2018年10月21日、東京ビッグサイト・TFTホールにて、『鉄拳7』のプロライセンスを発行するシングルトーナメント大会“MASTERCUP TRY TOKYO 2018”が開催された。

この大会は、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が発行するプロライセンスをゲットできる大会。会場には150名以上もの強豪プレイヤーが集結し、A~Hブロックに分かれ、トーナメントでバトル。ベスト16まで勝ち進むと、勝ち上がりで進んでいくウィナーズトーナメント、1度負けた者どうしが戦うルーザーズトーナメントに分かれて戦った。そして、優勝者と準優勝の選手には、プロライセンスが発行されたのだ。









そして優勝はチクリン(ギース)と、じょうたろう。(ノクティス)に決定。惜しくも3位と、プロライセンスを逃してしまったのは用心BΩY(ギガース)。じょうたろう。はリラックスした雰囲気で戦っているようで、相手の動きに合わせてノクティスの技を巧みに変更するなど、無駄な力が抜けているような戦いぶり。チクリンは冷静な表情で、相手の攻撃を寄せ付けない“読み”が冴えわたっていた。






プロライセンス取得者 ちくりん&じょうたろう。インタビュー

優勝・チクリン
――今回の大会には、プロライセンス取得を目指して参加したのでしょうか?
チクリン はい、死ぬ気で狙っていました。
――率直にお聞きしますが、なぜプロライセンスが欲しかったのですか?
チクリン 僕は以前、COOASにスポンサードを受けてプロゲーマーとして活動していた時期もありました。いまプロライセンスを取らないと、プロとして再度活動できるチャンスが消えてしまうと思っていたので、本気で勝ちに行っていました。
――なるほど、そこまで気負っていたのですね。試合中は非常に冷静に見えたのですが……。
チクリン いえいえ、もう内心ヒヤヒヤでしたよ(笑)。心臓バクバクだったので、勝てていまホッとしています。
――プロライセンスを獲得し、今後やっていきたいことなどはありますか?
チクリン プロチャンピオンシップなどの賞金制大会は積極的に参加します。僕はサラリーマンですし、長崎に住んでいるので、大会参加が難しいことがあるかもしれません。でも、無理やりにでも参加するつもりです。もし会社がダメって言ったら、もう会社を辞めます!(笑)。また、動画配信は今後も積極的にやっていこうと思います。
――それだけのやる気があると! プロライセンス保持者の中で戦ってみたい相手はいますか?
チクリン ノビ選手ですね。攻め攻めで戦う彼とは真逆のバトルスタイルなので、どういう結果になるのか興味があります。
――チクリン選手といえば、家庭用『鉄拳7』で、最高段位“真・鉄拳神”に到達したことでも有名です。そのときの感想も教えてください。
チクリン シーズン2になり、段位が上がりやすくなったので、僕も最高段位になれました。できれば、シーズン1でなりたかったのが正直なところです。ただ、段位よりもうれしかったのが、シーズン2になり段位が上がりやすいおかげか、強い人たちがこれまで以上に段位戦へ参加してくれたので、ガンガン対戦できるようになりました。段位のやり取りももちろん楽しいのですが、強い人たちと毎日対戦できることが楽しかったです。
――最後に、応援してくださった人たちへメッセージをお願いします!
チクリン 皆さんの声援のおかげで、なんとか優勝できました。これからはプロのひとりとして、恥をかかないように、ほかの選手に負けない戦いをみせていきたいです。
準優勝・じょうたろう
――今回の大会には、プロライセンス取得を目指して参加したのでしょうか?
じょうたろう。 いえ、僕はふだんの大会に参加する感覚で来たまでで、プロライセンスを狙っていたわけではありません。そもそも、家庭の事情で参加できるのかどうかも怪しいくらいでした。ですので、プロライセンスがどうこうですとか、あまり考えずに気楽にチャレンジできました。
――今回、準優勝という結果になりましたが、ここまで勝ち進められた理由はどこにあると思いますか?
じょうたろう。 やはりリラックスして対戦できたことと、皆さんがあまりシーズン2のノクティスに慣れていなかったからだと思います。僕はジャック-7も使っているのですが、出す機会がないくらいノクティスがハマっていて、かなり調子がよかったですね。
――ルーザーズファイナルでの、用心BΩY選手(ギガース)との戦いはシビれました。
じょうたろう。 いやぁ緊張はしていなかったですが、試合内容ではテンパってたので、バトルの中身は覚えていないですね。ただ用心BΩY選手の気迫が本当にすごくて。途中から用心BΩY選手がギガースに見えたくらい、圧を感じていました(笑)。ただ、そこも逆に僕は気負いせずに戦えたのがよかったのかなと。
――プロライセンスを得たことで、今後やっていきたいことなどはありますか?
じょうたろう。 もちろん賞金制大会などには参加したいですが……。正直、僕はほかのプロライセンス保持者と比べると、強さのランクが劣ると実感しています。ただ、『鉄拳』で“弱い”とは言われたくないです。プロライセンスを手に入れたからには、負けないくらい強くなるように努力します。
――プロライセンス保持者の中で、とくに対戦してみたい人はいますか?
じょうたろう。 AOとは仲がいいので、AOと10本先取とかやってみたいですね。あと、同じジャック-7使いのノロマさんも戦ってみたらおもしろそうだなと思っています。
――今回応援してくださった方々へ、メッセージをお願いいたします。
じょうたろう。 僕って別に、天才でもなんでもないのです。ただ、本当に細かい努力だけは積み重ねてきました。努力さえすれば、プロライセンスも取れるってことがこれで証明できたので、皆さんもぜひ勉強を重ねながら戦えば、腕前が上達するはずです!