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【PUBG】Crest Gaming Xanadu/windfallは両極端なチームだった。PJS βリーグ、esportsと仕事の両立の難しさなど、2チームにインタビュー

PCゲーム『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下『PUBG』)のDMM GAMES公式大会‟PUBG JAPAN SERIES βリーグ Phase2 Class1”。

先日行われた最終日Day6にて、見事Crest Gamingがワンツーフィニッシュを達成(総合1位:Crest Gaming Xanadu、総合2位:Crest Gaming windfall)。両チームは、ドイツ・ベルリンで行われる国際大会“PUBG Global Invitational 2018”への切符を獲得している。

ファミ通AppVSでは、“PJS βリーグ Phase2”最終戦を終えたCrest GamingのPUBG部門2チームに、インタビューを敢行。両チームの両極端なゲーム運びや、選手陣それそれが考えるプロesports選手のあり方などを聴いてきた。

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左上からCrest Gaming windfallチーム LevArie,MarimoSTAR,Kurad,MrYoppy
左下からCrest Gaming Xanaduチーム Kaiph0ne,Rio01,Shianblue,Aries

 安定性よりも爆発性が売り

――優勝おめでとうございます。今回の大会はいかがでしたか?

Xanadu ドイツに行けることもですが、日本一になれたことがとにかくうれしかったです。

――しかもCrest Gamingでワンツーフィニッシュってのはすごいと思います。

Xanadu 大会終了直後は、まだ実感がなかったんですが、周りからの反響がすごくて、そこで「優勝できたんだな」って実感できました。

――昨日の試合を振り返ってみていかがですか?

Xanadu Xanaduとしては、「ドイツ確定」と言われてはいましたが、ほかのチームとの点差がそこまで離れていた訳ではなかったので、どこかでドン勝を取りたいと思っていました。

――どこかで危機感があったと。

Xanadu そうですね。厳しいところもありました。とくに1戦目に関しては落としたくないところで5位になり、そのつぎで1位を取れたので、とてもいい流れが生まれました。3戦目に関しては、算段どおりの試合展開ができたと思いました。

――3週続けてドン勝を取っているのが、すごいですよね。

Xanadu Xanaduは、安定性よりも爆発性を売りにしていて、平均して5位を取り続けるよりかは、1度ドン勝を取りに行こうみたいな部分があるんです。

――Windfallは昨日の試合を振りかってみていかがですか?

Windfall 1試合目、2試合目は、3位、4位ぐらいでしたね。点数も競っていたので、もう数十点の差でした。しかも競っていたSunSisterやRascal Jester、Xanaduとは席が近かったので、意識しちゃいますよね。

――席が近いことによる弊害があることも?

Windfall 弊害はないですし、煽り合いもありませんよ。もともと仲がいいので互いに「がんばろう」って話しますね。

Xanadu 総合ポイント1~4位は、席が近くてどこが勝ち進んでも「がんばって」という雰囲気があったと思います。もともとRascal Jesterの選手はいっしょにプレイしていた方もいたので、Rascal Jesterが勝ち進んだらがんばってほしいと思えますし、たぶん向こうもそういう気持ちだったと思います。もちろん内心は悔しいとは思うんですけど、終わった後も優しく声かけてくれました。

Windfall ほかのチームが強いことは分かりきったことなので、僕らが20位を取ってしまったときは、ドイツ行きがなくなってしまったという感じで、頭のなかが真っ白でした。

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理詰めのWindfall、プレイセンスがピカイチのXanadu

――続いて、両チームの成り立ちについてお伺いしたいです。

Windfall αリーグのメンバーは、JapanNo1skve(元 野良連合4U所属※)さんがベースになっていて、それを基点にしてメンバーを集めました。

※ 野良連合4Uは2018年7月4日に解散。

――ゲーム仲間でチームを作るようなイメージですか?

Windfall 仲間でもなんでもなく、面識もありませんでしたね。αリーグで初顔合わせでした。

――オンラインでいっしょにプレイしていて、いざ顔を合わせると気まずくなると、ほかの選手から聞きますが、Windfallでそういった気まずさはありました?

Windfall 人によると思いますね。僕らは気まずくはならなかったです。

――チームの発足はいつ頃なのでしょうか?

