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【鉄拳7】GEO(ゲオ)が賞金制大会を開催する理由とは?

ゲオは、『鉄拳7』の賞金付き大会を、2018年3月25日にゲオ市ヶ尾店にて開催し、3月31日にはゲオ春日井インター店、ゲオ八尾店にて開催する。これまでに、ゲオは『鉄拳7』の公式大会“日本王者決定戦”の予選を実施するなど、店頭大会に力を入れている。本稿では、運営責任者の千石周平氏に賞金付き大会実施の理由と今後のesportsに関する取り組みをうかがった。

※賞金付き大会“鉄拳7 Stores TOURNAMENT in ゲオ”市ヶ尾店の模様をリポート

■鉄拳7 Store TOURNAMENT in ゲオ
賞金:1位3万円、2位1万円、3位タイ5000円(2名) ※3位決定戦はなし
開催店舗:
神奈川県 ゲオ市ヶ尾店 3月25日(日)
愛知県 ゲオ春日井インター店 3月31日(土)
大阪府 ゲオ八尾店 3月31日(土)
開催時間:
12:30 受付開始(12:45受付終了)
13:00 大会開始
17:30 大会終了予定
※進行状況により終了時間は前後する場合あり。

sengoku
ゲオ プロモーションチームリーダー
千石周平氏(文中は千石)

――今回『鉄拳7』の賞金付きトーナメント開催の経緯を教えていただけますでしょうか?

千石 店頭大会としては、『鉄拳7』発売のタイミングで公式大会の予選を全国15店舗で実施させていただきました。その実績やノウハウを評価いただき、バンダイナムコエンターテインメントさんからお声がけいただきました。弊社としても新たな試みとしてチャレンジしてみようと。

――賞金付きの店頭大会は初めての試みになると思います。なぜ賞金を導入したのでしょうか?

千石 はい。初めての試みになります。弊社としては、大きな変革期を迎えているesportsに対して、どのように関わっていけるかを検討している段階です。日本国内で賞金付き大会が増えてきている中で、賞金付き大会を実施するのは非常に重要なトライアルであると考えています。賞金額については、バンダイナムコエンターテインメントさんと協議して決定した面もありますが、現段階で弊社が実施する店頭大会は、esportsの認知や裾野の拡大をメインに考えているので、いつでも誰でも参加できるesportsという形を実現するため少額の金額設定となっています。ゆくゆくは、ゲオの大会をきっかけにプロゲーマーが生まれるなんてことがあるとうれしいですね。

――店舗を使ってイベントを実施するメリットはどこにあるのでしょうか?

千石 パッケージ商品を中心に扱わせていただいている小売店舗として、単純な販売だけでは多様化しているお客様のニーズに応えられない時代に差し掛かっているという危機感を覚えています。そこで、リアル店舗のよさを知ってもらうために、まずはご来店いただく仕組みや仕掛け作りが必要になっていると考えております。店頭大会という体験価値を作ることで、ふだんからゲームをプレイされている方を中心にご来店いただくきっかけになればと。

――イベントの運営はゲオさんのスタッフが行うのでしょうか?

千石 イベント運営の実績がある大きめの店舗を会場に選んでいるので、基本的には店舗スタッフが運営を行います。

――実際に店頭大会を実施した効果は出ているのでしょうか?

千石 ゲーム大会に限らず、店頭体験型イベントに参加いただいたお客様全体の動向としてですが、ゲームを買ったり、DVDをレンタルするという消費行動でゲオを利用していただいている結果が出ています。

――店頭大会には一定の効果が見られているんですね。それでは今後も店頭大会は継続していくのでしょうか?

千石 今回の賞金付き大会のトライアルを終えてからの判断になりますが、実績をもとにブラッシュアップさせながら考えていきたいと思います。刻一刻と変革しているesportsの状況にあった形にできればと。

――ちなみに、なぜ『鉄拳』というタイトルを選んだのでしょうか?

千石 弊社との親和性が高かったというのが大きいです。弊社では『鉄拳』自体のゲームシェアも高く取らせていただいておりますし、『鉄拳』好きのお客様に認知されているというのもあります。

――今後は『鉄拳』以外のタイトルを扱う予定はありますか?

千石 現時点で決定しているものはありませんが、できる限りさまざまなスタイルでのトライアルを実施したいと考えています。過去にスマホゲームの大会を行ったこともありますので、そのあたりはフレキシブルにやりたいと思っています。

――esportsの盛り上がりはゲオさんも感じられているのでしょうか?

千石 ゲーム業界に関わるものとしては、esportsの盛り上がりは大きなビジネスチャンスだと考えています。小さいお子様ですとか、ゲームを卒業された親の世代ですとか、そういった層にesportsを通じてゲームの楽しさを再認識してもらうことで、テレビゲーム人口を拡大していければと思います。そうすれば、業界自体も活性化していくでしょうし、そこに期待もしております。

――ゲオさんには親子連れのお客様が多いのでしょうか?

千石 時間帯にもよりますが、親子連れのお客様は多いですね。弊社は47都道府県に小売店舗を持っていますので、本当に身近な部分で実現できればと思います。

――esportsに関心を持たれているということで、ゲオさんがプロゲーマーチームを作るという話はないのでしょうか?

千石 esportsに対してどのように取り組んでいくかというのは会社として決定していく部分ではあるんですが、ここまで注目度の高いムーブメントですから、社内でそういった意見が出てくることもあると思います。今後の動向を見て検討していきたいです。ただ、弊社の根底にあるのは小売店舗ですので、店舗をどれだけ活かせるのか、どれだけゲームファンの裾野拡大に寄与できるかということになります。

――なるほど。では、今後のesportsに関する取り組みは具体的にどのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか?

千石 店舗での体験価値の提供がいちばんだと思っています。体験型イベントですとか、親子講習会みたいなものがあってもいいですし、そういう意味では店頭が弊社としての主戦場になります。貴重な体験価値を提供することで、リアル店舗への期待感を高く持っていただいて、多様化している余暇の過ごし方の選択肢のひとつとして持っていただければなと。

――それでは最後に、締めのメッセージをいただけますでしょうか。

千石 全国津々浦々に店舗があるので、もっとも身近なゲームで遊べる場所として、esportsの発展拡大と裾野の拡大に寄与できればと思います。いろいろな世代の方にゲームのよさを再認識してほしいですね。

編集部 豊泉三兄弟(次男)