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【CoD: WWII】嬉し泣き、悔し泣き、そして紡がれる歴史……今年もアツかった全国大学生対抗戦リポート

2018年3月11日、東京・六本木のニコファーレにてActivisionのミリタリーFPS『コール オブ デューティ ワールドウォーII』(以下、『CoD: WWII』)(プレイステーション4版)全国大学生対抗戦が開催された。本大会は、日本国内の大学生・短期大学生・大学院生・高等専門学生が、全国No.1 チームの座をかけたesports大会。本稿では、決勝戦の模様をお届けする。

これまでに何度も開催されてきた大学対抗戦。本大会には、兄弟そろって出場を果たした選手、4年連続出場を果たし本大会が最後となる4年生の選手など、さまざまなバックグラウンドを持つ若者が出場した。回を重ねるごとにプレイヤーのレベルも上がり、国内『CoD』シリーズにおいて、もはやなくてはならない一年に一度の大型イベントに成長している。

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予選を勝ち抜き、オフライン決勝に出場したのは、以下8チーム。

<出場学校>
「G2」北海道情報大学(北海道)
「むらしんちゃん」近畿大学(大阪府)
「ブンブンハローTDU」東京電機大学(東京都)
「T.A」東京アニメ・声優専門学校(東京都)
「CIT」千葉工業大学(千葉県)
「CastLe」城西大学(埼玉県)
「Ah^~ My heart will be hopping^~」名城大学(愛知県)
「Leon United」日本大学(東京都)

東京電機大学 ブンブンハローTDUチーム、千葉工業大学CITチーム、名城大学Ah^~ My heart will be hopping^~チームは、昨年開催された“『CoD: IW』「全国大学生対抗戦」決勝大会”に出場している強豪チーム。本大会でも、決勝会場まで登り詰めた。

一方で、昨年優勝を果たした常連校の京都府・龍谷大学は予選で敗退。予選で龍谷大学を下した名城大学は、その意思を引き継いでかスーツ姿で紹介PVを撮影している(龍谷大学はこれまでスーツ姿でPVを取るのがお決まりだったため)。他校の選手どうしのコミュニティが広がり、さまざまなトピックを持った選手たちが集まるのが、『CoD』大学生対抗戦だろう。

なお後日、優勝チームの「T.A」東京アニメ・声優専門学校と、YouTuber活動も行っている「G2」北海道情報大学(北海道)ぽわぽわtan選手、『CoD』シリーズのアマチュアイベント“Another”をプロデュースする「ブンブンハローTDU」東京電機大学(東京都)りこった選手、そしてアナリストとしてCYCLOPS athlete gamingに在籍する「Ah^~ My heart will be hopping^~」名城大学(愛知県)Qumada選手のインタビューをお届け予定。大学からesports活動を認められるまでの道のりや、みずからプロデュースするイベントにかける思いを聞いてきたので、ぜひそちらもチェックしてほしい。

さて、この8校の中から決勝に進んだのは、「CIT」千葉工業大学と「T.A」東京アニメ・声優専門学校。


決勝戦第1試合のルールはハードポイント、マップはアルデンヌの森。初動、洞窟内のポイントを先に奪取するのが重要となるため、開幕から投擲物をポイント付近に投げて敵のせん滅を目指す両チーム。また、時間経過でポイント地点が変わることから、ポイントが切り替わる前から次の奪取ポイントの取り合いが勃発するなど、終始混戦が続く試合となった。

中盤までT.A側が流れを掴む。本大会でとくに注目したいのが、T.A側リーダーのまこんぶ選手だ。決勝戦でも、39K/21Dという驚異のキルレートを見せつけ、スコアストリークでCITを苦しめる。
しかしながら、CITはデス数こそ多いもののポイント地点を防衛する大事な局面では、ありしぜーしょん選手やなるが選手がT.A側を抑え防衛を成功させる。攻めよりも確実にポイント取り続ける立ち回りで粘りをみせたCITは、ギリギリの250-239で勝利を掴んだ。
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第2試合はサーチ&デストロイで、マップはUSSテキサス。このマップはロングレンジのため、スナイパーをひとり入れるのが定石となる。オフライン大会という緊張感のなか、スナイパーで1shot1killを決められるかが見どころだろう。

第1試合、攻め側CITは早い段階でのボム設置に入り、ひとり残されたまこんぶ選手は対処できず。第2試合では、防衛側CITはボム設置の隙を与えないよう、あえて前線を上げてT.A側を抑え、CITが続けさまに2ポイントを先取した。

しかし、ここでめげないT.A。第3ラウンド、第4ラウンドと勝利し、スコアは2-2にもつれる。5ラウンド目はCITがボムを設置成功させるも、T.Aが敵をせん滅しボムの解除を成功させる。第6ラウンドでは、負けじとCITが勝利し、3-3とふたたびスコアが並ぶ結果となった。

どちらも1本決めて余裕が欲しい第7ラウンド。CITは開始早々になるが選手とぺこ選手を失い、人数差でT.Aが優位となる。こばん選手が奥でAポイントを警戒しているスナイパーのまこんぶ選手を見つけ撃ち合いになるも、トキノメ選手のナイスカバーが入りCITはせん滅される結果に。
続く第8ラウンドでは、あるふ選手が2キルを決めるナイスプレイが決定打となりT.Aが勝利。T.Aが第2マップ取得にリーチをかけた。