Windfall αリーグ開幕の1ヵ月前ですね……。

Xanadu αリーグの応募が始まってからだから、ギリギリだったよね。

Windfall αリーグが終わってから2名抜けて、MrYoppyとkuradが残りました。このまま続けるか相談したうえ、再度メンバーを募集し、LevAriEとMarimo-STARが加わったのが、現在のWindfallです。

――LevAriE選手とMarimo選手がCrest Gamingに加わった理由は?

Windfall LevAriEがSCARZ、Marimo-STARがPENTAGRAMに加入していたんですが、彼らもチームを抜けることになったんです。ちょうどCrest Gamingがメンバーを募集していたので、互いに知り合いだったLevAriEがMarimo-STARに声をかけて、同時に応募することにしました。

――なるほど。では、Xanaduのチームの成り立ちは?

Xanadu ShianblueがCrest Gamingに入る際、すでにチームがひとつできていて、溢れてしまったんです。なら、強い選手を集めてもう1チームを作うと。それで、『PUBG』のオフラインイベント“フライパンカップ”で優勝していたRio01とAries_Dota2を誘いました。彼らとは過去に戦ったこともあり、Shianblueと面識のあったKaiph0neにも声をかけて、いまのチームに至ります。Windfallとはまた違った感じで、もともと少なからず面識があったなかで作られたチームです。

――Xanaduに入ろうと思った理由を教えてください。

Xanadu(Kaiph0ne) 『Counter-Strike: Global Offensive』でチームに入り活動している傍ら、『PUBG』ではソロで配信をしていました。それで、『PUBG』もチームでやったらおもしろいかなと思い、加入を決めましたね。

Xanadu(Rio01) 僕は、面識のあるShianblueとAries_Dota2さんがいるチームなら、楽しそうだなと思って(笑)。

――Windfallはαリーグから、Xanaduはβリーグからの参加ですが、どちらも強豪チームとなりました。みなさんの強さの要因は何なのでしょうか? とくにWindfallは、βリーグで急成長遂げたように思います。

Windfall αリーグは総合4位、ドン勝2回。その前と比べるとリーグの予選は最下位だったので、よくここまで来たなと思います。どうして、いまここに座っているかも分からないですね(笑)。αリーグのときと比べると、オーダーもインゲームリーダーも違うのがひとつの要因かもしれません。以前いたメンバーがオーダーをしていましたが、いまはkuradとYoppyが考えています。

――インゲームリーダーの仕事内容を詳しく教えていただけますか?

Windfall 少し複雑で、マクロ面でのオーダーとミクロ面でのオーダーに分けています。とくに終盤は戦うフィールドが狭まってくるので、細かく位置を決めています。それを決めるのがkuradで、そこまで運ぶのがYoppyという役割分担です。

――その役割分担がうまくいっているからこそ、総合2位を取れたと。

Windfall それもあると思います。場数を踏んでオフライン大会に慣れしているのもありますし、やはり経験の差がものを言うこともありますね。αリーグから残ってきたチームは、ほかのチームのことをよく知っていますから。入れ換えを行ったチームもありますが、ほかチームのことをよく研究し、それに対応できるように動いてきたのが大きいと思います。それと、一番大きく変わったのが、移動先の安全状況の確認と、移動先に選ぶ理由を明確にしたことです。

――明確にする、と言いますと?

Windfall なぜそこに移動するのか、理由付けして明確にするようにしたんです。でもそれにも弱点があって、逆に安全が確保できずに悩んでしまうこともあり、20位で終わったこともありましたが。安全が確保できずに、長距離移動を強いられると、その先が分からない。それでも、いいポジションを取ろうとします。ですが、その時にはすでにそのポジションは先に敵チームに占領されていて、奪えずに負けてしまうというパターンが多いです。そういった弱点を補うために、移動を早くして安全な場所を確保するように意識しました。そういったことを意識して、総合2位獲得に繋がったのだと思います。

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――戦術プランについてはどうでしょう。複数用意しているのでしょうか?

Windfall プランを立てづらいゲームですが、降りる場所を固定しています。あらゆる方向に対しての移動時間や、ほかの町に降りたチームとの兼ね合いを計算し、だいたいこの時間に移動すれば、この町に降りたチームとは衝突しない。そういった部分を考えながら立ち回るようにしています。

――安全な場所に素早く移動して、つぎに備えるという立ち回りなんですね。ではXanaduが首位を取れた要因は何だったのでしょうか?

