しくなるのも、彼らの魅力や強さの秘訣なのかもしれません。
新星CYCLOPS athlete gamingが好調!

東京ゲームショウを終え、大きくロスターを変更したCYCLOPS athlete gaming(以下、CAG)は、新体制で初の大舞台に挑む。
‟GGWP”との第1試合をマップカウント3-0で快勝し、第2試合はRush Gamingと対戦となった。
マップカウント1-1で迎えた3マップ目、‟Frequency”のコントロールをラウンド数3-0で制したCAGであったが、続く4マップ目の‟Gridlock”のハードポイントでは、序盤から点数を伸ばしたRush Gamingに100点差をつけられてしまう。
だが、ここで終わりではないのが新星CAG。
ハードポイント拠点1巡目での反省点を活かし、戦術を臨機応変に組み立て直すと、2巡目から怒涛の勢いでRush Gamingの背中に迫っていく。
拠点の攻め方を変え、味方の連携からキルを繋げていくCAGに対し、焦りを見せたRush Gamingは重要な撃ち合いや局面でミスをしてしまう。
Rush Gamingの勢いを完全に止めたCAGが逆転劇を見せ、この対決を勝利した。

この試合では、とくにハードポイント拠点2巡目の2拠点目のローテーションに焦点を当てたい。
CAGは1巡目において、障害物の少ないオープンなサイドから拠点へ攻めていた。
しかし、同じ轍は踏まないと言わんばかりに、プレイヤーのカバーに使える障害物の多いサイドに4人で攻め入り、Rush Gamingのリスポーン地点をオープンなサイドに追いやっている。
100点差という絶望的な状況からの逆転劇は、まさに1日目のベストバウトと言っても過言ではないほどの試合だった。
以下に、その逆転シーンをTwitchの配信より引用したので、ぜひ見ていただきたい。
PlayStationJapanの第1回「CWL日本代表決定戦」闘会議2019 Day.1をwww.twitch.tvから視聴する
編集部コメント
次回のCWL行の切符をかけて争われる‟CWL日本代表決定戦”は、初日から激戦が各所で展開された。
メインステージ以外の平場でも、観客の方々がプレイヤーを囲うようにして試合を見ることができるのだが、これは本場のCWLのスタイルでもある。
グローバルオープンの大会では、数百というチームが参加するため、ほぼすべての試合が同時進行する。その中でも、チケットを購入し参加しているオープン部門では、プレイエリアのような平場でのプレイ環境となる。
何度かCWLに参戦している、Rush GamingやLibalent Vertexなどのチームは、こうしたオープン部門から本戦へ勝ち抜く必要があるため、厳しい戦いを要求される。
そうした環境を今回の大会で再現しているのは、今後の海外進出に向けた布石なのかもしれない。
いよいよ、CWL進出チームが決定する2日目の試合にも注目したい。

本日も楽しそうに話す姿が印象的だった。
▼ 第1回CWL日本代表決定戦のトーナメント表・結果はこちら!
※本大会で使用されているゲームモードには、「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に該当する表現は含まれません。