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sako&りゅうせい、FAV gaming格闘ゲーム部門に新加入のふたりがその心境を語る!

Gzブレインがプロデュースするゲーミングチーム“FAV gaming(ファブゲーミング)”。「Fun And Victory(楽しく、そして勝つ!)」をチームスローガンとし、チーム名称もその頭文字から採用されている。先行して『クラッシュ・ロワイヤル』のチームが活動しており、今回新たに格闘ゲーム部門が新設。それに伴い、チームリーダーとしてsako、若手育成枠としてりゅうせいがチームに加入した。本稿では、加入に際してふたりの心境や意気込みについてうかがった。

※FAV gaming公式Twitter
※FAV gamingティザーサイト

sakorsako(右)
格闘ゲーム歴約30年。初めてプレイした格闘ゲームは初代『ストリートファイター』。もっともハマったタイトルは『ヴァンパイアセイヴァー』。2011年からプロゲーマーとして活動し、2013年には公式世界大会“カプコンカップ2013”で優勝。
りゅうせい(左)
『ブレイブルー カラミティトリガー』の家庭用で格闘ゲームデビュー。『ブレイブルー コンティニュアムシフトII』時代にゲームセンターに通い始め、本格的に格闘ゲームをプレイ。世界最大規模の格闘ゲーム大会“EVO2017”の『ブレイブルー セントラルフィクション』部門で優勝。それを期に『ストリートファイターV』シリーズに参入。

FAV gamingに入った、いまの気持ちは?

――FAV gamingに所属が決まった、いまの気持ちはいかがですか?

sako 入って最初の仕事が、写真撮影と、このインタビューというね(笑)。新鮮な気持ちで、またイチからできるのが楽しいです。りゅうせいといっしょに、シーンをどんどん盛り上げていきたいですね。

りゅうせい まさか自分が入れるなんて思ってもいなくて。皆さんは“変なプロゲーマーがまた出たぞ!”と思われるかもしれませんが、その通りです(笑)。

――(笑)。sakoさんから見て、りゅうせいさんはどんな印象ですか?

sako 『ブレイブルー』シリーズは若い世代が、若い感性で遊んでいるゲームという印象もあって、やはり、りゅうせいも若いですよね。ただ、実際会って話してみると、若干ヘンな子だと思いました(笑)。

りゅうせい えっ、ヘンですか!?

sako 不思議で、独特な空気を持っているんですよね。

りゅうせい うーん、ふつうだと思うんですけどねぇ……。

――では、りゅうせいさんはsakoさんのことを知っていましたか?

りゅうせい もちろんです。『ストリートファイターIV』シリーズのレジェンドプレイヤーで、コンボが超うまい人、という印象でした。実際にお会いしてみると、配信などで見かける通りの、温厚な人だなというイメージですね。

――もともとプロだったsakoさんですが、FAV gamingからのオファーがあったときはどう思いましたか?

sako 素直にうれしかったです。もともとファミ通というブランドが大好きですし、番組などもいっしょにやっていましたから。そういう人たちといっしょに、「今後esportsを盛り上げていけるんや!」と考えると、すごく楽しみです。子どものころから好きだったファミ通の会社(Gzブレイン)が運営するチームに入れるだなんて、夢のようなお話です。そんな夢のような会社と、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいです。

――一方で、りゅうせいさんは、今回のチーム発足をきっかけにプロゲーマーの一員になりました。なぜ、プロゲーマーになろうと思ったのでしょうか?

りゅうせい まず、最初は「自分のような『ストリートファイター』に関しては実力も実績もない人間が、プロを名乗るのはどうなんだろう?」と思っていました。ただ、「チームに入ってから、強くなるという形があってもいい」というお話をいただいて、そう言ってくれるなら入ってみようと思いました。

sako チャンスはどこから回ってくるかわからないからね。このチャンスを、今後どう生かすかが、りゅうせいの課題でしょう。

りゅうせい はい。sakoさんも、ぜひサポートなどを……。

sako できる限りのことはする。でも、やるのは自分やからな?

りゅうせい がんばります!