Xanadu 僕らはWindfallと正反対で、安全地帯が決まって移動する前に、全員で行きたい場所にピンを差します。その中からKaiph0neが移動場所を選んで指示を出します。目標地点に敵がいてもいなくても、戦う準備はするようにしています。もし敵がいたら戦って取りに行けばいいという考えかたですね。基本的に相当不利にならなければ、避けないです。

Windfall 突っ込まれる側は、その戦法はいやだよね(笑)。

――すごいアグレッシブな戦いかたですね。

Xanadu ドン勝するなら、どこかのタイミングで絶対にリスクを負わなければならないですからね。

――XanaduとWindfallは、真逆の戦闘スタイルなんですね。

Xanadu もちろん、どうしても目標地点に行けないときもあります。正面にものすごい数の敵がいて、どうがんばっても突破できない。そういうときは、行けるタイミングで取りに行くという感じです。ドン勝を取れている試合は大概、真ん中に突っ込み、行きたいポジションが取れていることが多いです。

――有利なポジションで迎え撃つという感じでしょうか?

Xanadu そうですね。基本的に待ちが有利なゲームなので、自分たちがほしい場所をひたすら撃って守るような感じです。PJSは突っ込んでくるチームがすごく少なくて、一度ポジションを取れれば敵に奪われることはほとんどありません。これ言っていいのか、わかりませんけど(笑)。

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Windfall みんな理解しているけど、街の奪取は苦手な人が多いんだよね。

Xanadu 安全地帯であえて戦いに挑む。そういったときに、リスクを取れないチームが多いのが現状です。

Windfall いやー耳が痛いな(笑)。でも長丁場の戦いってリスクが大きいですからね。

Xanadu でも3試合プレイして、1回でもドン勝を取れているチームが下位に沈むケースはほとんどありません。スクリム(練習試合)の結果を見ても、1位を取ったチームは20位が0ポイントというルールでなければ、上位5位圏内に入ってくるんです。そういうのを見ていると、リスクを冒す価値は間違いなくあると思います。安全地帯の中央さえ取れれば、キルも稼げるので。とくに海外の強いチームは、絶対に自分たちがほしいポジションを譲らないのですし。

――海外の動きからヒントを得ていたのか!

Xanadu 研究するときは、海外の大会を見ます。Xanaduは海外の動きを取り入れてますが、同じ状況になったときに海外チームは必ず突っ込んでくると思うんです。そういったムーブは、恐らく日本じゃ練習できないです。

――日本と海外では、かなり立ち回りが違うと。

Xanadu そうですね。同時に着地して、はい勝負ってこともほとんど起きません。海外チームの場合は、ほかのチームと行きたい家が重なっても、避けずにそのまま戦って、物資を獲得することも多いので。

――とくにどの地域が、そういった動きをするのでしょうか?

Xanadu NAやEUです。FPPだと、第1パルスの2分前になると真ん中を取るチームばかりです。第3パルスになると、ほぼすべてのチームが中央に集まっていて、もうすごいですよね。でも、そういう状況のときは、Windfallのような動きをするチームが安定する気もします。

Windfall どうだろうなぁ。ドン勝取れているチームは、だいたいが真ん中を陣取っているチームなので。海外と違って日本自体が、安定性を重視するメタで動いてますよね。

――ドイツ大会(世界大会“PUBG Global Invitational 2018(PGI 2018)”)の対策はされているんでしょうか?

Windfall いまさら、根本から変えるのはなかなか難しいですよね。それに、Xanaduとまったく特色の違うチームなので、互いに戦闘スタイルは貫いてもいいのかなと思っています。もともとαリーグのころから、端から組み立てていくというチームだったので。安全地帯の中央を取るメリットもありますが、突っ込まれるというデメリットもありますし、どちらを取るかという問題もあります。ここまで来たら、Windfallらしさを貫きたいですね。

ドイツ大会出場には問題も山積み。esportsと仕事の両立の難しさ

――PGI 2018に向けて、これからどういった練習や研究を行うのでしょうか?

