世界大会“Tekken World Tour 2018”(TWT2018)の予選大会に認定されている格闘ゲームイベント“TThe Colosseum 2018”が、2018年6月9日~6月10日にポーランドのウッチで開催された。
大会には韓国のトッププレイヤーが押し寄せ、ヨーロッパ勢、アメリカ勢を押しのけて上位を独占。昨年の世界王者であるQudansが、今季3勝のkneeを退けて優勝した。
FIGHTING GAMES CHALLENGE
■日時:2018年6月9日~6月10日
■場所:ポーランド・ウッチ
■グレード:マスター
■大会形式:ダブルイリミネーション
■賞金:Prize Pool Bonus 5000ドル
■配信チャンネル:Twitch
※トーナメント表(TOP32)
参加者:191エントリー、日本勢はティッシュもんが参加(イタリア在住)
※大会公式サイト
【大会結果】
順位 | プレイヤー | 獲得ポイント |
1位 | Qudans(デビル仁)[韓国] | 300 |
2位 | Knee(デビル仁、ブライアンなど)[韓国] | 220 |
3位 | kkokkoma(ドラグノフ、デビル仁など)[韓国] | 150 |
4位 | Rangchu(パンダ、ジョシーなど)[韓国] | 100 |
5位タイ | CHANEL(アリサ、エリザ)[韓国] | 70 |
5位タイ | LowHigh(シャヒーン、ロウなど)[韓国] | 70 |
7位タイ | Super Akouma(豪鬼)[フランス] | 45 |
7位タイ | joey Fury(ポール)[アメリカ] | 45 |
ヨーロッパのポーランドで行われた“FIGHTING GAMES CHALLENGE”には韓国勢、アメリカ勢、ヨーロッパ勢の参戦が多く見られた。先日行われたイタリアのTWT予選である“The Colosseum 2018”の優勝者、ティッシュもん選手は9位でフィニッシュ。
そのほかにも今年度のTWT予選の優勝者数名が参加しており、全体的なレベルの高さが見られる大会となった。

グランドファイナルはQudans[W]vs.knee[L」。ウィナーズファイナルでもこの組み合わせは行われており、その時にKneeは“ポール”と“ブライアン”を使ってQudansの“デビル仁”に敗れてしまっている。
そこでグランドファイナルでKneeが選んだキャラクターはまさかの“デビル仁“。最強の“デビル仁使い”と名高いQudansに対して、真っ向勝負を仕掛けることを選んだのだ。Kneeは“デビル仁”の主力である“最速風神拳”の打ち合いを制し、まずは3-0でリセットへの巻き返しに成功。

Qudansは“デビル仁”以外に控えているキャラクターがいないため、このままKneeが優勝を決めるかと思われた。だが、Qudansは自身のプレイスタイルを曲げず“デビル仁”の三段パンチをくり出す“羅刹門・壱”を駆使した攻めで優勢に立ち回り始め、リセット後の0-1という4連敗の状況から3連勝。見事に逆転勝ちを決め、2017年のTWT Finals 覇者であるQudansが2018年のTWT予選初優勝を飾った。

■優勝選手解説
Qudans
おもなプレイ地域・コミュニティー:韓国
所属チーム:UYU
おもな使用キャラクター:デビル仁
2017年のTWT Finals覇者。10年以上も鉄拳のトッププレイヤーとして知られ、数多もの伝説を残している。逆境からの逆転劇も多く、コマンドテクニックが難しいキャラとして知られてる“デビル仁”のみで結果を出し続けている唯一のプレイヤー。
記者の目
今大会もKneeは“キャラを被せる”(相手キャラクターに対して有利なキャラクターを選ぶこと)ことを徹底し、大会中に使用したキャラクターの数はなんと6キャラ。
通常のプレイヤーは控えがあっても2キャラ、多くて3キャラと言われている現状でこの数は異例である。しかし、Kneeの最先端の攻略を打ち破ったのは10年以上も“デビル仁”1キャラを愛し続けたQudansというプレイヤーだということがとても興味深い。TWTの予選中に各々の攻略が変化し続けていく模様にこれからも注目していきたい。(ライター:ゼウガル)