――FAV gamingで、おふたりは今後どんな活動をしていきたいですか?

sako FAV gamingは、いままでできなかったことができそうな気がするんですよ。週刊ファミ通を始めとしたゲームメディアを持っているだけではなく、カドカワグループとしてみればとても大きな会社なので一般へのアピールもやりやすいと思います。逆に、僕は海外プレイヤーのファンが多いので、海外に発信する力はあると自負しています。そこをお互いに引き出し合って、プレイヤーとしても、業界としても、成長できたらいいなと考えています。

りゅうせい みなさんとしては、きっと「りゅうせい? 誰だよそれ?」って感じですよね。いまは、数年前に比べるといろんな人がプロゲーマーを名乗れる時代だと思っています。自分もその流れに乗っかっている、イロモノプロゲーマーのひとりです。だって、実績が何もないんですから。いまはイロモノですが、今後練習していって、ゲームプレイを皆さんに見てもらって、“この人は本当にプロなんだな”って思ってもらえるようにしたいです。

――では、FAV gamingのチームコンセプトである、“楽しんで勝つ”という部分に関して、おふたりはどんな印象をお持ちですか?

sako もう、僕のゲームライフそのままでピッタリです。これまでの人生、楽しみながら勝ってきましたから、これ以上ないというくらい、チームコンセプトと僕のスタイルはマッチしていると思います。

りゅうせい 僕はsakoさんのような実績があるわけではないので、結果を出せなかったらどうしよう……と考えることもあり、少し不安もあります。僕は今後、楽しんで勝てるようになれるのかな……?

――なるほど。りゅうせいさんは、対戦を楽しむというより、対戦で勝つことが楽しい、というようなスタイルだったのでしょうか?

りゅうせい これまでは大会で勝つことがすべてで、勝てないので「つまらないな」と思うことは多かったです。でもやればやるほど強くなるので、とにかくやり込んでいました。ただ、『ストリートファイターV』は、どの大会にでても、個人的にはいちばんおもしろいゲームだと思うんですよ。全体のレベルが高いおかげで、選手たちの本気度がとにかく違う世界なので。緊張で手が震えたり、本気で相手を負かせようとするなんて、ふつうに生きていたら経験できないですよね。そういったことを、今後『ストリートファイターV』で体験していきたいです。そういった意味では、本当に楽しんでゲームができそうだとワクワクしています。

――りゅうせいさんはプロゲーマーとして活動する一方、ファミ通の制作などのライター業務も行うとうかがいました。それについてはいかがですか?

りゅうせい 「えっ、俺が会社に就職すんの!? 俺がパソコンをカタカタ打つの!?」と驚いていたら、突然その日がやってきて、まったく想像できない自分の姿にビックリしました。ただ、いまはファミ通の記事作りなどのお手伝いをやらせてもらっていて、すごく楽しいです。自分で取材できるようになったら、有名プレイヤーのインタビューにチャレンジしてみたいと思っています(笑)。

ryusei02

りゅうせいと、格闘ゲーム

――りゅうせいさんは、なぜ『ブレイブルー』を最初に遊び始めたのでしょうか?

りゅうせい 友だちが『ギルティギア イグゼクス』シリーズの家庭用を持っていて、よく友だちの家で対戦していたんですよ。『ブレイブルー』も稼動していたのですが、お金がなくてゲームセンターに通えなかったんですよ。そこから『ブレイブルー』の家庭用が出まして、ネットワーク対戦なら継続的なお金が掛からないので、対戦にのめり込みました。

――ネットワーク対戦からハマり、ゲームセンターに通い始めたわけですね。

りゅうせい そうですね。高校のスクールバスがあって、帰りに家とは真逆の方向にあるゲームセンターまで行って、それから帰るって生活をしていました。

sako あるあるやね。お金ないときって、どれだけゲームにお金つぎ込んで、ほかをどれだけ削るかみたいな。ご飯を食べないのは基本で、数キロ歩いてゲームセンターに行くとかもよくあった(笑)。

――そういった生活が、世界大会優勝に結びついたと。ですがなぜ、りゅうせいさんは『ブレイブルー』シリーズから一転し、『ストリートファイターV』の世界に飛び込んだのでしょうか?

りゅうせい 世界王者になって、目標がなくなってしまったんですよ。もともと大会に勝てば何でもいい、というスタンスでゲームをやっていました。『ブレイブルー』の強いプレイヤーたちとは存分に対戦したので、「つぎは新しい畑で強豪プレイヤーたちと対戦がしたい」という思いで『ストリートファイターV』を始めました。あと、大きな理由としては“生活が懸かってる人と対戦したい”という思いもあります。本気で、死に物狂いで、生活を懸けて戦う人たちとは、どんな戦いになるんだろう? という興味があったんです。

――『ストリートファイターV』を始めて、システムなどの違いから戸惑いはありましたか?