Windfall まず僕(Yoppy)がPGI 2018に行けるどうか……。会社に「お願いします」とは言っているんですけどね……。

――でも楽しみでは?

Windfall 正直、楽しみな気持ちになれませんね。気が気じゃないというか(笑)。インタビューを受けて、うれしいという気持ちもあれば、「俺ドイツに出られるのかな」と内心思っています。でもチームリーダーだから答えなきゃいけないですし、出場できるなら優勝を狙う気でがんばりますが、出場問題があるので後ろめたさとよろこびで複雑です。そもそも、PJSで表彰されるまで、総合2位だったことも知りませんでしたし。

Xanadu 大会スタッフはだれも教えてくれないからね。

Windfall そう、ギリギリまでだれも教えてくれないですよ。聞いても、ニヤニヤしながら「それは知らないんですよ」と答えるので(笑)。

――海外大会出場権を獲得したチームが、会社の都合で行けない。そういったesportsシーンの問題があるじゃないですか。プロ選手として、どういったところを改善してほしいでしょうか?

Xanadu 極端な話ですけど、「サッカーのワールドカップに出ます」と言ったら、会社は絶対にOKを出すと思うんですよ。でもそれがサッカーではなく、ゲームだからという理由で出場できないのは、おかしな話だと思います。やはり、それだけ「ゲームはたかが遊び」というイメージが強いからですよね。

Windfall コミュニティが成長してよりesportsが認知されることも大事ですが、スポットライトを浴びている選手のなかには素行が悪く、esports業界の評判を貶めてしまう人もいます。そういった行動から、世間一般の方に「esportsはたかがゲームで遊び」という評価を受けてしまう要因でもありますよね。

ほかにも、国際大会に出場できない選手は、どんなジャンルやタイトルにもいると思います。学生目線から申しますと、お金の問題もあります。やはりほかの国と比べると賞金も少なく、チーム活動をしていると、バイトの時間を削られてしまいます。最悪、生活ができなくなるんです。

――選手活動を続けるのは容易ではないですよね。

Windfall いまの日本はゲームにすべてを注ぎ込めないですからね。保障されてないですし、メリットよりもデメリットのほうが多い。

――将来の不安にもつながると。

Windfall プロゲーマーから実況・解説やゲーム業界に行くといったパターンも出ていますが、まだ一部の限られた人だけです。大多数の人にとっては、道すじが不透明なので、esportsに人生を捧げていいのか不安だと思います。

Xanadu(Shianblue) 僕は現在就職活動中で、ゲーム系会社の面接で、大会での実績を伝えたら好印象でした。そういったゲーム業界はプロゲーマーを欲しがっているところも少なくないようで。

――プロゲーマー活動をアピールポイントにして、内定を獲得した選手もいますよね。

Windfall 何かの分野を極めるのは並大抵のことではないと思います。あとはイメージの問題ですよね。スポーツで全国大会に出た経験があると言えば、印象はよくなると思います。上下関係がしっかりしている、自分を管理する能力がある、スポーツにはそういったイメージがあるので。しかし、esportsにはそういうイメージを持っている人は少ないですよね。

Xanadu ゲーム業界の方も、esports選手だからではなく、ゲーム業界に関わっている経験や実情を知っている部分を評価しているのかもしれません。どちらかというと、ゲーム/esports業界で経験してきたことに対しての評価なのかと思います。

――そういった点では、みなさんは業界での活躍を築けたと思います。DMMはリーグを通してプロゲーマーの自立をポイントにしているので、今後どう展開していくのか注目したいですね。

※編集部注釈:Crest Gaming XanaduのPGI 2018出場メンバーについて、 出場選手がKaiph0ne選手からリザーブのPureboy選手に変更となっている。Kaiph0ne選手の姿を今後PJSで見られないのは残念だが、Crest Gaming XanaduのPGI 2018での活躍を応援したい。(https://twitter.com/kaiphxd/status/1016335706367520770

談合疑惑も

――では話を戻して、今大会で注目または警戒していたチームを教えてください。

Windfall いちばん当たりたくなかったのはSunSisterですね。でも、各チームそれぞれに強みがありますし、戦っているチームはすべていやですよね。

――βリーグでいちばん印象深い試合とかエピソードはありましたか?

