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【R6S】このチーム、選手に注目! シーズン7 グローバルファイナルの見どころを父ノ背中‟きんち”が解説

‟Rainbow six Pro League Season 7”グローバルファイナルが、いよいよ5月19日、20日にアメリカ・アトランティックシティで開催される。激動のAPACを勝ち抜いた野良連合、そして急成長を見せたFnatic、強豪チームのEvil Geniuses、Penta Sportsと、コアプレイヤーにとっては見どころの多い2日間だ。

では、グローバルファイナルではどこに注目すべきか? 海外チームに精通していないプレイヤーは、どこを見たらおもしろいのか? グローバルファイナルの見どころや、野良連合が勝つために必要なことについて、公式配信で解説を務める父ノ背中・きんちによる解説をお届けする。

※【R6S】プロリーグ シーズン7 グローバルファイナル スケジュール&結果まとめ

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父ノ背中・きんち

 

Q:野良連合の準優勝は、予想できた順位?

A:野良連合の優勝を予想していたが、Fnatic(旧Mind Freak)の伸びがすごかった!

あくまで僕の推測ですが、『レインボーシックス シージ』は、海外の大手有名チームがここ最近参入しており、そういったチームが近年凄まじい勢いで成長し始めています。このままいくとEvil GeniusesやPenta Sportsが食われてしまうのでは? という勢いで成長しているんですよね。ですので、APACのMind Freakも上記のように、Fnaticになってからの成長ぶりが凄まじいです。

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Q:グローバル ファイナル出場チームが決まりましたが、この中だとどこか優勝すると思いますか?

A:今回は番狂わせが多いと思うが、Penta Sportsが濃厚です。

今回番狂わせが多いので……。ただ、やっぱりPenta Sportsが優勝に近いのではと思っています。
Evil GeniusesはCanadian選手を筆頭に、全体的に連携力を上げてきています。以前は、マンパワーでガンガン飛び出して倒しいくプレイスタイルが多かったのですが、いまはそこまで無理なプレイはしていないです。

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Evil Geniuses Canadian選手

Fnaticに関しては、RizRaz選手とMagnet選手がものすごく上達しているので気をつけないといけないです。Fnaticはものすごい伸び幅を感じますし、前身となったMind Freakのときと比べると、完全に別クランと見たほうがいいでしょう。くり返しになりますが、Fnaticの急成長に驚いています。

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そしてPenta Sportsは、SHA77E選手が”ヤバイ”。撃ち合いも強いですが、頭がすごくキレる選手です。「ここでこうやったら、相手はこう来るだろう」と試合の展開を読み、決め撃ちを入れてくるのが彼。それが全部刺さるんですから、相手にとってはどうしようもないですね。揺さぶりがとても上手なプレイヤーです。

※残念ながら、SHA77E選手はシーズン7 グローバルファイナルへの欠場を発表。彼の代わりにENCEのKantoraketti選手が期間限定でPenta Sportsにレンタル移籍され、グローバルファイナルへ出場されることが発表された。

 

Faze Clanについては、カバーラインの移動がかなり早いので、一見ただポイントに突っ込んで撃ち合いに持っていくスタイルに見えるが、じつはつねにクロスを組みながら素早い移動をこなすチームです。移動が早い理由としては、なるべくクロス組めない時間を減らす工夫をしているようで、こちらのチームも強力だと思います。

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Faze Clan cameram4n選手

 

Q:日本チームのプレイ傾向は?

A:基本的に丁寧な試合運びをする、ヨーロッパチームのスタイルに近いです。

日本チームは基本的に丁寧に試合を運びますが、誰かひとりがかけてしまうと足が止まってしまう傾向が多いです。突破力は5人フルメンバーがそろった状態だとありますが、でもひとりでも欠けてしまうと、少しもたいてしまうように思います。
日本のチームは、クロスを組んだ素早し移動ができないわけではありません。ただ、撃ち合いで負けてしまうことが多いように見えます。恐らく、撃ち合いに弱いのではなく、まだオフラインという環境に慣れしていないのが要因と思いますね。

丁寧に試合運び(作り)を行っているのは、Faze Clan、Evil Geniuses、Penta Sports。Penta Sportsは理詰めのチームなので、いちばん綺麗な試合運びを見せてくれます。

※Penta SportsとEvil Geniusesは第1試合。2018年2月に行われたSix Invitational決勝で戦った2チームが再びぶつかる、注目カードだ。

Q:海外のプロチームを詳しく知らない視聴者がグランドファイナルを見るとき、どこに注目するべき?

A:点数だけじゃなくて、ゲーム運び(作り)といった工程を見てほしい!

実況と解説でできることは、「このチーム負けてるじゃん、弱いんじゃない」という印象を植え付けないように、精一杯やるのがまずひとつ。グランドファイナルに出場しているチームは十分強いのを伝えないといけないのは、つねに意識しています。数字、結果だけで強い弱いを決めてしまう……そうならないために、試合内容や戦術についての情報をひたすら出していきます。
ラウンド間の細かいところも注目しつつ、読み合いや人数の削れる順番(ブルー、オレンジ、オレンジ、ブルー、ブルーのようなこと)にも注目してほしいですね。序盤はこちらのチームが優勢で、中盤はあちらのチームが優勢、フィニッシュの段階で何が原因でどっちが勝ったか、といった情報をお伝えしているので、ぜひ海外のチーム・日本のチーム問わずに、そういったところに注目してほしいです!