りゅうせい メチャクチャありました。もう、全部戸惑いました。たとえば、リュウが“波動拳”を撃ちます、そこから歩いて足払いをします。これって、『ストリートファイター』シリーズをやっていた人たちにとっては、ふつうのことですよね。ですが、僕はそういう基本的なことすら初めての体験なんです。『ブレイブルー』にあった“空中ガード”も、“空中ダッシュ”もないですし、“昇竜拳”で空中にいる相手を迎撃するですとか、そういった行動すべてが新鮮でした。基本的なこともそうですが、小さな小さな知識が積み重なった人たちが、このゲームのトッププレイヤーだと思うので、まずはそういった知識を蓄えていきたいです。

――一方でsakoさんは、ゲームタイトルが変わっても、柔軟に対応しているイメージがあります。

sako それは、年齢のおかげちゃうかな(笑)。いろいろなゲームをやってきましたし、新作が出てもほかのゲームで培ってきたノウハウは生かせる部分が多いんですよ。「蓄えた知識を、そのゲームにどう使おうかな?」と考えるだけのお話で、基本的に困ることはないですね。

――sakoさんは、格闘ゲーム以外もよくプレイされていますよね。

sako そうですね。本当に“ゲーム”というものが大好きなので。ボードゲームもやりますし、シミュレーションゲームやアドベンチャーゲームですとか、ゲームと名の付くものなら何でもやりますよ。

――りゅうせいさんは、格闘ゲーム以外はプレイしますか?

りゅうせい 僕はひとつのゲームをやり込むタイプだと思います。ほかのゲームを遊ぶと、そっちにハマってしまって、やるべきゲームをやらなくなってしまうので、プレイしないようにしています。ただ、やりたいなと思うことはあります(笑)。

sako ひとつのゲームだけなんて、堅苦しいやん(笑)。

りゅうせい 練習してないと、不安なんですよ。

sako 頭を煮詰めすぎても、あまりよくないよ。休憩も大事。じゃないと、生活がダラダラになっちゃうよ。

――それは、sakoさんの経験談なのでしょうか?

sako そうです(笑)。実際、僕がプロゲーマーになりたてのころは、“プロやから”という考えで、朝から晩まで練習漬けだったんですよ。そうしたら、家庭が崩壊しそうになってしまって(苦笑)。やはり、息抜きの時間や、家族と過ごす時間など、ほかのことをやるのも大事なんです。それが結果的に、自分を強くすることにつながったりするんですよ。

――実際にほかのゲームをプレイしたり、休憩中に『ストリートファイターV』に活きたことはありますか?

sako たくさんあります。ほかのゲームをやってて、『ストリートファイターV』のことなんて考えようともしていないのに、ふとした瞬間に「あれ? これはどうだろう?」みたいに閃くことがあって。この前も街づくりゲームの『シティーズ:スカイライン』で道路を敷いていたときに「あれ?」と、あることを閃いたことがあります(笑)。

りゅうせい ええ!? 『ストリートファイターV』のこと考えてるわけじゃないのに……。それを聞くと、別のゲームもプレイしたくなりますね。

sako やはり、そういう時間が大事なんですよ。

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選手が今後の意気込みを語る!

――今後、sakoさんが、りゅうせいさんを指導するようなことはあるのでしょうか?

sako もしわからないことを聞かれたら、答えてあげるつもりです。ただ、1~10まで教えることはありません。自分で考えてわからない、調べてもわからないという場合にだけ教えようと思います。「どこを変えたら勝てるのか? どこが悪かったのか?」というような質問のほうが力になれるかもしれません。

りゅうせい ぜひお願いいたします。でも、具体的な状況を挙げて質問したほうがいいと思っていましたが、ふんわりとした質問のほうがいいんですね。いままでの考えと真逆で驚きました。

sako 結局、対戦格闘ゲームは勝てばよくて、いかにダメージを貰わないようにするかとか、最初は大雑把に考えたほうが強くなると思うんです。そこから、結果的に相手のことを知ったり、相手が攻めにくい間合いの取りかたを学ぶ必要が出てきます。僕が教えるのは、調べたりそのへんの人に聞けばわかるような小手先のテクニックではなく、試合を作る戦略部分だと思います。

りゅうせい たしかに、ほとんど考えたことがないですね。

――りゅうせいさんは、『ブレイブルー』でもそういった立ち回りだったのでしょうか?