Windfall Marimo-STARだけ生き残ってしまったシーンです。Day5で終盤ひとり生き残ったMarimo-STARが、Xanaduの後ろから2メートルぐらいの距離で移動するシーンがありました。視聴者目線からすると、「なんでバレないの?」と思うぐらいの近さでした(笑)。でも、Xanaduが全然後ろを見ないからバレないんですよ(笑)。

Xanadu 前にしか進まないからね! 基本的に通った道の敵は、すべて倒したと思っているので。後ろなんか気にしていませんでした(笑)。

Windfall Xanaduがほかと撃ち合っているあいだになんとか滑り込んで、ドン勝のオマケみたいな感じで3位を取り、ビックリしました(笑)。

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Xanadu 会場内の音がうるさかったですし、ゲームの音も小さかったので、まったく気が付きませんでした。

Windfall 視聴者からすると、同門のチームなので「協力しているのでは?」と不思議に思う人もいたと思います。

Xanadu アーカイブを見ればわかりますが、そもそも会話できる環境ではないですし、プレイ中はどのチームのプレイヤーか分からないです。もちろん相手をキルすればログで判明しますが。もし目の前のキャラクターが、Windfallってわかったら「アレ、Windfallじゃん! 潰しに行こうぜ!」ってなると思います(笑)。

Windfall そんな(笑)。Windfallは「Xanaduじゃん! がんばれ!」と思いますよ(笑)。実際の試合のなかで、僕らのチームが負けて黙って観戦していると、Xanaduチームの声はなんとなく聞こえるんです。じっとキルログを見ながら応援していますから。

――互いに思わぬ食い違いがありますね(笑)。ほかに印象的なことはありましたか?

Xanadu 最終日最初の試合は、ドイツ行き圏内のチームがすべて上位を取っていて、すごくアツい試合でした。「上位を取れていれば、ドイツも余裕なのかな」と思っていましたが、むしろポイント差が縮まることすら考えられたので、気が気じゃなかったです。Shianblueがひとりだけ生き残って彼はすごく動揺していましたが、伏せて息を潜めてました。総合優勝を狙っていたので、ここを落としたら危ないなと思いながら戦ってました。

Windfall たしかにおもしろかったし、アツかったよね。ラウンド7~8も競り続けて、最後みんなでこけるみたいな(笑)。Windfallは、最下位になってしまったとき「終わったな」と思いましたが、ほかのチームは「チャンスあるぞ」と思っただろうなと。

Xanadu(Kaiph0ne) 僕は、Day2のエランゲル/TPPが印象深いです。その日はミスが重なり成績もボロボロで、FPPでは5位、ミラマーはさんざんでした。ドン勝を取らないと、本当にヤバいと思っていましたが、Day5のエランゲルでドン勝が取れたのは、大きかったです。

Windfall Day5の終わりに二度目のドン勝で大きくポイントを引き離して最終日に入れると、気持ちに余裕が生まれるよね。

Xanadu βリーグフェイズ1では、4対4の状態で負けるなど、あと一歩というところでドン勝を逃して悔しい思いをすることが多く、ドン勝一度でいいから取りたいねと話していたんです。ですので、フェーズ2でドン勝が取れたのは本当にうれしかったですし、チームが波に乗れた要因だと思います。

――フェイズ1は苦しい戦いだったのですね。

Xanadu 4対4で負けた経験がほとんどありませんでしたから。敵が1~2パーティー残っていて、こちらが3人以上行き残っている場合は、ほぼドン勝を取れていました。しかし、フェイズ1ではその状況でも取ることができず、精神的にかなりのダメージを受けてました。

――苦戦といえば、ミラマーが競技マップに追加され、対応を迫られたと思います。

Xanadu Xanaduとしては、ミラマーは捨てていました(笑)。「別にミラマーは何位でもいいから、エランゲルでドン勝を取ればいい」みたいな気持ちでした。

――エランゲルなら負ける気がしないと?

Xanadu 直近のスクリムでは、エランゲル→ミラマー→エランゲルの順でプレイすると、エランゲルではドン勝しましたし、PJSでも1位、5位、1位という結果を残せました。エランゲルならドン勝を取れるという考えが強かったです。でも最終日の1週間前に、さすがに少しはミラマーでの戦いかたを考えたほうがいいと思い、対応策を考えました。

――ミラマーで成績が伸びない理由は何だったのでしょうか?

