世界各地で行われる『鉄拳7』大会に挑み、年末の本選へと向けて戦い抜く“Tekken World Tour 2018”(TWT2018)がスタート。その開幕戦となる格闘ゲーム大会“FINAL ROUND 2018”が、アメリカのアトランタにて2018年16日~18日に開催され、韓国のKneeが優勝。上位4選手を韓国勢が占める結果となった。
FINAL ROUND 2018
■日時:2018年3月16日~18日(現地時間)
■場所:アメリカ・ジョージア
■グレード:マスター
■大会形式:ダブルイリミネーション
■賞金:Prize Pool Bonus 5000ドル
■配信チャンネル:【英語】 Twitch(Tekken Channel)
■トーナメント表(エントリー297名)※日本人選手は不参加
【大会結果】
順位 | プレイヤー | 獲得ポイント |
1位 | knee(デビル仁/ポール)[韓国] | 300 |
2位 | JDCR(ドラグノフ)[韓国] | 220 |
3位 | Saint(ジャック7)[韓国] | 150 |
4位 | CHANEL(アリサ/エリザ)[韓国] | 100 |
5位タイ | Anakin(ジャック7)[アメリカ] | 70 |
5位タイ | kkokkoma(ドラグノフ/デビル仁/一美)[韓国] | 70 |
7位タイ | LowHigh(シャヒーン) [韓国] | 45 |
7位タイ | Lil Majin(キング)[アメリカ] | 45 |



グランドファイナルは韓国対決!最強対最強へ
グランドファイナルは、EVO Japanで圧倒的な強さを見せつけて優勝したKneeと、昨年のTWT予選で最多の優勝歴を持つJDCRの対決に。なお、JDCRはすでに1度負けているため、優勝するには3試合先取を2セット連取しなければならない。

第1試合は、序盤にJDCRが圧倒的な手数で細かくダメージを稼いでリードを奪う。それに対してKneeは中段攻撃と下段攻撃の“2択”を駆使して逆転を狙うが、時計回り方向の横移動で避けられてさらなるダメージを受け、JDCRに先制されてしまう。
そこで、Kneeは“2択”にいく頻度を減らし、細かい技の打ち合いに付き合う形に切り替える。JDCRの攻めを受けてカウンターで技を当てにいくことでダメージを確保。それがJDCRの攻め手を減らすことにつながり、Kneeは下段始動のコンボで大ダメージを狙える状況を作っていった。
1ー1で迎えた3試合目、相手の技を食らっても焦って技を打たず、ガードを固めながら移動することで壁際から脱出するなど、Kneeの防御が要所で光る。
つねに冷静さを失わないKneeに対し、JDCRは自身のプレイスタイルである細かい攻めで食らつくが、勝負所でカウンターを食らってしまう場面が多く、なかなかラウンドを取得できない苦しい展開に。
2ー1とKneeが優勝へリーチをかけた4試合目は、壁のないステージが選択される。壁がないことで、お互いに様子を見ながら戦うジリジリとした試合が展開。タイムアップで勝負が決するラウンドもある息の詰まるような激戦を制したのは、勝負所で下段攻撃を決めたKnee。試合カウント3-1でKneeが優勝をおさめた。
ドラグノフの主力技に対する反撃能力の高いデビル仁を使うことでダメージレースに競り勝つという、複数のキャラクターを使えるKneeならではの攻略が光ったグランドファイナルと言えるだろう。



■選手解説
Knee
おもなプレイ地域・コミュニティー:韓国勢
所属チーム:ROX
おもな使用キャラクター:デビル仁、ポール、ブライアンなど
ランク:―
長年トップに君臨するベテランプレイヤー。昨年はなかなか大規模大会で結果を残せなかったが、2018年は1月のEVOJapanで優勝。