 

日ごろから『レインボーシックス シージ』をプレイしているプレイヤーは、守りかたと攻めかた、使っているオペレーター、オペレーターがやっている仕事と動きを見てもらえれば、自分たちのプレイにも活きてくると思います。
その中で理解が難しい・疑問になってくる動きは必ずあると思うので、そこを自分で考えられる能力がプロリーグを見ていると養えると思うのです。「なんだろう、この動き」といった感じで、少し右を見て左を見る動作にすら自分なりの考察をすると、とてもおもしろいですよ。

また、選手がどういう表情をしてプレイしているかを観察するのも、とてもおもしろいです! プレイステーション4プレイヤーは姿勢が悪い状態でプレイしている方を見ますが、あれはまったくエイムもよくならないし、反射神経も悪い状態です。ぜひプロが正しい姿勢で、どういう表情でやっているのかも見てほしいですね。

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※編集部注釈:きんち選手がプレイ中気を付けている姿勢などについて紹介。「まず、背筋を伸ばして、交戦するときに息を止めて奥歯をかみ締めてマウスを操作します。そうすると、リコイルコントロールがしやすくなります。また、息止めると周りの音が大きく聞こえるときがあるので、集中力が増すと思います!」(きんち)

Q:グローバルファイナルでピックされるマップは、何が多くなると思う?

A:オレゴン、領事館、国境、そして海岸線が多くなるでしょう。

やはりオレゴンと領事館、国境は、もっとも攻守のバランスの取れたマップなのでピックされるでしょう。そこに海岸線も入ってくると思います。

山荘は攻撃が優位、銀行についても防衛ポイントが強くないので、プロチームは率先してピックしたがらないと思いますね。

マップについては、Year3シーズン2でクラブハウスがリワークされるとのこと。今回のグローバルファイナルではピックされませんが、プロリーグ シーズン8からどうなるのか、ぜひ期待したいです!

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Before
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After

Q:ライオンの存在をどう思う?

A:強いのは確か。でも副産物として攻撃と防衛の撃ち合いが増えました。

ライオンがプロシーンのメタに加わったことで、思わぬ副産物として攻撃と防衛の撃ち合いが増えました。僕としては、「こんなところで撃ち合いするんだ」という感じで結構楽しんでいます。ただ、ライオンはドローンの使用回数が3回→2回に削減されるので、ディフューザーをプラントする際とプラント終わってから使うのか、遊撃潰しで2回使うか、遊撃潰しで1回使うのか、プラントで1回使うかと、いろんな使いかたで変わってきます。

Q:現在のオペレーター構成は?

A:攻撃側はライオンを主軸、防御側はマップによって変わりますが基本的に選手それぞれの好きなオペレーターを使用する流れが多いです。

攻撃側では、基本的にライオンが主軸で、ほかのオペレーターとのシナジー効果がどのように生まれていくかがキモです。言ってしまえば、ジャッカルとライオンをいっしょに使うと、動いても見つかるし、動かなくても足跡で見つかるので、防衛側にとって詰みとの状態を作れる時があります。

防衛側だと、ビジル、バルキリー、ミラが多くピックされます。ほかにも、リージョンやマップによってはスモーク、エコーをピックするチームもあり、チームによってピックされるオペレーターに変化が生まれます。防衛側においては、「自分の好きな銃を使えるオペレーターを使っている」という人もいますよ。

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Q:日本が世界大会に出場できるほどの力をつけた理由は何だと思いますか?

A:シーズン1は日本のほうがレベルの高い試合をしていたように見える。それが、要因のひとつかも。

僕の推測ですが、もともとプロリーグのシーズン1の時期の日本は、海外に匹敵する試合をしていました。理由としては、シーズン1では海外esportsシーンも、手探り状態で戦術の面で洗練されていなかったからです。海外で本作のesports動きが現在のように活発になったのはシーズン1よりも後だったので、日本が世界においつくには十分の差だったのかもしれません。

Q:世界大会は4つのリージョン(APAC、北アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ)から8チームが出場するが、それぞれのリージョンによる特徴の違いはある?

A:理詰めのヨーロッパ、カバーと撃ち合いが強いアメリカとブラジル。

昨今のアメリカチームはカバーが速いです。理詰めのヨーロッパ、そして(実際は違うけど)撃ち合いが強いゴリゴリ脳筋のブラジルというイメージが強いかもしれません。日本は先ほども申した通り、ヨーロッパチームのような試合運びをしますが、野良連合においては後半で逆転されそうになるシーンが多く見られます。なぜなら、試合を重ねるうちに敵に対策されてしまうからですね。

日本チームの課題としては、戦術の幅や、個人個人の手札の数を増やすことが課題だと思います。海外のチームは、「このオペレーターが厄介だから、初めにこの敵を潰そう」と、5人かけて敵ひとりを潰します。人数の差が開いてきたら、フィニッシュを仕掛けていくことが多いです位。

野良連合がそうならないためにも、ミラの‟ブラックミラー”の設置する位置をいつもの違う場所してみたりと、変化を加える必要があります。たった少しですもガジェットの設置位置をかえるだけで、敵を「どうなってるの?」と錯乱されることがきで、結果相手の立ち回りが停滞させることができます。

野良連合がグランドファイナルでその部分をどう対策するか、乗り切るかも注目したいところですね。

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グローバルファイナル見どころ総括

今回は、野良連合vs Rogueの試合も観戦していただきたいですが、ぜひつぎのPenta Sports vs Evil Geniusesの試合も注目してほしいです。この2チームはいつもおもしろい試合を見せてくれるので、ぜひご覧いただきたいですね。Team Liquidはダークホースかもしれないので、思わぬ活躍をしてくれるかも……? そして成長期のFnaticも、おなじAPACリージョンから出場しているので、要注目です。

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文・取材:工藤エイム

 

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