Xanadu 僕らはまとまらず個々で拠点を取り物資を確保していましたが、そこに敵チームが来て潰されるというパターンが多かったです。そのため、互いに近く位置で物資を確保し早々に合流して、中央を確保するという動きを意識しました。

――だからこそ、最終日のミラマーでドン勝を取れたと。

Xanadu そうですね。でもミラマーに関しては、ほかのチームほど研究していないでしょう。稜線や窪みの位置は把握できてなくて、山上から人がいない場所を探してポイントに指定し、近くに敵がいる場合は潰しにいくという立ち回りをしてドン勝を取れました。

――Windfallはミラマーで苦戦した点はありましたか?

Windfall ミラマーはスクリムでの戦績もよくて、むしろ得意なマップです!

Xanadu ミラマーの成績はいいのに、ドン勝を取ると「運がよかった」と言うから、こちらからすると訳が分からないです(笑)。

Windfall エランゲルよりもミラマーのほうが周囲をよく見ますね。高いところから、広範囲を数キロ先まで見渡して、進む場所を相談しています。それと、windfallは降りるときに二手に分かれます。それぞれ反対の方向に移動し、ふたりで家を確保するようにしているんです。

――それはなぜでしょうか?

Windfall ミラマーは移動が難しいマップで、道路を通らないとビークルの速度もでません。ビークルで丘や崖を下っていて、家で籠っているチームに撃ち落とされることもあります。だからこそ2人でも家を守りやすいマップなのかなと。片方がいいポジションを取っていたら、パルスダメージをどんなに受けても、そこにたどり着けば大丈夫というルート取りをしています。

Xanadu うちのチームにはない動きですね。

Windfall でもXanaduは、そういう動きをしないでドン勝するんだから、すごいよね(笑)。

Xanadu ルート取りは感覚です。敵がいそう、音する音しないみたいな(笑)。

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――理論的と直感的な(笑)。

Windfall 敵が見えなかったらどこかに潜んでいるかもしれない、敵がいたらそこは避けよう、という考えが強いです。何がリスクなのかを決めて、それで判断していく。それで結果がどうなるかは、練習試合でも確認できるし、大会での反省点にもなります。

Xanadu もちろん、Xanaduも第3パルスまではルート取りを考えてはいますが、それ以降は直感で動いています。

Windfall そこだね。さっきも言ったけど、うちのチームはポジションが埋まると弱いから。

Xanadu いまの日本のメタは、安全地帯が寄ったときに強いポジションを取りに行く、それまでは我慢して刻むという端ムーブが流行っていると思います。

それぞれの目標、想い、そして

――つぎの大会に間に合うかはわかりませんが、新しいマップも追加されますよね。

Xanadu 4×4ですよね。あのマップで80人が戦うのは、そうとうヤバそう。

Windfall 徒歩がメインになりますよね。観戦側はとてもおもしろいかと思います。ストリーム配信で取り上げるのであれば、最高のマップだと思います。なぜかというと、エランゲルは敵や安全地帯の収縮を待つ時間があるんですが、新マップでは試合展開が早いので、見ていても飽きないですよね。エイム調整など、撃ち合いの練習にも最適だと感じます。

――PJSでの採用はいかがでしょうか?

Xanadu&Windfall ほかのマップ以上に運に左右されそうなので、正直いやです(笑)。

Windfall でもエキシビションマッチとして、80人のソロプレイで戦ったらおもしろいかも!

――そういった企画にも今後期待したいですね。新要素といえば、雪マップやシールドの情報も出ていて、これからもっとおもしろくなりそうですし。

Xanadu 白コート買おうかな。

Windfall 2着買っておいたほうがいいよ。

Xanadu なんで?

