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【VF5】『バーチャファイター』の祭典に全国から500人以上が参加。第16回目を迎えた“ビートライブカップ”とは何か?

2018年4月1日、東京・豊洲PITにて、『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』大会“第16回ビートライブカップ”が開催された。本記事では、大会の盛り上がりをリポートするとともに、“ビートライブカップ”について解説する。

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“ビートライブカップ”とは?

『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』(『VF5FS』)とは、2010年7月29日に稼動を開始した、3D対戦格闘ゲームの金字塔である『バーチャファイター』シリーズの最新作。リリースから8年が経過した現在もなお、大会参加者が全国から多数集結するほど、根強い人気を誇っている。

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そして、今回開催された“ビートライブカップ”とは、全国各地のゲームセンターなどが協力し合ってできた団体“VFR(Virtua Fighter Relationship)”が主催する、メーカー(セガゲームス)ではなくユーザー主導で行っている5on5のチーム戦大会。その歴史は、東京・町田にあったゲームセンター“ゲームスポットアテナ 町田店”が、店舗大会“アテナ杯”の1回目を開催した1994年にまで遡る。その熱気と人気から、やがて日本中の猛者が集まる巨大イベントにまで発展し、第1回開催から12回まで開催された。

その後、ゲームスポットアテナ 町田店は、“ビートライブ”と店名を変えたことにより、大会名もアテナ杯から“ビートライブカップ”(通称“BT杯”、“ビートラ杯”など)へと変化。2000年から毎年開催されていたが、2014年の“第15回ビートライブカップ”以降は開催がストップ。会場規模や金銭面の問題など、さまざまな諸事情により開催が見送られていた。しかし今年、4年ぶりに“第16回ビートライブカップ”が開催されたのだ。

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この久しぶりの開催に、なんと全国から102チーム・510名もの人数が集結。ギリギリのタイミングでやむを得ない開催日変更という問題があったうえで、この人数が集まったのだ。ゲームセンターの減少もあるが、そもそも『VF5FS』が8年前のタイトルということで、稼動している店舗も当然少なく、当然プレイヤー自体も少ない昨今。いかに“バーチャ勢”が、ビートライブカップを待ち望んでいたかが分かるだろう。

なお、ビートライブカップは、1日で完結している大会ではない。開催までの期間中に、全国各地で開催される“VFR(Virtua Fighter Relationship)”が認定した店舗大会などで多く勝利したチームには、シード権が与えられたり、予備予選が免除になるなど、さまざまな特典がある。プレイヤーたちはビートライブカップで優勝するために、これらの大会に年間通して参加していたのが第15回までの通例だった(今年は4年ぶりということで、4年間のポイントなどがまとめられた)。

“バーチャ勢”の掛け声が、会場を響かせる

そして4年ぶりの“ビートライブカップ”に出場するべく、豊洲PITに集結したバーチャ勢たち。この日は春先にしても非常に快晴で、夏の暑さすら感じさせる気温。豊洲PIT内ではビールの販売、会場外にはケバブなどの移動販売車も設けられ、雰囲気はまさに『バーチャファイター』のお祭りだ。

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2010年より2代目バーチャガール(PR活動などを行う公式サポーター)に就任した声優・下田麻美さんからの花束が会場に届けられていた。下田さんの活動により、“あさぽん勢”なるファンプレイヤー層が生まれたことも。

朝8時から行われた予選は、会場全体に設置された多数の筐体で実施。久しぶりに顔を合わせたプレイヤーたちの雰囲気は、どこか同窓会のようにも感じられた。しかしいざ試合が始まれば、会場はまさに“ゲームセンター”。チームメイトがコンボを決めれば、「ハイ!ハイ!」と仲間たちが掛け声をあげ、勝利すれば大きな歓声が会場のいたるところであがる。昨今のesports大会とはひと味違う、店舗主導による大会ならではの雰囲気は、アットホームかつ野性的な熱気を放っていた。

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試合の様子はTwitchでも配信され、完全二択、板橋ザンギエフなどの選手たちが交代で解説を行っていた。

往年のプレイヤーたちが多数出場した本大会。参加した年齢層も高めで、子連れのプレイヤーなども多く、“バーチャ勢”の年季が感じられた。そんな“イイ大人たち”が本気で戦い、本気で喜び、本気で悔しがる。ほかの大会では絶対に感じられない輝きを放っていたように思う。また、会場には“野試合”筐体も設置され(予選で使用されなくなった筐体も、野試合筐体に移行)、大会と進行と同時につねに対戦が行われており、大きな盛り上がりをみせていた。

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いまとなっては懐かしさすら感じる、“VFターミナル”も設置されていた。プレイヤーズサイトを通さずとも、リングネームやコスチュームなどが変更できるターミナルだ。
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町田で切磋琢磨したプレイヤーを集めた、その名もチーム“町田ビートライブ”。ちび太、キャサ夫など往年のプレイヤーたちが集結したチームで、中でもハマラウが連勝を重ね活躍していた。
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バーチャ神と呼ばれる、ちび太の試合では多くのプレイヤーが筐体を取り巻いていた。

そして決勝トーナメントに進出した、16チームが決定。“ビートライブカップ”では、決勝に進出すると赤じゅうたんの上をチームで歩いて入場するという文化がある。大会で散っていた者たちが全員で、決勝進出を祝うかのように、勝利者たちをもみくちゃにするのだ。この暖かさこそが、プレイヤー主導の大会ならではの魅力と言えよう。

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『バーチャファイター』界には欠かせない、実況などを長く担当しているセクシー齋藤氏。熱いシャウトで、全チームの名前が読み上げられた。
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決勝戦に進出したのは、“第14回ビートライブカップ”で優勝したこともある、チーム“ファミリー餃子五人前♪”と、関東のトッププレイヤーが集結したチーム“Minage”。“ファミリー餃子五人前♪”のぷうた(ジャン)が、一気に4人抜きを達成。それを、“Minage”のしわ(パイ)がなんとか倒すも、最後は“ファミリー餃子五人前♪”のケイスタ(シュン)が破り、“ファミリー餃子五人前♪”が2度目の優勝を果たした。

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この盛り上がりを未来につなげてほしい

『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』の稼動から約8年、『バーチャファイター5』から数えれば約12年が過ぎたいまも、非常に大きな盛り上がりをみせた“第16回ビートライブカップ”。ちび太やホームステイアキラなど、挙げればきりがないほどの往年の名プレイヤーたちが一堂に集う大会はビートライブカップしかないので、ぜひ来年も開催してほしいと思う。

また、『バーチャファイター』のイチファンである筆者の個人的な願望、もとい欲望となってしまうが、これだけの『バーチャファイター』好きがいて、これだけアツい競技シーンがあるのだから、セガさんにはぜひ新作『バーチャファイター6』を発売してほしい。もう一度かつてのようなムーブメントを起こし、往年のプレイヤーと新規プレイヤーの対決を、このビートライブカップの大舞台で見られることを期待したい。

ライター 西川くん 編集部 豊泉三兄弟(とよまん)

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