第9ラウンドではT.A側のまこんぶ選手、ヤビビ選手対、CIT側なるが選手の対決に。なるが選手は残り時間わずかとなり設置しないと時間切れで負けてしまうことから、位置がバレてしまうリスクを負いながらも命からがらボムを設置する。しかし、ボム設置直後にスナイパーまこんぶ選手に射抜かれデスを許してしまう結果に。結果、ヤビビ選手がボムを解除し、見事T.Aが第2マップで勝利を納めた。

慎重な試合運びで、やられてはやりかえすキルの交換が続くこともあったが、T.Aはしっかり仲間をカバーできるポジションにプレイヤーを置いていたため味方を不用意に失わずに済み、常に人数差で優位な状況を築くことができていたため、なんとか第2マップを落とさずに済んだと思える。

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最終試合となった第3マップ。ルールはキャプチャーザフラッグで、マップは接近戦が頻発するFlak Towerとなる。序盤、T.Aが3キルを取り前線を押し上げてフラッグを確保する。しかし、息をひそめるようにして敵が来るのを待っていたCITなるが選手が旗持ちとディフェンダーをキルし、さらにフラッグを確保! そのまま突きっ切るように自陣に持ち帰り、見事1ポイント獲得するビックプレイを魅せた。
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しかし、その後CITはオールダウンを許してしまい、T.Aがフラッグを奪取する。リスポーンをしてなんとか旗持ちを追いかけるCITあるふ選手だが、結局間に合わず。T.A側は見事な連携で1ポイント取得を成功させた。
そのまま勢いにのったT.A側は、まこんぶ選手が裏取りを成功させ、フラッグを持ち帰ることに成功。2-1で逆転し、会場からは歓声が上がる。

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だが、負けたままでは終われないCITが意地を見せる。両陣ともにフラッグを確保したまま残り時間わずかとなるが、すでに自陣の近くまで旗持ちが戻ってきているため、ポイントを入れられるまえにキルをしてフラッグを初期地点に戻す作戦(※)に出る。ここでCITがスコアストリークの滑空爆弾を落としてT.A側の旗持ちをキル。フラッグを初期地点に戻し、ギリギリで1ポイントをゲットして、2-2で前半は終了した。

※キャプチャーザフラッグでは、自陣のフラッグを敵に取られていると、相手の旗を自陣に持ち帰ってもポイントに加算されないため、敵の旗持ちをキルしてフラッグを初期地点に戻す必要がある。

どちらが勝つか分からない2-2の引き分けで後半戦へ。お互いフラッグを持ち自陣に帰るも、ここでT.Aまこんぶ選手が2キルを取りCITは崩されていく。さらにヤビビ選手がフラッグを初期地点に戻し、そのままトキノメ選手がフラッグを持ち帰りT.Aは先制ポイント獲得を成功させた。

さらにその後、CITはオールキルを取られる痛恨のミスをしてしまう。敵がリスポーンする隙にフラッグを持ち帰るトキノメ選手をCITは止められず、4-2の追加点を許してしまう。
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そのままダメ押しの5点目を決めるトキノメ選手。T.A側はデスが少なく、なおかつキルを稼いでいるので(まこんぶ選手、あるふ選手は20キル13デスという脅威のキルレートを叩き出す)、選手全員がスコアストリークを持つ圧倒的有利な状況を作り出す。残り40秒の時点でも攻める手を止めないT.Aはさらに追加点を入れ6-2に。

残り時間わずかとなったとき、意地と誇りを見せつけるようにCITが3点目を取るが、ここでタイムアップ。圧倒的な撃ち合いの強さを見せ「T.A」東京アニメ・声優専門学が、『コール オブ デューティ ワールドウォーII』全国大学生対抗戦 優勝を勝ち取った。
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勝者インタビューでまこんぶ選手は「勝因は笑顔です!」と答える。本大会でまこんぶ選手は念仏のように何度も「笑顔で楽しみたい」と述べていたのだが、その理由として「一度メンタル面で気負いしてしまい本領を発揮できなかったことがあったため、気持ちで負けないよう笑顔を心掛けてメンタルをコントロールした」と語る。撃ち合いの強さも然ることながら、精神面のコントロールが、勝利を掴む一因になったそうだ。
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3位 ブンブンハローTDU東京電機大学(東京)、2位CIT千葉工業大学(千葉)

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最後に実況を務めた岸大河は、「ここまで観客を感動させられるのは、みなさんゲームが好きで、勝ちたい思いが高かったのだと思います。3年間ここに出場している選手もいて、実況として選手の成長を見ているととてもいいなと。胸に来るものがある」と涙ながらにコメントする。

筆者も3年連続で大学生対抗戦を見てきたが、回を重ねるごとに選手のレベルが上がっていると実感する。また、「何度も何度も大学にesportsをサークルとして認めてほしくて掛け合ったが、「たかがゲームでしょう」と言われました。悔しい思いを何度もしましたが、『CoD』大学生対抗戦で優秀な成績を収めたところ、大学にesportsというものが認知されサークルとして活動できるようになった」という話を聞くと、この『CoD』大学生対抗戦での経験は確実にesports業界にとってなくてはならないイベントではないかと思う。

来年の開催は現在のところ未定だが、ぜひつぎは『Call of Duty: Black Ops 4』で大学生の熱い戦いを見られることに期待したい。

 

※本大会で使用されているゲームモードには、「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に該当する表現は含まれません。

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