Windfall 1着売るよう(笑)。マップが実装されたら絶対値段が上がると思う。

一同 (笑)。

Xanadu シールドを持ちながら、サブマシンガンを撃てるらしいよ。

Windfall ADS(Aim Down Sightはできないだろうね。でも、盾を構えたまま階段を上ってきたらどうしようもできないよ(笑)。さすがに耐久力があると思うけど……。

Xanadu なかったら最強になっちゃう(笑)。メインウェポン枠なのか、サブなウェポン枠のか、それにもよるかな。でも楽しそうだよね。だけど、パルクールが実装された直後はいやだったなー。

Windfall もうパルクールには慣れたけど、最初は慣れなかったね。

――ちなみに、『PUBG』で改善してほしい点はありますでしょうか?

Xanadu 車両が詰まったときの、ゲーム処理の重さですね。

Windfall しょうがないとは思いつつも、重いよね。それと、クラッシュがとても多いです。

Xanadu いい場面でクラッシュして、ゲームが強制終了してしまいキルされることがあったので辛いです!

Windfall うちはαリーグで2回落ちて、βリーグ1回ゲームが落ちました(汗)。

Xanadu あともうひとつ絶対に言っておきたいことがありました。イチロク(M16)を返してください! 昔のに戻してほしいです、いまのはオモチャみたいで(笑)。

――今後の調整に期待しましょう!  Crest Gamingとして、ファンのみなさんにお伝えしたいことってありますか?

Xanadu 今回の大会で Crest Gamingを知ってくれた方がたくさんいると思うので、ファンが増えてほしいです。Crest Gamingは、『League of  legends』部門もがんばっているので、そちらもぜひ応援してほしいです。

――では最後にみなさんの今後の目標をお聞かせください。

MrYoppy(Windfall) いまの仕事はespotrsといっさい関わりがない業界にいるので正直、競技シーンに参加するのがしんどいときもあります。練習試合に出れなくて、メンバーに迷惑をかけることもあります。今後も選手として関わるのか、チームのサポーターになるのか、解説などをするのか、今後のesportsにどういう形で関われるのかわかりませんが、そういったことに関わるための前段階として競技シーンにいるつもりではいるので、今後もesports発展に協力できるようにがんばっていきたいです。また、「espotrsではこういうおもしろいことをやっているんだよ」ってのを知ってもらい、かつ参加してもらえるように活動していきたいです。

LevAriE(Windfall) 『PUBG』の日本チームは、海外と比べると弱いと思われがちです。ですので、ドイツ大会で日本の力を見せ付けて世界で戦えることを証明したいです。今後としては、Crest Gamingの知名度ももっと高めて、より多くの人に知ってもらえるようにがんばっていきます。

Marimo-STAR(Windfall) ドイツ大会で勝つのは大前提の目標ですが、それ以上に大事なのは“ゲームはおもしろい、ゲームは楽しい”という気持ちを持ち続けることだと思います。これからもみんなでいっしょにゲームを楽しくできたらいいと思います。

kurad(Windfall) ドイツ大会でいい結果が出せるように全力でがんばりたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

Shianblue (Xanadu) αリーグのころは、オブザーバーとして携わっていて、ほかの大会でも運営側のスタッフとして手伝ってきました。活躍している選手を見るとカッコいいという気持ちと同時に、自分もやってみたいと強く思うようになり、今回チームを組んで大会に出ることができました。そして、Xanaduとして日本一という最高の結果で終わることができ、このメンバーでやってきてよかったと思います。このメンバーで戦えるのは、もしかしたら最後からもしれませんが、ドイツまではもう少し踏ん張って、がんばっていきたいと思います。また、今大会は選手も、視聴者も楽しめた大会だったと思います。たいへんだと思いますが、今後もこういった大会が続いてほしいです。

Kaiph0ne(Xanadu) 今後は、選手たちに対する戦術面の提案や、チームの知名度を高める活動など、チームを内側と外側の両方からサポートしていきたいと思います。

Rio01(Xanadu) 世界大会に行くという目標が叶ったので、つぎは、世界大会でドン勝を取って、世界1位を取るという目標のためにがんばります。

Aries_Dota2(Xanadu) ゲームを純粋に楽しみたいという人間なので、じつは、以前は競技シーンには興味がありませんでした(笑)。個人としては、βリーグに出場できただけで満足でした。そのため、ドイツ大会への切符を手にして、総合1位を取るとは夢にも思いませんでした。まだ、今後のことは考えていませんが、まずは目の前の戦いに集中したいと思います。

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取材・文:工藤エイム 取材・撮影:坂本ビス太

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