りゅうせい 『ブレイブル―』では、基本的には感覚でプレイしていました。ただ、理屈部分を教えてくれる人がいて、僕がもし効率の悪いプレイをした場合は、そこを指摘してもらっていたんです。そこを修正して、あとは培った実戦経験を活かして戦っていました。でも、目先の1勝にはこだわらず長期的に見て勝てる戦いかたというのは真剣に考えていました。

sako そういう考えの人のほうが、「ここでその選択肢を取るの!?」ということをやってのけるので、見ている側としてもおもしろいし、対戦内容としても戦術の幅が広がるんですよね。だからそのりゅうせいの考えかたはすごいいいです。

――ちなみに、りゅうせいさんは“EVO 2017”で『ブレイブルー』世界王者となりましたが、今後『ストリートファイターV』の大会で優勝する自信はありますか?

りゅうせい 現状の実力で「あります!」とは言えません。いまは、一切自信はないです。ただ、将来的に時間が経てばわからないな、と客観的には思います。やればやるほどゲームは上達するはずですから。

――sakoさんは現在“カプコンカップ2018”に挑戦中ですが、優勝の自信はいかがですか?

sako まだ納得のいく勝ちかたはできていませんが、手応えはしっかりと感じています。とくに今回のバージョンでは、メナトというキャラクターが、僕の考えとシンクロしているんですよ。自分の理想とする動きをすべて体現してくれるので、本当に自分の手足のように動いてくれるんです。もう少しやり込めば、優勝できそうだなというくらいの手応えはあります。

――ちなみにシンクロしているというのは、どの程度ですか?

sako 僕がもっともやり込んだ『ヴァンパイアセイヴァー』のバレッタに近いと思います。そのくらいいまのメナトは気に入っていますよ。

――史上最強のsakoさんを見られる可能性がありそうですね。では、りゅうせいさんは戦ってみたい選手はいますか?

りゅうせい 特定の選手はいません。全員と戦いたいです。本気でやっているプロゲーマー全員にチャレンジャーとして挑んでいきたいです。

――では、sakoは今年倒したい選手はいますか?

sako 倒したいのはやはり、ときど、藤村の2トップです。このふたりに勝てれば、トーナメントも優勝できると思っています。逆にそのふたりに勝てなければ、優勝はありません。このふたりとの差は、自分ではかなり埋まってきていると思うので、つぎは勝ちます。

――おふたりの考える、『ストリートファイターV』の魅力は何ですか?

sako ゲーム自体はとてもシンプルで、遊びやすいですよね。発売当初はそれを不満に思うこともあったのですが、難しい防御方法がなかったり、かんたんに相手の防御を崩せるという中で、いかに相手に崩されないようにするのかという、ギリギリの勝負が味わえる。そういったゲーム性を理解してからはすごく楽しめています。シンプルだけどじつは奥が深い。ありきたりの言葉かもしれませんが、『ストリートファイターV』の魅力はそこにあると思います。

りゅうせい 僕としては、やはり生活が懸かってる人たちと対戦ができるというツールですね。それがもう楽しくて。「この人たち、マジでゲームやり込んでるわ」っていうのが、ゲームプレイから伝わってくるんですよ。僕の中では遊ぶゲームってなんでもいいのかもしれないです。対戦相手が本気なら、それだけで楽しいなと。そういった体験を味わえるのが『ストリートファイターV』なんだと思います。

――ありがとうございます。それでは最後に、読者の方々へメッセージをお願いいたします!

sako 現在僕は、“カプコンカップ2018”に挑戦中で、優勝を狙っています。再度王者になれるように、絶対に勝ちますから、応援よろしくお願いいたします。

りゅうせい 『ストリートファイターV』に、僕というよくわからないプロゲーマーが増えてしまいました(苦笑)。ただ、練習はマジメにやっていきますので、いつか仕上がった自分のプレイを魅せられる日がくるといいなと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

編集部 豊泉ライター 西川くん

 

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